東海科学機器協会の会報

No.280 2000 2-3月号

JET12月定例研究会

日 時
1999年12月10日(金)18:00~19:30

場 所
メルパルク 会議室

講 師
大和証券投資情報部 野間口 毅氏

演 題
日本版401(K)プラン導入後の対応と個人金融資産の動向

 1999年最後の研修は、今新聞紙上で話題になっています401(K)確定拠出型年金制度について取り組みました。
 現在の年金はほとんどが確定給付型年金であり、年金の財政悪化・積立不足などの問題が生じ、大きな社会問題となっています。また、労働市場も流動化し就業意識も変化してきていますし、少子高齢化もどんどん進んでいます。したがって、確定給付型年金であれば年率5.5%の利回りで元金が増える前提でないと必ず破綻するそうです。
 そこで、新たに確定拠出型年金が登場し、これからの年金問題を解決しようとしています。しかし、確定拠出型年金についても色々考えなければならないところがあります。運用責任が企業から従業員へ移り、自分の責任で受給額が決定することになり老後が不安定になる可能性があります。また、その逆のケースも考えられます。企業側としてもその教育義務をおうなど制度について研究・理解することが大事であることを痛感しました。
 これからの年金の行く先は誰もが心配しながらも、どうしたらベストなのかわからないというのが本音です。401(K)プランについては、税制・運用方法など多くの不確定な事項があり、情報をしっかり理解し関心をもっていくことが大切であると感じました。今後、二世会だけでなく、協会員の勉強として取り上げても良いテーマだと思います。

当番幹事:木下、高木、宮木