東海科学機器協会の会報

No.284 2001 1月号

インターネット元年

東海科学機器協会 理事長 岡野忠弘(名古屋科学機器株式会社)


1-151-2 新年明けましておめでとうございます。日ごろは協会運営にご協力を賜り厚くお礼申し上げます。役員も理事長以下多くの新しいスタッフで半年が経過しております。
 さて、新しい年を迎えた今年は「インターネット元年」と申せましょう。政府のIT基本法に基づき、企業はもちろんのこと家庭においても変化の多い年になりましょう。東海科学機器協会におきましても、この方策に沿った運営を行ってまいります。皆様にお届けしております会報は、現状もホームページに掲載されております。年5回発行しております会報もインターネットを使いますと、もっとタイムリーな発行も可能であります。 
「東海からの情報の発信を」は、今年の命題でしょう。今年もいろいろな行事が催されます。会員の皆様方の積極的なご参加を是非お願いいたします。

No.284 2001 1月号

新年に当たって

東海科学機器協会 副理事長 八神 基(株式会社ヤガミ)


 あけましておめでとうございます。
 この新春、新ミレニアム(千年紀)が始まる21世紀の幕開けに当たり、皆様におかれましては感慨も一入のことと存じます。
 もう10年以上も前から、20世紀の諸々の旧態を一新できると期待されてきた21世紀の到来ですが、マスコミの喧伝を除けば結局の所、普段の正月が来ただけで新しい風を求めたあの気持ちは裏切られた感があります。
 もっとも個人の心の内に湧き上がる正月特有の“今年こそ”の気概は大切にしたいものです。
 「初空の天翔け描く巳の字かな」 基
 元旦の朝、抜けるような青空を仰いでいると、今年こそ大きく飛翔して悔いのない一年をという願いが飛行機雲となるような気持ちを歌った句です。
 さて、今年の干支での動物はヘビです。十二支それぞれに当てられた動物の中で漢字そのものが動物を表現しているものはこの「巳」だけです。子も丑も巳以外は十二支としての意味しか持っていません。
 巳=蛇を使った言葉を掲げてみると、身近な所では水道の蛇口、蛇の目傘、蛇腹式カメラ、川の蛇行、蛇紋石……。ことわざでは、蛇足、藪蛇、蛇の道は蛇、蛇の生殺し、盲蛇におじず、など良い方には使われないようです。
 そういえば子供の頃、巳と已と己の区別を憶えさせるのにこんな唄がありましたね。
 「巳(み)巳(し)は上、已(やむ)・已(い)は已(すで)に中ばなり、己(おのれ) 己(つちのと) 己(こ)己(き)下につく」
 さあ今年も、今年こそ、しっかり仕事をして社業の向上と業界の発展のために力を合わせて頑張りましょう。

No.284 2001 1月号

自己表現をキーワードに攻めの展開へ

東海科学機器協会 副理事長 水野隆二(株式会社カーク)


 明けましておめでとうございます。
会員の皆様ご家族共々、健やかな良き年を迎えられたことと思います。
 ここに新年のお祝いを申し上げますとともに、日頃の皆様の協会へのご協力に対し心よりお礼申し上げます。
 いよいよ21世紀のスタートとなりました。長引く不況の中、それぞれの企業が誰にも頼らず自助努力によって苦労されている様子が、ここ数年ほど感じられたことは過去の経験の中で初めてでした。
 自己責任、自己防衛の認識も徐々に定着してきており、いよいよこれから積極的な攻めへの展開、すなわち自己表現がキーワードとなっていくと思われます。目的、目標の達成へのモチベーションをどうやって高めていくのか、とても大事なことと思います。その為にも協会会員相互の協力情報の交換イベントへの積極的な参加を行い、会員同士がどんどん利用し合おうではありませんか。
 今年一年が、皆様にとりまして有意義な一年となりますことを心より祈念し新年の挨拶といたします。

No.284 2001 1月号

明るい希望を感じさせる新世紀のスタートを期待

東海科学機器協会 理事 竹田政夫(株式会社イリエ)


 新世紀元年おめでとうございます。
 世紀末の日本社会は、財政赤字や長期不況などが重なって必ずしも明るいとは言えなかった。21世紀になり、最も重要な問題の一つは環境問題である。 2005年には、環境をテーマにした愛知万博が開催される。成功することを願い、環境問題をもっともっと身近なものとして切実に受け止めなければならない。
 新世紀、薔薇色だけではないが何か明るい希望を感じさせる輝ける21世紀のスタートになるように期待します。

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No.284 2001 1月号

感動のスペクタクル「リバーダンス」

東海科学機器協会 理事 木下 実(合資会社木下理化)


 新年明けましておめでとうございます。
 TKK会員の企業並びに皆様のご家族にとって本年が一層良い年でありますことをお祈り申し上げます。
 本年も微力ではありますが、協会運営に携わらせて頂きますので何卒ご指導、ご協力と皆様方の積極的な参画をお願い申し上げます。
 さて、昨年暮れの「リバーダンス」公演は、大変すばらしく感動を覚えました。以下は「リバーダンス」より


その昔、世界はエネルギーに満ちあふれていた。我々の先祖は自然に畏敬の念を抱くと同時に、自然から得られる喜びを享受した。火を発見し、樹木や石、水を用いて家と呼べる場所を作った。人々は世界がパワーの源であることをすでに知っており、自然の力と共存する中で、歌やダンス、物語が生み出されていった。世界と共存しながら、お互いに受け入れ合う人々の姿があった。戦争や、飢餓、侵略により、人と場所とを結び付けていた古代の絆が断たれた。祖国を追われたことでアイルランド民族の歴史は変わった。この歴史の流れで、人々は大切なものを守り、他者と順応し、新しい生き方を覚え、新たな勇気を持つ術を学んだ。

激動の100年が終わり新たな年「2001年」。我々一人ひとりの行動と意識が問われる年の幕開けです。

No.284 2001 1月号

21世紀の新年にあたり

東海科学機器協会 理事 柿坂嘉則(株式会社島津製作所名古屋支社)


 あけましておめでとうございます。
私事ですが5年ぶりに家族揃って日本の新年を迎えることができ、元旦の厳粛な雰囲気を久々に味わえることを喜びとしております。今年は特に21世紀の始まりということで、感慨深いものがあります。
 私は20世紀は急激に科学技術が実を結んだ時代であったと思います。人類が宇宙に行くことが可能になったことが、もっとも画期的な出来事であったであろうと思います。今までこんなことが出来たらと思っていたことが次々と現実化されてきており、そんな流れで科学技術が進化するとこれからの地球はどのようになるのか。果 たして人類が欲しているものがすべて現実のものになるような錯覚に陥っても仕方のないことだと思います。
 21世紀は、ではどんな時代になるのか?私にはよくわかりませんが、人間そのものがもっともっと科学技術の進化に振り回されないようなしっかりとした思想、哲学を持たなければならない世紀であろうと思います。どのようにしたら人類は幸せになれるか、その手段のひとつとして科学技術の進化はどうあらねばならないのか、本当に真剣に考えていかねばならない時代であると思います。
 そんなことを新世紀の新年にあたり考えてみたいと思っております。

No.284 2001 1月号

21C・万事塞翁が馬

東海科学機器協会 理事 各務隆弘(朝日テクニグラス株式会社)


 TKK会員の皆様、明けましておめでとうございます。
 昨今の経済環境は、幾らか回復基調の片鱗が見え隠れするにとどまりながらの新年を迎えることとなりました。
 昨年、世間では慌ただしい世紀末の「今世紀最後の……」とかが商戦の追い風として盛んに鼓舞されました。またして新年は「新世紀初の……」が繰り返されることでしょう。物事の歩幅が早い時代に尚更、時間が加速度的に早く進んでいくような錯覚さえ覚えます。とはいえ、せっかくの新世紀ですから、これにあやかり今年は例年とはひと味違う年にしたいものです。
 最近中国の古事成語「万事塞翁が馬」という言葉の含みにうなづくことが多くなりました。何が不幸で、何が幸せか結果 を見ないと解らない意と理解していますが、社会、仕事、自分自身の環境の中にも垣間見ることがしばしばです。差し当たり自分の、あるいは自社の影響が及ぶ範囲では、勢いついてもあくまで謙虚に。そして矢尽きても、すぐさま次善の策を行動することで、結果 の成否に関わらず結構満足できたりします。但し、成さねば何事も成らないが如く、結果 の満足を信じて、新世紀の幕の開き方も視野にいれたアクティブな行動を目標としたいと考えています。
 TKK会員の皆様には、様々な目標をお持ちと推察いたします。個々の目標に向かって、結果 として素晴らしい幕開けの年であったと思える2001年にしたいものです。

No.284 2001 1月号

巳年に当たって

東海科学機器協会 理事 西村己恵子(株式会社テクノ西村)  


東海科学機器協会会員の皆様方には、新年、明けましておめでとうございます。
そして、2000年より2001年をスタートする記念すべき年明けに当たって、どのような一年になるのか、またこうありたいと願う一年であればとお思いでしょうか?
 私としましては、どうかこの一年が皆様方に少しでも幸多い年であればと心より念じております。
 さて、本年は“巳”の年ですが、私は名前を己恵子と書きますが、“みえこ”と読まれることはまずありません。それは“己”を“み”と呼ばないからです。両親が己(おのれ)に恵まれる子と念じて付けたようですが、現在まさしくそのものの毎日を送っています。そんな関係上、この“巳年”はいささかご縁があるものと思っています。“巳”はどう見ても思っても、難々苦手ですが、これを神として崇めることもあるのですから決して忌み嫌わず置物を横目でにらみながら、この一年を過ごしていこうと思っております。毎年私はとにかくテンションを上げて、元気で周りに目を向けて日一日と過ごしていきたいと思います。やはり今年も<地>でいけばいいのかと……。いかがなものでしょうか。

No.284 2001 1月号

東海科学機器協会 理事 伊丹惣三(寿工業株式会社)


 おととし、中日ドラゴンズがセ・リーグ優勝したときは、長年の夢がかなったと大いに喜んだものですが、ダイエーホークスに阻まれて日本一になれなかったのはちょっぴり残念でした。それというのも、中日打線がダイエーの工藤選手の巧みな投球にまったく歯が立たず惨敗したからであります。まさに中日にとって工藤選手は大きな壁でありました。 昨シーズンの中日は、リーグ優勝どころか、ジャイアンツに大きく離されて2位に甘んじていまいました。それというのも、工藤選手がFA宣言して高額の契約金でジャイアンツに迎えられ、予想どおりの活躍をして中日をねじ伏せたからであります。金に飽かして工藤選手といった優秀な選手を引っ張ってくれば「優勝して当たり前!」と揶揄してみてもやはり「勝てば官軍」、長嶋監督には「おめでとう!」とお祝い申し上げます。
 今シーズンの中日はどうかな?シーズン前の今は以前ほどの期待はしておりませんが、シーズンが始まりあの高い壁を乗り越えて上位 に居つづければ、また熱く燃えて応援するかも知れません。
 ごく薄い食塩水を電気分解して得られる電解除菌水(フォクラー水)には、多くの次亜塩素酸が含まれていて強い除菌力(細菌を死滅させる力)があります。このフォクラー水で毎日5~10分間アトピー性皮膚炎の肌を洗浄しつづけると、表皮にある黄色ブドウ球菌に対して強い除菌効果があるので、一週間でかゆみが和らぎ、1ヶ月できれいな肌になった事例があります。私の孫もこれで治りました。また水虫で悩んでいた私の足を、このフォクラー水に毎日5~10分間浸漬したところ、1ヶ月で肌がきれいになり、かゆみもまったくなくなりました。これは水虫の原因である白癬菌を除去できたからだと考えられます。 身内で効果を実証できたので、多くの治療例を積み上げるために大々的にモニターを募集しようとして、愛知県薬務課に相談したところ、予想外の答えが返ってきました。「フォクラー水を無料で差し上げるとしても、人体に触れるものである限り、医師がモニタリングするのであればよろしいが、医師免許のない者がやっては薬事法に抵触する」とのことでした。そこで数人の医師に打診しましたが、これを取り上げてもらうのは並大抵のことではないことを思い知り、壁に突き当たりました。
 ならば、フォクラー水を他に活用させる道はないか?ありました。一般的に魚や生野菜の表面 には多くの一般細菌や大腸菌がおり、時には食中毒の原因となるバクテリアがいることがあります。これらの除菌にフォクラー水が有効なことが実証されました。通 常に魚を切り身にして真空パックしたり、生野菜をスーパーなどに出荷する前には、次亜塩素酸ソーダ水で洗浄消毒します。これをフォクラー水で行うわけです。そうすれば、pHが中性なので作業者の手荒れが防げる、除菌効果 が数十倍にもなる、塩素の臭いが残らない、ランニングコストが安い、といった多くの利点があります。このようなことから厚生省が食品の洗浄にこの電解除菌水を使用することを承認いたしました。
 昨年はフォクラー水生成装置が福岡県や愛知県で活躍しはじめました。今年は東京、群馬で採用されるものと期待しています。医療用への道では壁に突き当たりましたが、方向転換して食品用への道を歩みつづけることにしました。

No.284 2001 1月号

新世紀への思い

東海科学機器協会 理事 細居邦造(株式会社ダルトン名古屋支店)


 明けましておめでとうございます。
 「梅一輪、一輪ほどのあたたかさ」と厳しい冬から芽吹きの春への待ち遠しさは、古来より人々の変わらぬ 情感ではないでしょうか。
 今、21世紀を迎えて日本の経済も冬の季節から回復基調にと徐々に春の気配が感じられて来ましたが、未だ厳しい環境にあります。
IT関連、生命情報、地球環境関連等々、世紀末に芽生えた技術が新しい産業へと成長し、私たちの生活が、より豊かに、より便利に、より快適にと、より良い方向に大きく進み、一方、それぞれの文化の違いが互いに多方面 に作用しつつ、人類の調和と融合が進み、誤解や争いの無い社会に変貌して欲しいものです。
 新世紀での私たちの役割は、高次の夢と希望と哲学を持ちつづける事で、一つでも多くの夢を実現し、次の世代に良い形で引き継いで、輝きある21世紀作りの一翼を担う事と思います。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

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No.284 2001 1月号

21世紀・2001年を迎え

東海科学機器協会 理事 小澤 嚴(オザワ科学株式会社)


皆様、新年明けましておめでとうございます。
21世紀を迎え、何かいつもと違う清々しさを感じ取ろうと努力しています。
 世紀末に全世界を沸かせたニュースは、アメリカ大統領選でしょう。結局ブッシュ氏が勝ちましたが、かなりおおざっぱな選挙に見えました。同時に世界を引っ張っていくリーダー国としては、大きなマイナス点がついてしまいました。日本でも同時期、首相の資質が問われ、何時でも分解しそうだがなんとかもっている状態が続いています。
 このような状況下、日本経済はどうなんでしょう。勝ち組と負け組が綺麗にセパレートされ、ますます格差がついた、依然厳しい状況で推移しています。個人消費も落ち込んだまま動こうとしません。私達の業界も同様、低いレベルのままですが、以前と違い僅かでも日の当たる業種がある事だけが救いです。
 さて私はこの厳しい21世紀・2001年を迎え、本業・協会・趣味・体力に対して、(1)前向き(2)スピード(3)継続、この三つを基本として行動し、皆様と共に清々しい年にしたいと張り切っています。どうか今年もよろしくお願いいたします。

No.284 2001 1月号

「しゆの木」になりたい

東海科学機器協会 監事 安達公一(日製産業株式会社中部支店)


  あけましておめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては、21世紀最初の新年をご家族の皆様とお幸せの中、新たなお気持ちで迎えられたことと思います。
 私も名古屋に来て早10ヶ月経ち、今世紀初めてのお正月をこの地で迎えられることを喜んでおります。
 市況は必ずしも良好とはいえませんが、景気の良否の業種・分野がまだら模様になっていると思います。特に、科学機器ビジネスには、チャンスが多くあると思います。目まぐるしく変動・変革する世の中、私はこんな木を見つけました。
 「しゆの木」です。
 幹と枝は柳のように「なやか」で、台風にも柔軟に対応する木。根は大木のように大地に深くはつりめ、るぎない自信と信念をもった木。そんな木に私もなりたいと思います。
 今年もTKK発展の一助となるべく努めさせて頂きたいと存じます。

No.284 2001 1月号

新年の抱負

東海科学機器協会 監事 伊藤政弘(株式会社三弘)


会員の皆様、
 明けましておめでとうございます。
 いよいよ、21世紀の幕開けです。新しい世紀はどんな100年だろうと、いろいろと想いをめぐらせるのですが何も頭に浮かんできません。『新年の抱負』という題を頂いたのですが、昭和から平成に年号が変わった頃の、あの浮き浮きとした、技術革新、夢のような生活、経済も世界一を前にして、元旦の新聞の紙面を華やかに飾った頃を想い出しながら、一生懸命21世紀の夢を見ようと目をつぶるのですが……。 21世紀が落ち着いた綺麗な景色に見えるようになるには、日本人の価値観を20世紀の価値観から大きく180度方向転換して、21世紀の価値観を作り上げていかなければ21世紀は展望できないのではないでしょうか。
 これから3年かかるのか10年かかるのかは判りませんが、21世紀の新しい価値観が安定するまで『新年の抱負』は仲々書きづらい時代が続くと思います。

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No.284 2001 1月号

心あらたに

東海科学機器協会 監事 山岸 晃(合資会社昭和理化)


 あけましておめでとうございます。謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 新しい世紀がめぐってまいりました。いつもの新年とは少々趣が異なり、なにか新たな気持ちになるのは私だけではないような思いです。会員皆様のご支援に支えられ、役員としてお役に立てればと更に心新たにいたしております。
 私事でまことに恐縮ですが、弊社事務所の片隅に「ログキャビン」の模型が置いてあります。3年前、子供の夏休みの工作を手伝うつもりで作り始めた模型ですが、当の自分がはまってしまい、1年以上もかけてやっと完成!夏休みの宿題どころではありませんでした。縮尺は1/47ですが、設計図もなく気ままに作り始めたお陰で4階建ての建築法違反になってしまいました。東向きの窓際に置いてありますので、朝陽があたりますと、まんざらではない雰囲気を醸し出してくれます。もし興味のある方がおありでしたら遠慮なく見に来て下さい。子供さんは特に歓迎です。何かを感じとっていただければ幸いです。
 この1年、また何かを“コツコツ”やっていきましょう。

No.284 2001 1月号

役員・会員の全員で盛り上げていきます

JET会長 中野良昭(株式会社中野)


 新年明けましておめでとうございます。東海科学機器協会の会員の皆様方におかれましては、21世紀を迎えまして益々ご繁栄のこととお慶び申し上げます。また、TKKの理事・会員の方々には日頃からJETに対し多大なお気遣いをいただき、誠にありがとうございます。本年におきましても相変わらぬご指導を賜りますようお願いいたします。
 JETは昨年、勉強会・懇親会・他地区二世会との交流会(YES交流会)などを各ご担当の方々により開催していただきましたが、会へのご出席者が例年に比べ非常に少なく、役員一同心から反省をし、本年よりいっそうの努力が必要と感じております。また、ご担当の会員の方々にもご協力いただき、本年度も内容の充実した例会をお願いいたします。特に、全国の科学機器の展示会の際に開催されますYES交流会は、参加者が他の地区に比べ少ないのですが、東京、大阪などの二世の方と二世レベルでの交流ができる非常に有意義な会であるだけに残念です。
 また。JET発足よりの会員の方々がほとんど50歳の定年で参与となられ、会員数の減少に対し新入会員の募集が立ち遅れ、会の運営にも支障が出てきそうな状況です。この紙面 をお借りしてTKKの会員の皆様に二世の方の入会をお願いいたします。勝手なお願いばかりで申し訳ありません。本年度はJET役員・会員の全員で会を盛り上げていきたいと思いますので、何卒ご支援をお願いいたします。

No.284 2001 1月号

第28回全日本科学機器展レポート 全科展を見て

八神 基(株式会社ヤガミ)


 第28回全日本科学機器展が平成12年11月28日から12月1日にわたり、東京ビッグサイトで開催されました。心配されていた出展コマの減少も数%の減にとどまり、主催者の東京協会・日工の皆様の顔にも安堵の色がうかがえました。私は第一日目にまいりましたが、来場者の出足は例年より幾分少な目とのことでした。
 さすが「全日本」と名打つだけのことはあり、会場の建物の迫力とあいまって、我々の最新科学機器展を凌駕する量 と質を見せつけられました。ゾーン構成も的を得ており、参観しやすい感じがしました。因みに各ゾーンは“理化学”、“分析”、“試験・計測・情報・通 信”の他、“バイオ産業”、“科学情報技術(IT)”、“環境調査分析管理”のコーナーが設けられ、興味深く見学できました。もちろん恒例のシンポジウム・講演会は7テーマ、新技術・新製品説明会も39セッション組まれていました。
 今展示会のタイトルは“研究開発から生産プロセスへのソリューション”と掲げられ、特に21世紀に成長が期待されるバイオ産業、科学IT、環境分析、新エネルギー技術など先端分野にスポットを当てていたのが印象的でした。
 一方、参観者には外国人も数多く(ASICの会議もあって)、夕刻からの開催祝賀パーティ会場にても、英語・中国語があちこちから聞こえ、世界三大科学機器展の一つだと実感いたしました。

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No.284 2001 1月号

2000年度 第8回役員会議事録

日 時 2000年12月19日(火)17:00~18:00
場 所 オザワ科学さま会議室
出席者 岡野理事長、水野副理事長、竹田理事、後藤理事、各務理事、木下理事、伊丹理事、西村理事、小澤理事、山岸理事、細居理事、安達監事、伊藤監事  事務局:吉田

■議事
(1)全科展(11/28-12/1)について(岡野)
・岡野、八神、竹田出席
・ASIC同時開催
・総覧よりCD-ROMが評判がよかった。

(2)秋の旅行終了報告(各務)
・終了の会計報告がされ承認された。

(3)2001年新春懇親会の件(後藤)
・順調に申し込み受付中、メールでの申込もある。

(4)TKK第10回ボーリング大会の件(西村)
・3/9(金)開催。参加者160名をめざして募集したい。

(5)TKK会報編集委員会より(小澤)
・10-11-12月号については、ご協力ありがとうございました。
年内には、送付する予定です。新年号については、12/20が締切ですのでよろしくお願いします。

(6)今年を振り返り(水野)
・3年後に迫ったTKK55周年について対策を検討開始する必要がある。
・TKK行事も順調に推移しているが、工夫も必要。

(7)その他(岡野)
・TKK役員用の名刺を作成中。新年早々には配布したい。
・本年もまことにありがとうございました。

No.284 2001 1月号

2000年度 第7回TKK会報編集委員会議事録

日 時 2000年12月21日(木) 16:00~19:00
場 所 コンパル会議室
出席者 小澤委員長、大藤委員、大伴委員、事務局:吉田

■議事

(1)10-11-12月号原稿締切11/25
10-11-12月号は校正も完了、12/25に印刷完了するので年内発送予定。

(2)新年号原稿締切12/20
一部原稿到着の遅れの方もみえますが、引き続き締切に間に合うようにお願いをしていく。

(3)東海科学機器協会50年史
東京科学機器協会55年史の作成にも参考資料として利用する予定のあるものです。
すでに作成は完了しており、東京科学機器協会へ送付しました。

(4)その他
今年もごくろうさまでした。

No.284 2001 1月号

サイエンスコーナー 燃料電池について

日製産業(株)中部支店 安達公一


 燃料電池は、ガソリン、天然ガス、メタノール、石油、石炭等を燃料として電力を発生させるための発電装置です。
 原理は、様々な燃料より水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて水にします。その過程で電気が発生し、その電気を外部に取り出すものです。
 これは、1980年にイギリスのグローブ卿によって発明されたものです。初めて燃料電池が実用化されたのは、米国アポロ計画でのジェミニ宇宙船です。電気化学反応を用いるため、従来の火力発電とは異なり燃料を燃焼させる必要がなく、エネルギー効率が高く、さらに宇宙生活での飲料水も作れる、画期的な発電システムとして登場しました。 
 この燃料電池を自動車に搭載しようということで、トヨタ、ダイムラー等世界の大手メーカが、<世界初の燃料電池車メーカ>の座をめぐりしのぎを削っています。
 燃料電池は、水素と酸素が結び付いて水が出来る時の化学エネルギーを直接電気エネルギーに変える発電器です。これを積んで発電しながら走る電気自動車は、車の心臓部に当たるエンジンが不要になるばかりか、水素を燃料にすれば排ガスは水だけという夢のクリーンカーになります。
 燃料電池のメリットとして、4つあげられます。
 第一に、クリーンな排ガスです。燃焼工程がないため、窒素酸化物(NOx)や硫黄酸化物(SOx)などの有害な排ガスで出ないことです。
 第二に、化学エネルギーを直接電気に変えるため、発電効率が高いことです。
 第三に、内燃機関のような機械的な駆動機構がないため、運転音が静かなことです。
 第四に、水の電気分解やバイオマスから取り出して水素でも発電出来るので、化石燃料に依存しないことです。
 太陽光などのように自然エネルギーで作った水素を使う燃料電池は、理想的ですが、製造した水素を効率的に貯蔵する技術が見つかっていないため、現在ではガソリンやメタノール、天然ガスを燃料として車に貯蔵し、車に搭載した改質器で水素を取り出して最終的な燃料にする手法が、現実的と考えられています。
 燃料電池の燃料を何にするかで、改質器の開発も異なってきます。メタノールVSガソリンの勝負の行方は、2年後とも言われています。
 いま世界中で開発競争が繰り広げられている燃料電池は、固体高分子型燃料電池(PEFC)、またはプロトン交換膜燃料電池(PEMFC)と呼ばれるタイプです。
 この燃料電池の本体は、スタックと呼ばれる多数の発電ユニットを積層して、必要な発電能力を持たせています。発電ユニットは、化学反応を引き起こして電気を発生させる膜-電極接合体と、これを両面 から挟み込んで支持するセパレータで構成されており、セパレータには、水素や酸素を供給するための複雑な流路がつくられています。
 現状の燃料電池の製造コストは、1kw当たり50万円~70万円以上になります。その内訳を見るとセパレータが約40%、膜-電極接合体の製造に約35%、膜そのものが10%弱、触媒が10%弱になります。
 これを100分の1以下に下げるには、セパレータや膜などの部品や素材のコストダウンが前提になります。ここに素材メーカの技術力が期待されているわけです。
 現在のセパレータの価格は、1枚当たり数万円です。硬い炭素系素材の板材に1枚ずつ切削加工して、水素や酸素が流れる複雑な流路を作っているためです。 50~100kwの出力が必要な自動車用燃料電池では、スタック1個当たり数百枚のセパレータを使うためコストアップの大きな要因となっています。
 量産時には、1枚当たり200円が目標というユニチカをはじめ成形法、素材の検討によりコストダウンに向けての開発は大きな進展を見せています。また、電気を発生させる化学反応を促進させる触媒には、高価な白金が使われており、この使用量 を現在の10分の1程度にし、コストダウンを図るべく素材メーカが開発を進めています。

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No.284 2001 1月号

かきゃ~あんたも ちえの輪

株式会社テクノ西村 加地敬治


新世紀を迎え、東海科学機器協会の会員様におかれましては、大いなるステップアップの21世紀になりますことと思います。日本の経済も大きな借金を抱えたままで新世紀を迎えました。これはつけの先送りであり何らの問題解決をしないままでの予算処置であります。本当にこのままでいいのでしょうか、いつかどこかで大きな反動がくるような気がしてなりません。
 さて世間話はこのくらいにして、本題に戻りたいと思います。
 昔、小生がまだ若かったころ、ちえの輪なるものを親から買ってもらったことがありました。なかなか難しく幾度も挑戦して制覇すると、今度は新しい物を買ってもらい、また挑戦したものでした。丸い物、三角の物、四角い物など簡単そうに見えても結構難しくなかなかできなかったことばかりが記憶に残っております。ちえの輪を解く為に見る方向を変えてみたり、持つ手を変えてみたり、あれやこれややってみたものです。
 このちえの輪を解くことが、今の営業にも多少似たところがあるように思うようになりました。
 物作り(製造業)では、知識と技術があれば商品を作ることができます。いつかNHKにて放映されていたソニーの紹介の中でも、技術を持った町工場がいかに世界のソニーになったか、それにはちえを持った営業の活躍が語られておりました。いくらいい商品を作り上げてもそれを売る手段がないと、それは商品ではなくなってしまうのです。
 顧客のニーズを知り、どのようにして商品を知らしめ、売っていくか。そのために幾度とない市場調査、顧客調査、その結果を持ってアタック。また違った方向からの調査、いろいろな攻め方を変えてみて再度アタック。この繰り返し。これがちえの輪ではないでしょうか。なかなか解けないちえの輪。でもこの解けないちえの輪を解いた時の喜びは、何物にも変えがたく、満足感があり充実感があるものでした。
 “人間は考える葦である”と、パスカルがいっているように、私は人生が一生勉強だと思っております。時代とともに変化する環境にいかについていけるか、またついていこうとするか、この先の時代を先取りする為には何をすればいいのかなど、知識はいくらでもいろいろなところから得ることができますが、ちえはなかなか他から入手することは困難です。自ら考え自ら行動してこそ得られるものです。
 21世紀には、このちえを大いに生かして日本の経済成長の一端を担うことができれば幸いに思います。

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No.284 2001 1月号

編集後記

◎明けましておめでとうございます。去年のようなコンピューター問題もほとんどありませんので、今年の正月休みは非常に長い感じがします。やっぱり、これが日本の正月ですよね。さてゆっくりリフレッシュした後は、*****仕事しかないですね、明るく朗らかにやれば、きっとこの世も上手くいく。嫌なことは 20世紀においといて、21世紀には持ち込まない。そうだ、これが本当の区切りだ!皆様、今年もよろしくお願いいたします。 I.O ◎あけましておめでとうこざいます。僕たちのあこがれつづけてきた21世紀が、いよいよやってきました。鉄腕アトムや鉄人28号など少年に夢をあたえたヒーローたちは、現実のものとなるでしょうか?皆様にとって夢多き新世紀でありますように。 S.O


◎新年明けましておめでとうございます。去年が1000年の区切り、今年が100年の区切りと記念すべき年が続いております。この機会に何か新しいことにチャレンジしたいと思われている方、ぜひ会報誌へ記事のご投稿を!!表紙写 真『東海地区の橋』ご投稿も大歓迎です!  Y.O


◎あけましておめでとうございます。毎年新年が明けるとドキッとする記事があるものですが、今年はどうでしょうか?世の中のスピードが速い分だけいろんなことが起こりそうです。そんな流れにもうまく乗れるようにしたいものです。 M.Y

会報編集委員

委員長   小澤 嚴:オザワ科学
副委員長  八神 基:ヤガミ
委  員  大藤 晋:島津製作所
委  員  大伴義孝:ヤガミ
事務局   吉田 実:名古屋科学機器