東海科学機器協会の会報

No.299 2004 新年号

四年新年に想う

1-114
fuji15四年新年に想う
東海科学機器協会 理事長 岡野忠弘(名古屋科学機器株式会社)


1-26

 会員の皆様、明るい新年をお迎えのことと存じます。昨年度は記念すべき創立五十周年の年にあたり、数多くの記念事業、即ち展示会、五十周年記念式、記念講演会、記念海外視察などを挙行してまいりました。ひとえに会員諸氏のご支援の賜物であります。特に、秋に行いました上海への国際工業博覧会の視察は、現在の中国の活気がひしひしと感じられるようでした。成功した宇宙船の実物の見学には、多くの感動や感心がありました。
 当協会もこれからも成長してまいりますので、各行事にも積極的に参加をしていただき、友好と親睦を一層深めていきたいと考えております。
 今年がより良い年になりますよう祈念申し上げます。

No.299 2004 新年号

サルまね

fuji14サルまね
東海科学機器協会 副理事長 八神 基(株式会社ヤガミ)


2-115
 あけましておめでとうございます
 今年の干支の動物は“猿”です。サル二題。悪い場面で使われる事の多い「サルまね」はホンモノを身に付ける第一歩。一方、人品卑しからざるの「見ザル・聞かザル・言わザル」は現実逃避、そこには成長は無い。オマケ一題、その昔、大野伴睦はこう言った「サルは木から落ちてもサルだが、代議士は選挙に落ちたらタダの人」
 サルまね 大いに結構じゃないですか。日本の科学技術・モノづくりも西洋諸国のサルまねからが多く、見よう見まねでこれまでになった経緯がある。自分のモノにする → 改良する → 新しいモノを生み出す。この段階に至るのには、ハングリー精神に加えるに直向きさ、賢さ、更に先を観る力と、モノ事の成否を判別する力が備われば鬼に金棒。 いま、地上波デジタル放送が始まりましたが、その逆の現象が注意を引きます。デジタル(論理)思考からアナログ(直感)思考への回帰現象です。思考方法が高度にデジタル化されると、次第に現象をパターン化して認識できるようになるらしい。先を観る力、モノコトの成否を判別できる力はデジタル思考を超越した所にあるらしい。
 多分、サル達はアナログ思考に基づいて人の真似をしているのでしょう。このサルにあやかり、今年は優れた他人の振り観てわが振りを直す一年、としようと思い定めています。 本年もどうぞよろしくご教導くださいますようお願い申し上げます。

No.299 2004 新年号

「新年を迎え」

fuji13「新年を迎え」
東海科学機器協会 副理事長 水野隆二(株式会社カーク)


3-113
 新年を迎え協会の皆様 
 明けましておめでとうございます
 昨年はTKKの創立50周年記念行事等々積極的にご参加いただき、本当にありがとうございました。本年も引き続きよろしくお願い申し上げます。
 さて、皆様方をとりまく企業環境は増々厳しく、不透明な時代に突入してまいりました。過去の栄光にすがらず、自己否定して方向を変える勇気が求められていると言えます。そして変化は常に日常的に行われ、変化を先取りしていく組織で企業価値を高めていく作業が必要になってくると思われます。何を切り捨て・何を残して・何を付け加えるのか、強い危機感の中で自己改革の気概を強め、生き残りをかけた大競争時代の到来です。このような状況下、私たちは国そして地域の産業活性化に向けた高い志のもと、皆様方と共に情報の共有化、そしておたがいの競争力の向上といった考えのもと、協会の発展に取り組んでいく所存でございます。2004年が皆様にとりましてすばらしい1年となりますよう心より祈念し新年のあいさつとさせていただきます。

No.299 2004 新年号

悩み、考え、笑い、 話し合おうではありませんか

fuji12悩み、考え、笑い、
話し合おうではありませんか

東海科学機器協会 理事 後藤 聡(株式会社中央理化器製作所)


4-114
  2004年
 新春明けましておめでとうございます。
 光陰矢の如しといわれますが、本当に1年が過ぎるのは早いものですね。2003年にはどんな足跡を残したのかなと振り返っても、これだと言われるほどの物もなく、年だけは容赦なくきてしまう。ただ私事の中では初孫ができて、無性にうれしく思います。人生の年輪の1つを味わえる節として心の中では、にやにやしてしまいます。
 ビジネスに関しては、依然厳しい環境が続いていますが、日本の構造改革の変化の中でいかに生き残るか、先日の50周年記念旅行の上海事情の見学等も参考になりますが、ものすごいスピードで後進国の技術水準のアップが迫ってきており、これからの日本はわれわれは何を作れば、メシが食べていけるか、暗中模索の1年であったようにも思います。
 このままでは、先行き大学卒生の就職先は、日本になく東南アジアにしかなくなってしまうのではないかと、危惧しております。新技術新思考新産業分野がいかに早く開発されるか、今まで以上に必要となっており、われら科学機器産業分野も必死にそれらの橋渡しができるか、お屠蘇をなめながら牛歩の頭で惑う年明けにかしわ手をうっております。
 いずれにせよ、健康第一。今年も皆様はりきって悩み、考え、笑い、話し合おうではありませんか。

No.299 2004 新年号

オレ流の改革に期待

fuji11オレ流の改革に期待
東海科学機器協会 理事 竹田政夫(株式会社イリエ)


5-116
 新年明けましておめでとうございます。
 昨年のプロ野球は阪神タイガースの18年ぶりの優勝、福岡ダイエーホークスの日本一、そしてわが中日ドラゴンズは2位に終わった。
 さて2004年の中日ドラゴンズといえば、3冠王3回の実績に解説で深い野球観を見せた落合博満監督が就任した。監督は未経験だし、現役時代はオレ流であった。それでチームをまとめることができるのか心配であるが、中日球団の改革をせねばならぬという意気込みが伝わってくるような気がする。そして刺激が少ないといわれるチームの中が刺激的になることは確かである。人柄ではなく、オレ流で選んだコーチ陣。そのコーチ陣が落合監督の高級な野球観世界観を理解してきちっと選手に伝えられれば、今年の中日ドラゴンズの優勝、50年ぶりの日本一の確率が高いような気がする。

No.299 2004 新年号

技術立国・日本

fuji10技術立国・日本
東海科学機器協会 理事 木下 実(合資会社木下理化)


6-114
  中国経済は1991年以降最高で年率14%、最低でも7%を超える高度成長を続けており、昨年もSARSの影響が懸念されたが、8%前後の成長が予測されている。TKK50周年記念事業にて中国の最大の都市である上海を目のあたりにし、その成長を見ることが出来たことは衝撃的であった。
 富と貧の格差はかなりあるように見受けられたが、日本が戦後高度成長を成し遂げたように、中国も日本と同じように大都市から都市へ、またその周辺へと今後発展し貧富の格差が縮まると思われる。日本や他国の技術導入と低コスト力により量産し高度成長を続けていることは周知であるが、今後は量から質へと転換が問われるのではないか。その時が日本にとってより一層驚異になるのでは。しかしながら上海市内の超高層ビル群、リニアモーター、近郊で車窓から見たユニクロの巨大な工場が印象的であった。昨年、情報収集衛星を載せた日本の主力ロケットH2Aを打ち上げたが、失敗した。1000億円が一瞬に宇宙に、いや空に消えた。1000億円は確かに高額ではあるが、それ以上に日本の宇宙航空技術には失望させられた。また経済誌に連載された「ゲノム敗北の教訓」からも、先端機器開発で欧米企業に先行されていることが実例をもって紹介されている。日本政府が技術立国を唱えているにしてはお粗末である。しかしながら国も「先端計測分析技術・機器開発に関する検討会」を儲け、国産化の推進に本格的に乗り出した。単なる欧米製品の国産化ではなく独創性がある製品が開発されることを期待したい。
 TKK会員の皆様にとって2004年申年がよい年でありますことをお祈り申し上げます。

No.299 2004 新年号

繁栄の年

fuji9繁栄の年
東海科学機器協会 理事 柿坂嘉則(株式会社島津製作所名古屋支店)


7-112
  明けましておめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては清々しい
 新年をお迎えになったことと存じます。
 今年はどんな年か、占いに凝るわけではありませんが私は真摯にお仕事をされている人、企業は間違いなく伸びていく年になるであろうと思っております。昨年までに過去を見直し、次に進むべき道を探ってこられた企業も少なくないと思いますが、それらを着実に実行された研究機関、企業等は今年の飛躍の足固めをされたと理解しております。社会の仕組みも企業に比べるとまだまだスローであり、玉虫色の改革が進んでおりますが、企業を取り巻く環境は整備しつつあります。
 我々は科学機器を通じて社会に貢献するとともにいっしょに伸びていきたいと願っているものです。今年こそ社会のニーズに合うものをどんどん送り出していきたいとの決意を持って、皆様とともに今年の繁栄を祈りたいと存じます。

No.299 2004 新年号

マクロを機軸に!

fuji8マクロを機軸に!
東海科学機器協会 理事 各務隆弘(朝日テクニグラス株式会社)


8-110
 新年あけましておめでとうございます。
TKK会員の皆様には、どのような新年をお迎えになられた事でしょうか?
 早くもMS-OSのMEが昔日のごとく思える2004年を迎える事となりました。まさに激動の時代は光陰矢のごとしの感があります。今年は何とか少しでも明るい世相になりますよう期待したいものです。 さて我が業界も先端技術支援産業としての範疇にありますが、随分前から「ナノテク」なる産業が隆盛を極めています。確かに過っての重厚長大産業は花形ではなくなり、マイクロからナノへ、更に「ピコ」の時代に確実に移行してきています。小さなモノが正確に計測できる技術に感嘆しながらも、10ー12は感覚的には想像も及びません。 私的には、物語であっても鉄腕アトムの「10万馬力」の語感が持つ大きさに今尚憧れがあります。自らの究極の仕事にナノテクを模索していながらでさえ・・・。今年の努力目標は、より小さいモノへ目を向け加工技術を探索しつつ、マクロに基軸を置いた視点を確立する事です。
 さてさて、この年末にはどんな成果が得られるのでしょうか。一年の計は元旦にあり、としても、もう何十回も元旦を迎えて来たはずなのに。
 皆さんの元旦の計?は如何でしょうか。
 今年もTKK事業は、より会員満足度を高めるための運営に知恵を絞ります。皆さんの積極的な参加とご協力をお願い申し上げます。

No.299 2004 新年号

新たな年に向けて

fuji7新たな年に向けて
東海科学機器協会 理事 西村己恵子(株式会社テクノ西村)


9-110
 年末「さすが師走」という言葉に則る様に、誠に気忙しく飛び越して、新しい年をここに迎えられた事を喜びとし、皆々様にも良い年であります様、心より念じております。
 そして、新たは、改める、革めるにも通じて、あるべき状態に直す、改善する、正すに当ると言われております。この事を新年に当り、新しい年の目標として、大きく伸びる事ができなくても着実に歩を進めて行ける様な社風として、一歩一歩進化して時代時代に合う商社となりうる会社にしていきたいと思います。苦しい時こそ基礎が大事、改革も大事、大いに伸びる事を目指してお互いにがんばりましょう。

No.299 2004 新年号

温泉好き

fuji6温泉好き
東海科学機器協会 理事 伊丹惣三(壽工業株式会社)


10-111
 昔から会社の慰安旅行といえば“温泉旅館で宴会”が付き物でしたが、最近は大方の会社で慰安旅行が廃止されているようで、したがって大勢で温泉地へ行くことは少なくなり、むしろ少人数での温泉行きが流行っているようです。私も温泉が大好きです。
 地下では、深くなるほど次第に温度が高くなります。特に火山地帯では地下数kmないし十数kmという、比較的浅いところに深部から上昇してきたマグマ溜まりがあり、数万年から数十万年にわたって永く熱を出し続けます。地下に入った雨水がこれらの熱で温められて温度が上がるとともに、流動中に回りの岩石からもさまざまな成分を溶解するなどして、水質が変化した熱水が温泉水の元になると考えられています。
 さて、温泉には、草津温泉や別府温泉のように古くから知られているものから、最近の村おこしで掘り当てられた町営のクアハウスまで、数多くの種類があります。一方、何の変哲もない地下水をボイラーで沸かし、これを温泉と称しているところもよく見かけられます。
 ところで、日本の温泉法では、泉源で採取されたときの水温が25℃以上あるか、あるいは25℃に達していなくても特定の成分が規定量以上含まれていれば、温泉と定義されることになっています。たとえば、水温が16℃といった低温であっても、水1kg(すなわち1)中にナトリウムイオンや塩素イオンなどの溶存物質(これをミネラルと呼びます)の総量が1g(1,000mg)以上、すなわち0.1%以上あれば温泉と呼ぶことができます。したがって、同じ16℃であっても、温泉水と普通の井戸水との違いは、特定の成分が規定量以上含まれていれば温泉、そうでなければ単なる井戸水ということになります。
もっとも、25℃未満のときは、冷鉱泉と呼ぶことがあります。海水にはミネラルがたっぷり含まれているので、海水も温泉水と呼べるのではないか?という疑問がわきますが、海水は地下水ではないので、温泉とは呼べません。
さて、温泉は神経痛やリューマチ、さらにはアトピー性皮膚炎などに効能ありといわれることがあります。このとき「温泉水の成分が皮膚を通して体内に吸収され、病気治療に役立つ」という理由付けがされています。しかし、人間の正常な皮膚は、皮膚に触れるさまざまな物質をそう簡単には吸収しないような仕組みになっています。(ただし、油溶性の物質の中には、皮膚の脂質から吸収されるものがあります。)海水1中にはミネラルが30,000mg、すなわち30gも含まれています。もしも皮膚からこれらが吸収されるとするならば、海水浴のときは皮膚がこれらを吸収して大変なことになります。しかし、実際にはそのようなことは起こりません。一方、粘膜にはものを吸収する能力があるので、これを利用した舌下錠や座薬が治療に使われています。
 ところで、温泉に入ると皮膚がヌルヌルすることがあります。アルカリには皮膚のたんぱく質を溶かす作用があるからです。したがって、強いアルカリ性の温泉に入るときは注意が必要です。
 温泉の効能は、「温泉水の成分が皮膚を通して体内に吸収されて病気治療に役立つ」のではなく、良い景色を眺め、おいしいものを食べ、何度も温泉に浸かってゆったり、のんびりすることによって肉体的疲労が取れ、精神的なゆとりが生まれることにあるといえます。

No.299 2004 新年号

2004年 新たな夢

fuji5 2004年 新たな夢
東海科学機器協会 理事 平野順一(株式会社ダルトン名古屋支店)


11-18 新年明けましておめでとうございます。
 会員ならびにご家族のみなさまには、ご健勝で新春を迎えられたこととお慶び申し上げます。
 昨年は最新科学機器展、協会創立50周年記念行事と記念すべき催しを協会員の皆様のご協力を頂き無事行うことが出来ました。心よりお礼申し上げます。
 さて2004年はどのような年になるのか期待と不安が入り混じり複雑な思いです。経済も政府の改革の掛け声のわりには一向に変化無く、又財政難による年金の改正等、将来に不安が残ります。一方海外では大国に対する反感が益々強まりテロの恐怖がおさまりません。いろんな事を急ぐがあまり何かを置き去りにしてしまったのかもしれませんね。その様な中、我々の科学機器は自動車産業はもとより高度な技術を必要とする分野では欠かせないツ-ルを供給しています。今年はITをはじめとするデジタル産業、バイオ産業で需要が高まりそうです。
 日本が誇る技術力をサポ-トする我々にとって明るい未来を創造する夢のある年にしたいと思います。

No.299 2004 新年号

2004年 甲申年おめでとう

fuji42004年 甲申年おめでとう
東海科学機器協会 理事 小澤 嚴(オザワ科学株式会社)


12-19 協会の皆様、新年明けましておめでとうございます。
 本年もどうぞ宜しくお願い致します。
 昨年の私達を取り囲む社会情勢・日本経済は、どちらをとっても輝いた物はありませんでした。少し好転したかと思えばそれ以上の悪い事が起こり、良い出来事を打ち消すかのようにそれが目立ってしまうのです。イラク戦争が終わりやっと静かになるかなと思えば、北朝鮮問題・自衛隊派遣、そしてとうとう我国がテロの標的に。企業リストラが凄い勢いで進み業績が好転したかと思えば金融破綻・倒産・失業。日常生活もすさんだ事件が多かった様に思えてなりません。
 しかし私達のTKKは頑張りました。創立50周年記念事業の実施・第19回最新科学機器展の開催と、二つの大きな事業を成し遂げる事が出来ました。これも協会員皆様のご協力・ご支援と役員全員の英知と力に依り達成したものと、心より喜んでいます。
 さて申年の今年、世の中の状況・経済が急に変わる事はありませんが、変化を敏感にキャッチして仕事・協会活動に猿のように元気に素早く前向きに対応していく所存ですので宜しくお願い致します。
 最後になりますが協会の益々の発展、会員会社のご繁栄、ご家族のご健勝を心より祈念いたしまして新年のご挨拶とさせて頂きます。

No.299 2004 新年号

第二ステップ 節目のスタート

fuji3 第二ステップ 節目のスタート
東海科学機器協会 監事 安達公一(株式会社日立ハイテクノロジーズ)


13-17 明けましておめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては、多数の方々が、9日間の長いお休みをご家族と一緒にゆっくりと過ごされたことと思います。
 私も名古屋に来て単身4年目のお正月を迎えることになりました。次第に月日の経つのが加速度的に早くなるのを感じております。
 昨年は、新春懇親会をかわきりに最新科学機器展、50周年記念行事、上海研修旅行の他、ボウリング、ゴルフ、釣り等様々な行事がありました。あっという間の1年でした。
 またイラク戦争等ボーダレス化が、益々私達の生活に直接影響を与えており、常にワールドワイドな物の見方を備えていないといけない事を実感させられました。
 今年は、サル年です。十二支の中では、一番知恵のある動物ではないでしょうか。そこで今年は、少しでも頭を使って工夫を凝らして暮らしていこうと思っております。
 東海科学機器協会も51年目を迎えます。更にゆるぎない、しっかりした協会になるよう微力ながら努めさせていただきます。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

No.299 2004 新年号

天気快晴なれど波高し

fuji2天気快晴なれど波高し
東海科学機器協会 監事 伊藤政弘(株式会社三弘)


14-12 明けましておめでとうございます。
 お正月にふさわしい、素晴らしい元旦の朝でございました。
 元来お正月は気分も晴ればれ、心新たに迎えるものと思われたものですが、21世紀に入ってからのお正月はなかなかその気分を味あわせてもらえません。昨年も大きな事件が起き、サーズもイラクも一見解決したように見えますが火種だけはしっかりと燃えていて、いつ何時大火になるのかわかりません。
 私たちの一番関心のある景気にしても、下期に向けて大企業は大幅な増益予想を新聞では取り上げています。しかし、これもリストラを出来る大企業ばかりが、そのおかげで良くなっております。中小企業はまだまだ下降線をたどっているのではないでしょうか。
 年金は減少し掛金は増加、給与はダウンと個人にとっては悪い方へ悪い方へいくようで、本当に今年のお正月は天気晴ればれ、心ドシャぶりのお正月休みでございました。

No.299 2004 新年号

初春に想うこと

fuji1初春に想うこと
東海科学機器協会 監事 山岸 晃(合資会社昭和理化)


15-15 TKK会員の皆様、
 明けましておめでとうございます。
 新年早々私事で恐縮ですが、正月の思い出と言えば26から36歳頃まで正月休暇を利用してよくスキーに出かけました。そこで新年を迎えるのですが、当時は高速道路もなく夜中を通してバスに揺られ朝方やっと到着。白い雪を見と同時に気が一変、朝から夕方まで滑りっぱなしでした。
 昨年久しぶりに長野県青木湖スキー場へ出かけましたが、スキー場の様変わりには驚きました。都会で暮らしていると周りの変化を余り感じませんが、懐かしいスキー場にはその時の思い出がいっぱい詰まっていて、時代の変化を痛い程感じました。
 私達が携わる科学機器の世界も、目に見える大きな変化は無いようにも見えますが、幾年か経過しますとやはり変化(進化)しています。地道な作業が後に大きな結実となる事を夢に抱いて、今年も歩んでいきたいと思います。

No.299 2004 新年号

2004年新年にあたり

fuji2004年新年にあたり

東海科学機器協会 二世会JET 会長 宮木康光(株式会社栄屋理化)


16-16
 会員の皆様、JETの皆様、新年あけましておめでとうございます。
 2003年度より会長に就任させていただき、3名の会員が新たに参加いただけることになりました。二世会の全国交流会でありますYESの交流会には6協会より代表が集まり、会議・交流が図られています。すでに二世会活動を休止している協会もあり、我々の経営・事業継承を取巻く環境が大変厳しくなってきている現実をひしひしと感じています。その中で、JETとしては、従来から単なる懇親の場だけではなく、経営・営業の役に立つ研修を行ってきています。今後もこの基本方針に基づき運営をしていきたいと思います。
 新年にあたり、私の好きな言葉を紹介させていただきます。
「力があるから重い物を持てるのではない。重い物を持つから力が出てくるのです。」 この重い物を責任という言葉にも置き換えることもできるのではないでしょうか。現在の世の中は、評価・成果に重点をおき点数化しデジタル思考で評価をします。しかし、世の中の歪みはこのデジタル思考万能に問題がないでしょうか。もう少し、気持ち・心を考えるアナログ思考を加味され心の余裕を持てる世の中が必要ではないでしょうか。この言葉には、心の持ち方・発想の転換がうまく表現されていると思います。経済環境は大変厳しいですが、未来の科学技術の進歩を支える業界として頑張っていきたいと思います。
 本年もよろしくお願い申し上げます。

No.299 2004 新年号

かきゃ~あんたも 当社のISO取得

kakyah1当社のISO取得
株式会社テクノ西村 西村幸洋17-12


 環境に対する意識の向上が叫ばれる昨今、当社も以前より計画しておりましたISOの取得に関しての事項をご紹介させていただきます。
 もともと、ISO・ISOと叫ばれ始めた以前(10年程前)に社長があるセミナーに参加した事から始まりました。まだ、環境に関して一般的に意識が低く、やっとオゾン問題に国民が「なんだ?なんだ?」と関心を持ち、ごみに対しても名古屋市の場合「可燃と不燃」しか分別の方法が無かった頃でした。そこでの話の中に「何」が遭ったのかは不明ですが「何か」を感じ、「何か」に感銘を受けたと聞きました。そして、何かのきっかけを期に会社の利益の追求と共に地球に対する配慮と言うものを行っていければと聞きました。そこから、なんとなく時間が過ぎ、昨年度の当社の期の始め(2002年8月)に自分が総務部への配置転換もありISOの取得に動き始めました。ご存知の通り「ISO」も大きく2種類のものがありまして9000シリーズと14000シリーズ。どちらを先行して取得するかは上記のこともあり14000シリーズを当社は選びました。
 まず、推進委員会(グリーン会:以降G会)を経営者を筆頭に社内の各業務のキーパーソンから任命し発足させました。当社の場合、コンサルタントにお願いし打合せ(システム構築)をして行く訳ですが、ここで1つ目の壁を感じました。「ISOって何?!」。環境に対して配慮した会社の体制に対して認証を受けるという事までは理解したのですが、「そこまでやらなければならないのか」「余分な業務ではないのか」といろいろな箇所でひっかかり理解しがたい状況が出て来ました。これに対して理解していかなくては取得できるものではないので頭の回転モードの切り替えが必要となって当社ではこの切り替えを「ISOモード」への切り替えと呼んでいました。打合せの中でこのモードへの切り替えの迅速さも必要となってくるのですが、今度は通常モードへの切り替えに時間がかかる事も出てきました。
 2つ目の問題として当社従業員40名の中でG会のメンバーが12名。それも各部署でキーパーソンとなっている事でした。(ISO構築にはあたりまえの事ですが。)
 さらに、仕入先様各位に対してのアンケートを2003年1月に行ったのですがその中の文面に不適切な表現、一方的な依頼があり皆々様に対してご迷惑をおかけしたこともありました。そして、お叱りやご助言を頂きました。本当に申し訳ございませんでした。
 この様にいろいろな問題・壁を感じたことはありましたが2003年7月取得に至り、「取得」以外にいろいろな効果も出てきました。何よりも会社の団結力・コミュニケーションが良くなった事。ISOを話題に営業、営業外でも話ができるようになった事。逆に声を掛けてもらえるようになった事。営業・通常業務以外にも会社の為に「何か」ができた事。この喜びを忘れずに今後も『地球環境浄化』をキーワードとして地球環境問題への深い認識を持ち環境に配慮した企業活動を進めるよう教育啓発活動を行っていきたいと思います。

会員だより
お悔やみ
東海科学機器協会理事 柿坂嘉則氏の実父 柿坂芳雄様が平成16年1月9日、ご逝去されました(享年91才)。ここに謹んでお悔やみを申し上げます。

No.299 2004 新年号

会員だより

お悔やみ

東海科学機器協会理事 柿坂嘉則氏の実父 柿坂芳雄様が平成16年1月9日、ご逝去されました(享年91才)。ここに謹んでお悔やみを申し上げます。

No.299 2004 新年号

東海科学機器協会 2003年度第8回役員会議事録

日 時 2003年12月16日(木) 17:00~17:45
場 所 川由
出席者 岡野理事長、八神副理事長、水野副理事長、各務理事、伊丹理事、竹田理事、後藤理事、木下理事、平野理事、小澤理事、伊藤監事、山岸監事

議事

(1)10/18,25,11/3,24実施 野球大会終了報告(後藤)
日程的には、当初より2日間多く費やすことになった11/24に最終戦を行い名古屋医理科が大会初の3連覇を達成し優勝。準優勝はカーク、3位には島津製作所が入賞しました。

(2)11/8(土)~ TKK50周年記念旅行終了報告(各務)
今回の旅行は、50周年事業かつ周年旅行として重みのあるものとして終了することができました。
ちょうど今年で第5回目となる上海国際工業博覧会の見学もでき有意義なものでした。

(3)11/8(土)~ TKK50周年記念旅行会計報告(平野)
協会から100万円の予算が計上されていたが、これを950,900円で予算以内におさめることができました。

(4)1/15(土)ゴルフ大会終了報告(伊丹)
当日は、天候もよくコンディションも最高の状態で挙行されました。優勝は、昨年に続き愛知電子工業の松本悦夫氏、準優勝はカークの寺田治男氏が入賞されました。松本氏は昨年から好調を持続されているようでした。


(5)会報誌新年号の役員記事寄稿の件
(小澤)
会報編集委員長から12/10締切であるが、現在6人の方が未提出ですので早急にご提出ください。

(6)1/20(火)新春懇親会の件(柿坂)
11/20にご案内を送付し本日までの集計では、106社中37社出席、欠席20社、返事未着49社となっています。

(7)1/23(金)-24(土)新春大懇親会(於:熱海 大野屋)の件(岡野)
第56回を迎える東京科学機器協会主催の新春懇親会は、熱海大野屋にて開催されます。  TKKから岡野理事長が出席の予定です。

(8)経営研究会の件(伊藤)
出席確認書が関係者に配布されていますのでご回答を早急にお願いいたします。
詳細決定は1/20頃となります。

(9)2005年愛知万博(日本国際博覧会)について(岡野)
万博入場券の募集にご協力ありがとうございました。67枚の購入希望がありました。

(10)その他
2/17役員会を2/18に変更しました。会議室予約都合の関係上、平成16年度TKK役員会日程を決め一部会議室仮予約しています。東京科学機器協会から下記の広報がきておりますが会員へメール、FAXにて連絡完了しています。
・産官学連携呼びかけ・台北工業展参加募集・消費税改定の参考資料・JETRO貿易講座参加募集・全科展in東京出展募集

No.299 2004 新年号

東海科学機器協会 2003年度第8回TKK会報編集委員会議事録

日 時 12月25日(木) 17:00~17:45
場 所 コンパル会議室
出席者 小澤委員長、小島委員、吉田事務局

議事

(1)冬号(12/25発行予定)について
12/25 発送完了しました。

(2)新年号(1/25発行予定)について
表紙:上海タワー インフォメーション: 3/12(金)ボウリング大会の案内役員年頭挨拶:15人の役員 記事:JET挨拶かきゃああんたも:テクノ西村・ISO14000取得報告 などを予定。

(3)春号(3/25発行予定)について
表紙:新年度プラン未定
インフォメーション: 5/11定時総会の案内
記事:1/20TKK新春懇親会報告(柿坂理事)、ビンゴ大会初夢獲得?1/23日本科学機器団体連合会新春懇親会(岡野理事長)3/14-15経営研究会報告(伊藤監事)
サイエンスコーナー:カーク細谷宏美さんに打診 などを予定。

No.299 2004 新年号

平成15年度 YES交流会に参加して

JET会長 宮木康光


21-12 本年は、大阪全日本科学機器展に合わせ、10月23日(木)、大阪ORKII会の主催により大阪鶴橋、焼肉の鶴一で開催されました。JETより、会長である私と林副会長・中野監事・間宮さんの4名で参加いたしました。来賓として、中川大阪科学機器協会理事長・徳田日本工業新聞大阪本社大阪代表代理の皆様にご参加いただきました。各地二世会としては、SJC(東京)・ASK(京都)・JACK(中四国)・九若会(九州)より約50名の参加でありました。
 各地区のメンバーがバラバラにテーブルを囲み、仕事の話、各地の色っぽい話等で盛り上がりました。当初は、七輪(わかりますよね)で焼く焼肉ということで着替えあるいは着ているもの(靴も)をビニール袋の入れないと帰れないと、随分脅かされておりましたが現実的には無煙ロースター風になっており無事に帰ることが出来ました。
 また本年度のYES代表者会議で、今後は各地の協会が展示会を開催する場合YESの交流会を開催すると決定いたしました。

No.299 2004 新年号

表紙の言葉 東方明珠塔(上海タワー)

JET会長 宮木康光


22-1 TKK50周年海外研修旅行で撮影したものです。1994年に建てられたこのテレビ塔は、オープン以来、この街を訪れた人は誰もが一度は展望台に立つといわれるほどの名所です。
高さは468m。アジア第1位、世界第3位の高さを誇っています。
タワーは水晶のように輝く2つの巨大な球と小さな球で組み合わされており、「大きな珠と小さな珠を珠皿に散りばめた」という意味を持っているとか。目を奪うほどの彩りが施された上部球体部分は観光フロアで直径45m、高さ263m。高さ360mにも特別展望台があり、上海市の景観を俯瞰するには絶好の場所となっています。

No.299 2004 新年号

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No.299 2004 新年号

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No.299 2004 新年号

編集後記

◆協会の皆様、新年明けましておめでとうございます。昨年を振り返りますと、最新科学機器展と50周年行事で明け暮れました。会員の皆様のご協力を得て無事に終了しました。誠にありがとうございます。さて今年はどんな年になるのでしょうか?日本経済は底からほんの僅かに浮上した感じと思いますが、イラク派遣など不安定要素が邪魔をして先行き不透明といった方が良いかもしれない。このような状況ですが、常に前向きで、元気に、明るくいきましょう。本年もよろしくお願いいたします。投稿もお願いします!!(I・O)


◆明けましておめでとうございます。今年の正月休みは、暦上9日間という長期休暇の会社も多く、のんびりとした日々を過ごした方が多いかと思います。一方社会情勢は、自衛隊のイラク派遣他、目が離せない情勢が続いております。己の足元を見つめ、地に足がついた行動を心がけたいと思います。(S・K)


◆今年は景気が回復するのではないでしょうか?という新聞記事が多く目に入りました。というのもここ数年間明るいニュースがなかったから今年に期待しているのでしょうか?世の中の変革もまだまだ続きますがなんとかこれについていきたいと思います。(M・Y)


会報編集委員

委 員 長  小澤 嚴:オザワ科学
副委員長  八神 基:ヤガミ
委  員  小島司郎:ヤガミ
事 務 局  吉田 実:名古屋科学機器