東海科学機器協会の会報

No.348 2013 冬号

2013 冬号

60p_ds64256創立60周年記念事業特集

e584aae58b9de38080e3839ee382a4e382bbe38383e382afe38381e383bce383a0第52回TKK野球大会優勝 マイセックチーム

No.348 2013 冬号

創立60周年記念事業を終えて

実行委員長 宮木 康光

 本年創立60周年を迎え、記念ゴルフコンペから海外研修旅行(台北展示会視察)で記念事業関係を会員の皆様のご協力で無事に終了することが出来ました。
 企画段階で何をするのか議論が行われ、現在開催されなくなっているゴルフコンペは、周年の時に開催を検討することとなっていたこともあり、各社の代表者だけでなく社員の皆様にも広く参加が可能な開催条件で開催することに決定いたしました。当日は、晴天にも恵まれ36名の参加で大変有意義なゴルフコンペが開催出来ました(60周年ロゴ入り記念ボールは大切にしてください)。

 次に平成25年10月3日、当協会の60周年記念式典・記念講演・懇親会が開催されました。式典には、中部経済産業局・名古屋市・(一社)日本科学機器協会・各地区科学機器協会理事長・(一社)愛知県計量連合会・日本工業新聞社等多数の来賓の出席を頂きました。式典では、本年初めて創設時から60年間会員として活動頂いております9社表彰と、優良社員の表彰が行われました。記念講演会は、東海旅客鉄道株式会社(JR東海)森村副社長に「新幹線から超伝導リニアへ」という演題で、航空機との差別化・中越地震での脱線から世界で唯一の実車により脱線を再現できる試験施設が、東海地区の小牧に設置されているなど一時間にわたり熱心にお話しいただきました。ちょうど、東京ー名古屋間のリニアの駅予定の発表の時期と重なり、記憶に残った講演会ではなかったかと思います。懇親会は、新たに着席のビュッフェスタイルでの懇親会を初めて採用いたしました。また、この日のためだけに結成されたTKK弦楽四重奏団が演奏で盛り上げていただき、賑やかなうちに閉会することができました(ロゴ入りお菓子はお腹に収まりましたか)。

 次に式典終了から中一日で平成25年10月5日~7日の日程で海外研修旅行(台北展示会視察)を実施いたしました。台風が台北を襲う中(実際に6日が一番台風の影響を受けました。)展示会視察以外の予定を6日と7日変更しながら無事に終了することが出来ました。初日に見学した新竹のサイエンスパークの国家プロジェクトとしてのスケールの大きさなど、日本国内の企業が競争するためには何が必要か少し見えたような気がしました。展示会は、台北の科学機器協会の主催で日本のように全国規模の協会連合会組織は無いようでした。日本企業・海外企業の製品が多かったのですが、中には台北製で品質も遜色なく日本に輸出している企業もありました。観光は、故宮博物院・九份散策など楽しく過ごすことが出来ました。

 終わりに、今回60周年の担当実行委員長をさせていただきましたが、少し地の利も悪く委員会の皆様・役員の皆様・事務局吉田様に大変お世話になったことを感謝し報告とさせていただきます。

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記念式典

実行副委員長 伊丹 勝司
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 当日午後三時、宮木康光実行委員長の声高らかな開会宣言が発せられました。今回、記念式典の表彰は「創業時来加入表彰」と「永年勤続表彰」に分かれて行われました。創業時来加入表彰は昭和28年本協会設立当初より継続して加入頂いている企業9社が対象となります。また永年勤続表彰は過去の表彰同様、勤続30年以上・20年以上・10年以上の会員企業推薦による社員様に対して行われ、表彰された方々はそれぞれ、18名・17名・13名の都合13社48名に上りました。創業時来加入表彰及び勤続30年以上の表彰は矢澤英人・日本科学機器協会会長にお願い頂き、勤続20年以上・10年以上の表彰は当協会の岡野理事長が執り行いました。

 ご出席頂いた来賓は中部経済産業局・愛知県産業労働部をはじめ、日本科学機器協会ならびに愛知県計量連合会、さらにはビジネスアイ・各地区協会理事長様など18名を数え、中部経済産業局・足立清産業部長様から、またあらためて矢澤英人様からもご祝辞を頂戴致しました。なおそれに先立ち、永年勤続表彰を受けられた方々を代表して株式会社三弘・西山隆久様からの謝辞がございました。

 なお、創業時来加入表彰の対象となった9社は以下の通りです。

朝日テクニグラス株式会社
株式会社育英館
株式会社イリエ
壽工業株式会社
株式会社中野
オザワ科学株式会社
株式会社島津製作所
合資会社昭和理化
株式会社ヤガミ

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記念講演会

実行委員 高木 裕明

 当協会創立60周年記念講演として東海旅客鉄道(株)代表取締役副社長の森村勉様をお迎えし「東海道新幹線から超伝導リニアまで」と言うテーマでご講演頂きました。前半部分は東海道新幹線の車両開発、地震対策、鉄道構造物の大規模改修についてお話しいただき、後半部分で話題の超伝導リニア新幹線の最新情報についてお話し頂きました。


(講演要旨) 
 先ず車両開発においては、現在新型車両N700Aへの切り替えを開始しているが、すべて新型車両で置き換えるとすると10年掛かってしまうので、並行して現行のN700型を改造することにより3年で全てをN700Aにしていく方針。新型車両はAの文字が大文字で表記し、改造車両は小文字のAを使っている。改造点はブレーキ能力の向上(地震時により早く停止させる為)と定速走行装置(フィードフォワードで自走中の路線データやブレーキ性能、空力性能を自己判断し自動的に定速走行させる機能)の導入である。

 昭和62年の国鉄民営化から今日までのJR東海の歴史はスピードアップとアクセスィビリティーの向上であった。当初270キロ走行車は1時間に1本しか無かったが現在は全ての車両が270キロ走行している。平成15年に品川駅を開業したことにより周辺住民のアクセスタイムが短縮され、品川駅に着いてからのフリークエンシーが向上したことにより航空機との競合にも優位性が保たれている。

 東海道新幹線の特徴は①安全性、安定性、②大量輸送、③高速輸送、④環境との調和である。安全性については、現在まで死亡事故ゼロであり、安定性は現在の平均遅延時間は0.5分である。大量輸送の面では現在のダイヤは1日336本運行しており、夏季シーズンは最大400本運行と言う世界でも類例の無い高速鉄道である。又、環境問題は開業当初騒音問題で訴訟を起こされネガティブにとらえられたが、現在は航空機と比してCO2エミッションが少ない事や省エネと言う事でポジティブにとらえられている。高速鉄道の燃費は1座席当りの重量で決まる。N700型車両は0.54トン/座席であるが、海外の車両(TGV、ICU、ユーロスターなど)は新幹線の倍以上の重量になっている。

 次に地震対策については小牧の研究施設において世界に1台しか無い「車両走行装置」を用いて研究している。この装置は下部にレールに相当する円盤(軌条輪)を回転させ、その上に壊れかけた台車などを置いて試験できるものであり、どのような振動や熱が発生するかなどを観察できる。又、地震に関しては上下左右に軌条輪を可動させることにより中越地震(震度6)を完全に再現できる。左右の可動幅は300mmあり1300Galを発生する。この装置のお陰でロッキングと言う車両が脱線に至る特殊な現象が初めて観察出来た。これにより脱線防止ガードが考案され現在静岡県内を中心に設置工事が進められている。このガードは在来線の物とは違い、ガードが内側に倒れるような構造となっておりメンテナンスの為のクリアランスが確保出来るよう工夫されている。

 最後に鉄道構造物の大規模改修であるが、これも小牧研究施設において品川駅開業時に品川に在った実物の鉄橋を移設して構造体の経年劣化の進み具合とその最適な改修方法を研究してきた。本年度から10年掛けて車両を止めずに構造体の大規模改修に入る。

 現在の新幹線については、ほぼ技術開発ではサチュレートしている。そこで東海道新幹線の収益で子供達の為に、新幹線に代わるものとして、又はバイパスとして、そしてもっと優れたものを作ろうと言うことで超伝導リニア新幹線が開発されてきた。現在の鉄道車両においては最高速度に達するまでの時間が長く掛かるので最高速度を競う事はもはや意味を持た無くなってきた。(駅間が短いと最高速度まで出せない)その点リニアはアッと言う間に最高速度に到達する事が出来る。又、整備新幹線として予算化すると着工までの順番が遅くなりいつ出来るか分からないので、全て自前の予算でやることにした。いよいよ来年度本線工事を着工する。全て完成すると東京—大阪間を1時間強で結び、6500万人が一つの都市圏に住むと言う誰もやったことの無いプロジェクトである。波及効果も計り知れないと思う。ご期待ください。

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記念祝宴会

実行委員  林 宏樹

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 2階曙間にて、18時から20時までの2時間、記念祝宴会が行われました。
 会場に入場する際、この日の為だけに結成されたTKK弦楽四重奏団の演奏があり、良い雰囲気で会が始まりました。
 まずは、東海科学機器協会の木下副理事長の挨拶、続いてフジサンケイビジネスアイ代表取締役社長の縣良二様から祝辞を頂きました。
 そして、乾杯の音頭を(社)愛知県計量連合会会長鈴木登様にして頂きました。
 その後は皆様と歓談という事で、今までの立食形式とは違い、今回は着席のビュッフェスタイルを採用した。色々なご意見もありましたが、着席は好評のようでした。

 約1時間が経過した後に、TKK弦楽四重奏団の演奏が始まり、予定の演奏が終了した際、アンコールの声が上がり、1曲余分に演奏して頂きました。
 参加された皆様が積極的に交流されていた為、あっという間に時間が過ぎ、東海科学機器協会の八神副理事長の中締めで祝宴会が終了となりました。
 皆様のご協力のおかげで会をスムーズに進行できました。ありがとうございました。

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TKK 創立60周年 記念旅行 報告①

台湾研修視察旅行に参加して

日陶科学㈱ 佐宗 康浩

新竹サイエンスパークにて

新竹サイエンスパークにて

 東海科学機器協会 通称TKKも今年創立60周年を迎えたわけですが、60という数字には実に重みを感じます。人で言えば還暦で、私自身もほどなく還暦を迎えますが、私が生まれる前にすでにTKKは存在していたのです。そしてその歴史を振り返れば、まだ経験の浅い私でも実に感慨深いものがあります。その節目の年に研修も兼ねて、近年科学技術の発展著しい台湾の視察旅行を実施することは、大いに意義のあることであり、その趣旨に賛同し、参加させていただきました。

 台湾出発前には、生憎、台風23号が台湾方面に向かって進んでいるとの情報で、帰りが危ぶまれたのですが、無事帰って来られ、今は目的を達成した充実感で満たされております。それでは今回の研修旅行の報告及び私なりの感想を述べていきたいと思います。

台北国際儀器展会場

台北国際儀器展会場

 台湾到着当日は、台湾を代表する科学技術の集積地である新竹サイエンスパークを見学しました。研修当日は土曜日であったため、会社の見学はできませんでしたが、同パーク内にある管理局にて台湾におけるサイエンスパークに関する説明を受けました。台湾のサイエンスパークは北から南へ数多くありますが、新竹サイエンスパークはその中でも最大で、企業数205社、売上高3.5兆円、従業員数15万人を誇っているということで、日本の企業も15社ほど入っているということです。超優遇税制を敷き、多くの優秀な企業を集め、管理局はあらゆる行政サービスを施すが、企業の商行為には一切干渉しないということで、ここに、ITを中心とする技術立国としての台湾発展の真髄を見た気がしました。

 翌日は台北世界貿易センターで開催されている台北国際儀器展(科学機器展)を見学しましたが、展示会もさることながら、台北科学機器協会の方々と昼食を共にし、名刺交換を行い、親睦を深められたことは、大きな収穫でした。ちなみに日本では乾杯は通常最初に行うだけですが、台湾では食事中、何回でも「カンペイ」の掛け声とともに酒を酌み交わします。その際、カンペイの相手方は持っているグラスの酒を全部飲み干さなければならないということです。それができなければ失礼にあたるというのですが、私はそんなこととはつゆ知らず、昼間からそんな飲んではまずいと思い、一口程度飲んでお茶を濁しておりましたが、ずいぶん失礼をしていたと思います。もっと早く教えてほしかったなと思いましたが、知っていたら酔いつぶれていたかも…。

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 余談はさておき、今回の視察旅行では、他に故宮博物館と九份の見学を行いました。故宮博物館では、翡翠の白菜、肉形石他、精緻な工芸品の数々に感嘆しました。また九份は大ヒット映画「悲情城市」の舞台となったことで台湾屈指の観光地となったのですが、ここにある「阿妹茶樓」は宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」のモデルとなった場所で、これにより日本からも訪れる人が後を絶たない観光地となったということです。言うまでもなく私たちもこの「阿妹茶樓」でティータイムをとりました。

 さて、今回の視察旅行はコースと言い内容と言い、TKKの60周年記念イベントに実にふさわしいものであると思いました。私自身は台湾は初めてでしたが、印象として台湾は技術立国であると同時に文化では中国より中国らしいところであるというイメージを持ちました。そして今回、旅行を通して参加した東海科学機器協会の方々といろいろコミュニケーションを持てたということは私にとって大いに意義深いものとなりました。普段では総会などで顔を合わせてもあまり突っ込んでお話しすることはありませんが、一緒に何日かを過ごすうちに自然と打ち解けて親しく話ができるようになるのです。これも団体旅行の醍醐味だと思います。まだまだ、私ども中小企業にとっては厳しい情勢が続いておりますが、これからも少しでも多くの会員の方がコミュニケーションを深め、TKKという枠の中で一緒に発展していければ素晴らしいと思いました。今回の旅行を終えて、そんな思いを強く持ちました。

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TKK 創立60周年 記念旅行 報告②

台湾2泊3日の旅

創立60周年記念旅行実行委員長 八神 基

 台風23号の接近が心配でしたが、幸い足取りがスローであったため10月5日朝の出発は定刻通りで旅は始まりました。今回はTKKの理事と会員会社から合計18名の参加でした。60周年記念に相応しい内容とするべく、第12回台北国際科学機器展の参観と、台湾ITビジネス成功の基盤=新竹の科学技術センター地区への訪問をメインに置きました。

〈10月5日・土曜日〉
台湾桃園国際空港到着後ただちに、3日間通しで借り上げたバスで新竹サイエンスパークへ向かいました。
 1時間半弱で到着。土曜日休みで企業見学は叶いません。(元々殆どが見学不可)でしたが、サービスセンター的位置づけである“サイエンスパーク・ライフハブ”へは事前に説明案内を予約しておいたので、案内員から口頭により、この工業開発区の成り立ちから現在までの推移、および現状の規模等々を懇切に説明してくれ、質問にも的確に答えてくれました。その上、日本語のAV画面で、サイエンスパークに属する企業の全体像を示してくれ、深く理解できました。

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 1980年12月スタートでの従業員数は1,200人、今では15万人強と30年で100倍強。昨年度ここからの出荷額=売り上げは、3兆円余り(日本円換算)に上る。

 ここではTSMC=台湾積体電路製造やAUO=友達光電が代表する電子産業の出荷額が8割近く、その他に精密機器メーカーなども若干あります。この後、バスでパーク内を回りましたが、木々に囲まれ、池巡りなど自然環境との調和を計る一方、病院や学校を設置し、また多くのレストランやプール・アスレチックなどレジャーセンターを配して働きやすい環境を整えている。

 行政手続きはワンストップサービスを導入し極めてスムース。さらにパークに隣接して国立清華大学(北京と同じルーツ)や国立交通大学(電気通信大学という意味)・国立工業技術研究院などがあり、産学共同や人材輩出などでタイアップできている。投資優遇政策も継続して行われており、海外からの投資も歓迎の由。もちろん加工輸出区として保税地区の指定を受けている。

 羨ましいほどの優遇政策や秀逸な環境に対し、我々一同いたく感心する反面、わが国電子産業の今の勢いと比べると、些かガッカリもしながら、雨脚が酷くなってきたサイエンスパークを後にし、新竹市内へバスで向かいました。

 東京駅舎に相似しているのも道理な、辰野金吾の弟子が設計した新竹駅舎を車窓より見学。戦前の日本人の気負いと誇りを感じる建物です。この小さな駅前で“台湾独立”の幟旗の林立が!中には日本語の幟旗もある!政治となると燃える台湾人のひとコマを見ました。この日の投宿は新竹国賓大飯店=アンバサダーホテル。夕食もホテル内で、新竹№1の広東料理をいただきました。隣接してデパート新光三越があり、食後に行かれた方も。この晩は早めに就寝。

〈10月6日・日曜日〉
 台北科学機器展の最終日ですから、台風が来ようとも何としても辿り着かないと! 朝方の雨は未ださほど酷くなく、予定通り8時半には出発。10時には展示会場へ。入場後、先ず記念の集合写真をと態勢を整えかけた所へ、先方の理事さん達が待ち構えておられました。とりわけ副理事長格の許さんとは昨年JASISでの交流の折に訪台の約束を交わした再会でした。

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当方・先方とが入り混じり記念撮影し、場所を変え、正式な交流へ。当方より岡野理事長の参観訪問の挨拶に対して、先方からは歓迎と展示会に関しアドバイスを!との言葉をいただきました。

 歓迎昼食会までの間、展示コマをゆっくりジックリと見て回りました。出展会社は約200社、会場の規模は概ね最新科学機器展並みです。展示品は海外からの輸入モノが2/3、台湾産が1/3でしょうか。もちろん日本製品も多く、TKK会員企業の取り扱い商品もあり、熱心に台湾市場の状況など質問されていました。

 集合の12時となり出発。ずぶ濡れを避けようと、日・台で“同舟”しバスで移動、この展示会場に隣接する国立施設内の政府機関レストランで歓迎の昼食会を設けていただきました。6年前、東京科学機器協会が声掛けされ、私も参加した展示会での夕食歓迎会の印象から、今回はお昼だしより簡素な食事を想像していましたが、おアジはさて置き、ゼイタクな食材をふんだんに使った料理を頂戴し(乾杯酒が老酒ではなく、フランスの赤ワインは最大級のおもてなしの証し)、恐縮の極みでした。

 宴席の円卓では、私の隣が台北市儀器商業同業公会の呂理事長でした。科学機器組合の現状などの話に花が咲きました。昨年4月に日本全国の団体として一般社団法人日本科学機器協会を立ち上げた事実を伝えた所、台湾では、8つの地区組合が夫々独立しており、一つの団体へ糾合する機運にはないが、その必要性は感じているとのことでした。また同会の役員会社は20社とのこと。

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 今回も高雄市の同業組合が協賛してはいますが、数少ない組合員での3年毎の展示会開催は、さぞかし大変なお手間でしょうと同情申し上げました。宴たけなわ、あちこちのテーブルから“カンパイ・乾杯”の声が上がり、賑やかさがピークの頃、お開きの時間へ。お互い握手し、手を振りながらの“再見”でした。

 雨脚はいっそう激しくなって、その後の行き先=郊外の九_は危険なので中止、代わりに市内でちょうど3時からの衛兵交代式へ。これも大雨のせいで、入り口アーチ門の下だけで行う、アッサリとした簡易版でした。そこから故宮博物館へ。日曜日、しかも大陸中国の国慶節休暇で中国人が大挙入館し、とても中華悠久の文物史を味わう雰囲気にはなく、駆け足での歯抜け参観で終わりました。
その後、台湾土産店へ。“北投石”の放射線ホルミシス効果を信じた数名の同行者が、大枚をはたいてこのブレスレットを購入。さて効能は、これからのお楽しみ!

 今夜の食事はフカヒレが世界一美味しい専門店へ。
 TKK60周年記念旅行ならではのスペシャルメインディナーとして皆さん大満足。台風の大雨にも負けず今回の旅に参加されたご褒美として、有難く胃袋に収めました。今夜の宿は、昨年オープンしたばかりのザ・オークラ・プレステージ! 予定の士林夜市行きは、雨により中止。希望者はマッサージへ。台湾のマッサージはレベルが高く、多くの日本人が体験します。日本人向けの店へ、女性のお客も多く来ていました。我々は3人部屋でフル1時間半、耳垢掃除や角質削りもオプションで注文。展示会場・故宮博物館とよく歩き、疲れ切った脚がほぐれ、その晩はゆっくりと休むことができました。

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〈10月7日・月曜日〉
もう最終日です。昨日と入れ替えた九_へ。台風は遠のいたとはいえ、思い出したように時おり投げつけて来るような風雨で人出は少なく、ここからの海・山の眺望が楽しめる茶芸館でお茶を戴いたりしながら、ゆったりと観光できました。市内へ戻り、5つ星の晶華ホテル系の飲茶レストランで台湾最後の食事をいただき、途中みやげ物屋へ立ち寄り空港へ。台風の影響からか名古屋便で使う予定の機材の繰り回しがままならず、50分遅れで飛び立ち、9時半過ぎセントレアへ無事着陸しました。

 台風の影響も最小限に抑えることができ、その他トラブルも一切なく記念旅行を催行できました。理事長始めご参加の皆さま、送り出された会員会社の皆さまに感謝申し上げます。皆さま方のご理解とご協力なしでは、この記念旅行の成功は覚束なかったものと存じます。

☆オマケ:
台湾のテレビ局は国民党系と民進党系に分かれる。朝、ホテルの部屋で“民視”チャンネルを見ていたら、日本語でのニュース番組が! 僅か数分間でしたが…。また別のチャンネルではドラマ半澤直樹の放送予告がもう…!
 台湾は世界でたった一つの親日“国”だと、改めて感じ入った旅でした。因みに、台北市儀器商業同業公会の代表の方々も民進党贔屓の由、日・台同志の握手を交わし、次回日本・東京での再会を誓い合いました。

☆参考まで:台湾と日本
人口は1対5 GDPは1対12 国家予算は1対10

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TKK 創立60周年 記念旅行 報告③

台湾研修旅行に参加して

㈱堀場製作所名古屋セールスオフィス 米田 篤司

 東海科学機器協会設立60周年事業の集大成としての台湾視察旅行に参加し、初めて北米、独、仏以外の国を訪れる事ができました。

 今年はTKK60周年に加え、堀場製作所の創立60周年、また私個人の60歳を迎えた年という事で非常に記憶に残る研修旅行となりました。

 台湾は率直に言って予想していた以上に経済発展しているという印象を持ちました。街中を走る車に古ぼけた車は見当たらず、日本との違いはハイブリッドの車を殆ど見かけないこととドイツ車が少ない事くらいで、殆どがここ4〜5年の現地生産の日本車と見受けられました。

 車の間をぬって走るスクーターやなかなかブレーキを踏まずクラクションを鳴らしながら走る車の運転方法にはドキドキしましたが…。
 新竹サイエンスパークでは工場増築中の台湾セミコンダクターにはすさまじい勢いを感じました。一方、外観からだけの感想ですが勝ち組になりきれていない会社も見受けられました。

 台北世界貿易センター周辺の街並みや新竹のサイエンスパークを見るにつけ日本経済の失われた20年をひしひしと感じた研修旅行でした。
 最終日に訪れた九份の街並みには何故か懐かしさを感じたのは私だけでしょうか。

 余談ですが、帰国した翌日、オフィスの中で周りの人達が小声で話している言葉が中国語に聞こえてならなかった。それにしても八神副理事長の中国語には感服致しました。
この様な機会を与えて戴きTKKに感謝いたします。

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第52回TKK野球大会

優勝は15年ぶりのマイセック野球部

TKK野球大会委員長 伊丹 勝司

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 第52回TKK野球大会は9月28日(土)に西区洗堰緑地野球場にて開幕し、準決勝・決勝が10月12日(土)に名城公園野球場にて行われました。両日ともに爽やかな秋晴れとなり、絶好のコンディションで熱戦が繰り広げられました。

 本大会、優勝は昨年準優勝のマイセックチーム。決勝戦で理科研チームとシーソーゲームの上、昨年の雪辱を果たし見事栄冠を勝ち取りました。なんと15年ぶりの喜びとなります。そして昨年優勝の理科研チームは準決勝から接戦となり、苦労の末勝ち上がった決勝では一度は逆転3ランで勝ち越
すなど粘りを見せましたが、終盤再び豪打のマイセックチームに突き放され、最終回では無死満塁まで追い詰めたもののあと一歩及びませんでした。本当に素晴らしい試合でした。

 伝統ある本野球大会も来年は53回を数えます。今年は日程の都合で昨年よりも参加チーム数が減ってしまいましたが、来年はまた多くのチームにご参加頂きたいと思います。今年ご参加頂いた各チームも来年の栄冠に向けてぜひ頑張ってください。今夏の猛暑に負けないぐらい熱い熱い第52回大会でした。

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No.348 2013 冬号

優勝 連覇します

㈱マイセック 酒向徳重

 第52回大会は、昨年同様お天気に恵まれて2日間で恙く終了致しました。これも役員様他関係者様の心掛けの賜物と存じます。ご苦労様でした。
 また、日程的にどうしても参加できなかったチームもあり、大変ご迷惑をおかけ致しました。来年の大会は、参加頂ける全社がすべて参加できる様に日程を考慮致します。

 さて、我社はとうとう【優勝!!!】しました。
昨年の会報、343/冬号の見出しで、次回こそと力強く宣言をしてコメント致しましたが現実になってしまい、大変恐縮しております。
 今年の大会の組合せば我社は2回戦からとなり、順序は違いますが偶然にもテクノ西村様、力一ク様、理科研様が対戦相手でした。
 お互い手の内は分かっていても、野球はやってみないと分かりません。

 そこで、私の考え方は守備の強化です。
バッターは、10打席のうち3本ヒットを打てば立派な3割バッターですが、ピッチャーは、(試合内容にもよりますが)1試合で30人〜40人のバッターと対戦します。良い打球を打たれた時はバッターを褒めれば良いのですが、打ち取った打球はしっかり守ってあげなければピッチャーは腐ってしまいます。
守備さえしっかりしていればピッチャーは波に乗れるはずです。お互いに信頼関係があってこそだと思うからです。

 来年は、連覇がかかりますが、プレッシャーに敗けずに【連覇します!!! ](^_-)-☆

No.348 2013 冬号

最優秀選手 挑戦者の気持ちを忘れず来年も戦って行きたいです!!

㈱マイセック 藤岡 勇貴
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 この度、「最優秀選手賞」をいただきとても嬉しい気持ちと大変恐縮しておる次第です。
 今回の第52回TKK野球大会は私がマイセックに入社し、3回目の優勝へのチャレンジとなりました。初めて参加させていただいた際は3位、前回参加させていただいた際は2位という結果に終わっていました。

 今大会は監督の酒向も「絶対に優勝!!」と言う事をチームに喝を入れていたので、チームが一つになったことで優勝できたと思います。

 また、私が最優秀選手賞に選ばれたのはチームの皆様の協力がなければ選ばれることは無かったと思います。私の打順でおいしい場面を作ってくれたチームの皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。

 次回の大会は挑戦者から挑戦を受ける立場に変わりますが次回大会も連覇ができるよう挑戦者の気持ちを忘れず戦って行きたいと思います。
 最後に大会運営者場関係者の方々に感謝申し上げます。ありがとうございました。

No.348 2013 冬号

準優勝 チームの活躍が社員の士気高揚となる大会

理科研㈱ 河嶋 力

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 理科研野球部はTKK野球大会の毎年優勝を目標に出場しますが今大会は準優勝という結果に終わりました。やはりTKK野球大会で優勝することは非常に難しい事と感じました。一戦一戦を勝ち抜く厳しさもさることながら、毎度の事ですが大会に臨むまでにチーム全員の気持ちを一つにまとめる難しさも味わいました。

 『大会だから頑張る』ではなく普段の練習やリーグ戦の段階から今まで以上に『チームの為に勝つ』という事に重点をおいたチームづくりをしなければならないと感じました。今大会で印象に残った事を戦績を振り返りながら述べさせていただきます。

 準決勝の島津製作所戦では最終回に同点に追いつき大会規定によるジャンケンで辛くも勝ちました。終始リードを許し途中で最大5点差をつけられて非常に苦しい試合でした。最終回に同点のランナーの走塁ミスで万事休すとなりましたが後続の勘里選手、今井選手が必死でつないで追いつくことができました。ジャンケンは両チーム9人対9人でおこない、先に5勝したほうが勝ちというルールでした。

 自軍の選手が一勝するたびにベンチの選手が歓声を上げ最後の選手が勝利を収めたときにはベンチから大歓声が沸き起こりました。出場できない選手もチームの勝利を強く願っていた事が解り心から感激しました。同時に出られない選手のために勝ちを運んでくることができた事が本当に良かったです。

 また野球部以外の弊社社員からも多数の応援をいただいた事も感謝しております。大会前には『応援しに行きます、試合時間と場所はどこですか?』『2連覇目指して頑張れ』『必死さに感動した、また観たい』など温かいご声援をいただいたことが非常に励みになりました。応援ご支援くださる方々のためもう一度優勝するんだと強く思いました。

 TKK野球大会の良さは、社内全体が大会に注目しチームの活躍が社員の士気高揚となっている事だと思います。選手はそういった雰囲気の中で緊張で押しつぶされますが、その中で放つ一本のヒット、一つのアウトを取る事は何物にも変え難い感動を覚えます。野球を通じて社内が一つになるこんな素晴らしい大会に参加させていただいている事を弊社社長ならびに幹部の方々に重々感謝せねばなりません。

 前回優勝したこともあり今回は大会幹事を務めさせていただきましたが非常に大変でした。抽選会場の設営、トーナメント表などの書類作成、トロフィーや大会に必要な備品の注文に始まり、当日の大会本部の業務、大会後の記録の編集など想像以上でした。大会前は多忙で何事もなく終わってくれればいいと思った時も有りました。

 今まで幹事を務められた方や大会実行委員の伊丹様、吉田様ならびに関係者の皆様のご苦労が身に染みてわかりました。今年で52回を数えたTKK野球大会が続いているのは、こういった方々の御尽力があったからこそとあらためて感じました。今後も永年この素晴らしい大会が続いて行くことを祈念いたします。

No.348 2013 冬号

優秀選手 父から教わった野球の楽しさ厳しさが原点

理科研㈱ 河嶋 力

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 このたびは第52回TKK野球大会において優秀選手賞を受賞させていただきまして誠に有難うございました。同大会は自身として今年で13回目の出場となりましたが個人賞の受賞は初めてとなりました。これもひとえに皆様の御協力があったからこそと大変感謝しております。

 自分が結果を残せた要因としては2年前にマイセックさんに初戦負けを喫した悔しさを忘れていなかった事だと思います。その時に今後、自分が何をやらなければならないかを真剣に考えました。その結果「まずは自分の実力を見直し、勝つ為には自分がチームを絶対的に救えるほどの力がないとダメなんだ」と真剣に考えました。

 そのためには毎日体を鍛えなければならないと思いました。通勤では自転車通勤をやめて、行き帰りには会社の最寄り駅からランニングすることにしました。素振りもバットを振らない日をつくらないようにしました。

 また弊社が所属している大森野球連盟の今年のリーグ戦では投手として4勝を上げました。学生時代の技術と体力は完全
には戻せませんが少しでもそれに近づけたいとの思いで鍛錬を続けました。

 その結果、決勝戦のマイセック戦でレフトポール際に3ラン本塁打を打つことができました。
自分が打った事の嬉しさよりもベンチで全員が歓喜する中、タッチで迎えてくれた事が何よりも嬉しかったです。

 大会1ヵ月前からプレッシャーによる胃腸の不調にさいなまれて体重も3キロ落ちて体調は良くなかったですがチームの為に役に立てて本当に良かったと思いました。

 また今こうしてプレーできるのも小学校時代に野球を教えてくれた父親にも感謝せねばなりません。元高校球児だった父親から野球の楽しさよりも厳しさを教わった記憶がほとんどですが自分が大学まで野球を続けられたのも、その厳しさが原点となっていたからこそと思っています。
 最後に今後も野球を通じて、チームに貢献できるように日々の鍛錬を怠らない事を心がけていこうと思います。

No.348 2013 冬号

TKK野球大会結果 ちょっとだけ実況中継

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No.348 2013 冬号

TKK見学行事 財団法人鉄道総合技術研究所 風洞技術センターを見学して

見学会実行委員長 八代 智

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 TKK見学行事として、11月26日に、財団法人鉄道総合技術研究所風洞技術センター(以下、米原風洞と称す)を見学しました。平成20年11月に見学しましたが、今回は2回目の見学となりました。参加人数は20名様でした。

 財団法人鉄道総合技術研究所は、JR各社の負担金及び民間からの受託試験料及び補助金によって運営される、旧日本国有鉄道が行っていた研究開発を継承する法人です。その研究所では、わが国の鉄道事業の定常的技術課題である「騒音」「塩害」「雪害」などについて、課題別に各地に研究所が設置されています。米原風洞は、騒音課題のために同研究所が、平成8年に滋賀県米原市のJR米原駅に隣接する場所に設置した大型低騒音風洞実験設備です。風洞設備は国内外に設置されていますが、この風洞は下記3点の特長があります。

A)世界に類を見ない低騒音性能(暗騒音75dB(A)−300Km/h)。
B)国内大型低騒音風洞では最高の風速性能。
C)精度が高い実走行を模擬するための大型高速移動地面板を装備(主として地上付近を走行する輸送機(列車、自動車など)を測定対象として特化した構造)。

A)項の補足をします。風洞で風を生じさせる際に、風洞設備自体から発する騒音が大きいと実験したい試験体から発生する音が精度よく採取できませ
ん。そのため実験設備からの騒音(バックグランド)を非常に低くしています。特殊な吸音コンクリート等を使用するなど工夫した構造となっています。わが国独自のハイテクが駆使されています。

C)項の補足をします。米原風洞は、地上面付近を高速走行する輸送機(列車、自動車など)が試験対象です。試験体は風洞の中で静止しているため、実際の走行状態を再現するためには、地面を高速で動かす必要があります。列車や自動車は、走行中に自らの底面と地面との間でも風の抵抗を受けており、騒音が発生します。米原風洞では220Km/hの走行が再現できます。このような優れた性能を持つ米原風洞での年間総試験可能日数は220日ですが、年平均280件程度の試験依頼があります。日本のような人口密度が高い地域において高速走行する輸送機にとって、騒音が如何に重要課題であるかを示しています。騒音を解決することは、空気抵抗の低減を意味するため、省エネルギーにもつながります。具体的事例としては、新幹線や超伝導リニアモーターカー高速化に伴う騒音低減、トヨタ自動車の「セルシオ」の低騒音化、中部電力と共同開発をした風切音の少ない電線などがあります。

 米原風洞は、国産技術で建設された、わが国のハイテク象徴の一つです。わが国のハイテク開発を裾野で支えるTKK会員各社の役割は、今後も大きいものと確信します。

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No.348 2013 冬号

第43回 HOKT会開催報告

東海科学機器協会理事 米田 篤司

 日時:H25年10月31日、11月1日
 場所:初日/長島温泉 
     ホテル花水木(別館)
     二日目/涼仙ゴルフクラブ

 今回、東海科学機器協会が幹事となり、第43回HOKT会が10月31日から11月1日にかけて三重長島温泉にて大阪、京都、北陸、東海の各科学機器協会からの総計25名にて挙行されました。

 東海科学機器協会からは岡野理事長、木下副理事長、水野理事、伊丹理事、伊藤監事、竹田相談役、事務局の吉田さんと私が出席しました。
 今回の懇親会会場は三井アウトレットパークや夜間のイルミネーションで有名ななばなの里に隣接しており、平日にもかかわらず宿泊したホテル花水木は満員の盛況でした。

 18時半からTKK岡野理事長のご挨拶に始まり、大阪科学機器協会の山崎理事長の乾杯のご発声の後、4協会の懇親会が開催され互いの親睦を深める事ができました。

 ホテルからなばなの里行の最終バスが20:00であった事もあり、懇親会参加者の一部の方はせっかくの機会だからと懇親会を中座して夜のイルミネーションを見に行かれる方も2〜3見受けられました。

 翌日は絶好のお天気の下、涼仙ゴルフクラブにて6組21名での懇親ゴルフが開催されました。バブル全盛期に接待用に作られた素晴らしいゴルフ場でしたが参加者の多くは難しいグリーンに悩まされ、思った程スコアは伸びませんでした。

 プレー終了後、TKK木下副理事長より参加者に対して謝辞がのべられた後に表彰式が行われ、大阪科学機器協会の山崎理事長が優勝、準優勝にはTKK竹田相談役が入賞されました。

 また表彰式が一段落した後、TKK60周年実行委員長の宮木理事から各協会からの参加者の方々に対してこの度の60周年記念事業へのご協力に対する御礼のご挨拶をして戴きました。最後に次回開催協会である京都科学機器協会の新井監事から来年度のHOKT会開催に対してのご協力依頼挨拶を戴き閉会となりました。

No.348 2013 冬号

初めてづくしです!

㈱ダルトン関西/中部営業統括部名古屋支店  松浦 昭夫

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 この度、2013年10月1日付けで、株式会社ダルトン名古屋支店へ赴任いたしました松浦昭夫と申します。昭和33年生まれの55歳です。これまで転勤の経験が無く、初めての転勤、初めての単身赴任、初めての名古屋暮らしと、初めてだらけですが、色々な場面で名古屋の方々の温かさを感じ、日に日に気に入ってきています。

 赴任3日目に、本協会60周年記念式典に参加させていただき、歴史と共に大変活気のある素晴らしい協会であることを実感いたしました。
このような協会に、微力ですが少しでも多くの貢献ができればと考えますので、ご指導の程を宜しくお願い申し上げます。

No.348 2013 冬号

会員だより 堀場製作所フットサル活動について

㈱堀場製作所 名古屋セールスオフィス ATS Project HIT第1営業  石田 彰吾

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 私たち堀場製作所名古屋セールスオフィスでは健康促進、運動不足解消のため、フットサル大会に定期的に参加しております。数年前から徐々に参加人数が増え、今では複数のチームが参加することも多くなりました。フットサル大会に参加しているチームはトヨタ自動車の関連会社等民間企業のチームだけではなく区役所のチームもあります。主に新栄フットサルアリーナで隔週1回10チームによるリーグ戦を行っています。リーグ戦にむけ週に3日程の練習を心がけています。

 職場からはなれた環境で普段とは違った部分を社員同士が知り合うことができるほか、オフィスでは殆ど話す機会がない社員との間でも貴重なコミュニケーション促進に役立つ結果になっています。

 フットサル大会を通じて堀場製作所以外のチームのメンバーとも何度か顔を合わす中で知り合いが増え、他業種の方と知り合う機会としても役立つようになりました。プライベートで始めた活動が仕事面にも良い影響を持ち、活動がますます活発になってきています。

 名古屋セールスオフィスには転勤などで移動してきた社員が多くおります。会社からはなれると一人になりがちな社員もおりましたが、余暇をスポーツに当てることで気持ちと体の両面でリフレッシュすることができています。

 運動不足解消の場を設けることが当初の活動の目的でしたが、活動を継続するなかで公私の両面で役立つようになりました。また今後も活動を継続することで社内だけではなく、中部地区とのつながりが増していくように感じております。この活動が社内において名古屋だけでなく東海地区全体を盛り上げる活動に少しでも貢献できればと思っています。

 今後は登山やスキーなどシーズンスポーツにも活動の場を増やす予定です。ますます社内外とのつながりが増えていくことも楽しみにしつつ、“おもしろおかしく”健康でしっかりと働ける環境づくりを実践していきます。

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会員だより 先輩、同輩、後輩とのドラマ  ~グリークラブ(男声合唱団)との26年~

㈱マイセック産業科学機器事業部  長谷川英美

●クラブとの出会い
 大学に入学し、何かクラブ活動を始めようと探していたとき、先輩の勧誘に魅了されたのがグリークラブを始めるきっかけでした。先輩は、クラブのことについてはほとんど触れず、これから始まる大学生活を将来のために過ごしてみないかという提案をしてくれました。それは、私の心を読まれているのかと思うほど運命的な出会いでした。

●活動の思い出
 4年間毎日がクラブ漬けでした。昼の練習は毎日、夜の練習は週3日、夜の練習が終われば仲間たちと食事をし、その後先輩の下宿に流れ込む。先輩たちからクラブのことを聞いていると熱い思いが伝わってきます。これが自分にとっては楽しみで仕方なかったものです。
 忘れられないことがあります。あるとき、4年生の先輩が練習終了後にスタッフを叱ったことがありました。本来、4年生は運営に口を出す立場にはないため控えなければなりません。クラブは3年生が指揮者、部長等の正スタッフに就き、2年生はサブスタッフとして3年生の補佐役として活動するため、2年、3年生がクラブの運営主体です。ですから、4年生は後輩達の反感を買うのを覚悟で言わなければならないのです。口を開いたのはそれだけ真剣だったと言えます。真剣な思いは必ず相手に伝わる、それは頭で理解するのではなく心で理解するものだとそのとき学ばされました。

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●OB(社会人)になって
 同期の仲間とはいまでも時々集まって飲み会を開きます。学生時代は、運営方法をめぐって激しく対立したりしましたが、いまは共に笑い、語り合える関係となり、私にとってはかけがえのない友人たちです。 
 そんな私たちももう40歳半ばです。一人ひとりが職場では責任ある立場となり、昔と変わらないで元気に頑張っていることが自分自身への励みになっています。同期の仲間が活躍している姿を素直に喜べるというのは本当に幸せなことです。それは、私自身が幸せに仕事をし、安定した生活ができていることに他なりません。

●創団60周年合同演奏会
 来る2015年に愛知学院大学グリークラブは創団60年を迎えます。現在は、混声合唱団として新たな活動を展開しています。卒団したOB・OGは約300名。すべての卒団生を対象に参加を呼びかけていくことが私の役割です。そして、ステージと会場に歓喜を沸き起こすような演奏会にすることを目標としています。

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No.348 2013 冬号

名古屋のグルメ リレーでご案内

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案内人
㈱ダルトン 口村 和男


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株式会社島津製作所名古屋支店 総務課の齋場と申します。今回は、弊社の所在地からほど近い四間道にあります、四季の蔵「右近」さんをご紹介します。

四間道(しけみち)は名古屋市西区の堀川沿いにある那古野の町を南北に通る歴史的な道で、石垣の上に建つ土蔵群と軒を連ねる町家が通りに面して建ち並び、名古屋市の町並み保存地区に指定されています。

今から250年以上昔の蔵を改装したという右近さんの店内は、アンティーク調でとても趣があります。入口の石段を上がり玄関をくぐると、ママさんが笑顔で迎えてくれます。

スペアリブの八丁味噌角煮

スペアリブの八丁味噌角煮

今回はこのお店で私の好きなメニューを3つご紹介します。
一つ目は「スペアリブの八丁味噌角煮」です。3時間蒸した後さらに8時間かけてじっくり煮込んだやわらかい肉と八丁味噌の香りがバランスして絶妙の味です。

二つ目は「具だくさん!元気鍋」です。博多のモツ鍋をベースにしたというダシ汁に8種類の野菜と豚肉の入った鍋はとにかく美味い。暖かい鍋料理はこれからの季節にはうってつけです。仕上げはラーメンかご飯をいれて雑炊にするとバツグンです。

三つ目は「特製カツサンド」です。このお店で永年愛されているというサンドイッチで、持ち帰りもできます。

毎週土曜日に開催されるピアノ演奏会など音楽イベントの企画もあり、素敵な音楽を聞きながらゆったりと食事ができるのも魅力です。
名古屋駅から徒歩圏にありますので、機会があれば是非一度お立ち寄りください。

具だくさん!元気鍋

具だくさん!元気鍋

特製カツサンド

特製カツサンド


お店の場所:四季の蔵 右近
住所:名古屋市西区那古野1-36-19
電話:052-586-0392

次回は、デザインスタジオスポークの野村がご案内します。

No.348 2013 冬号

東海科学機器協会 2013年度第6回役員会議事録

日 時 2013年10月3日(木)
場 所 名古屋観光ホテル 3F 楠の間
出席者 岡野理事長、八神副理事長、木下副理事長、各務理事、水野理事、小澤理事、八代理事、高木理事、
    宮木理事、米田理事、田中(代:曽我)理事、伊丹理事、林監事、中野監事、伊藤監事

議 題
(1)本日の60周年式典担当確認(伊丹)
準 備/本日、TKK60周年行事開催に伴いTKK外のスタッフの紹介を行いました。名古屋観光・森氏、
司会・生田さん、写真・橋本氏、林氏。それぞれ腕章などを付けて配置についていただくようにしました。
式 典/式典については、TKK以外のスタッフの他、TKK二世会メンバーも14名スタンバイして受付、来賓のご案内、館内案内などをお願いすることとしました。
講演会/JR東海の秘書は、小田様がPC準備となりますので伊藤監事に森村副社長様対応をお願いすることとしました。
祝宴会/レジメに従い対応するが、不測の事態には、伊丹副委員長の指示に従うものとしました。

(2)9/28(土) 第52回野球大会(伊丹)
好天に恵まれ順調に試合を消化しました。理科研チーム・島津チーム・カークチーム・マイセックチームがベスト4となって10/12の試合に臨むこととなっています。

(3)10/5(土)−7(月) TKK60周年旅行(八神)
TKK60周年終了後、1日後出発となります。すでに台湾科学機器協会との連絡もとれておりますで準備は、OKです。

(4)10/31(木)−11/1(金) HOKT会(水野)
出席者も確定し、案内も完了。予算についても予算内にて実施可能となっています。

(5)11/26(火) 見学会開催の件(八代) 
見学会の案内を10/10送付予定で準備をしています。

(6)H26.3 経営研究会開催プラン(高木)
3/29-30の実施で旅程については、鹿児島方面で詳細を検討することとしました。

No.348 2013 冬号

東海科学機器協会 2013年度第7回役員会議事録

日 時 2013年11月12日(火) 
場 所 名古屋BK協会 503会議室 
出席者 岡野理事長、八神副理事長、木下副理事長、各務理事、水野理事、高木理事、小澤理事、宮木理事、
    米田理事、田中理事、伊丹理事、林監事、伊藤監事
欠席者 八代理事、中野監事、堀田様 
    

議 題
(1)10/3(木) TKK60周年式典終了報告(宮木)
式典は150名余りの出席者で表彰・講演会・懇親会と滞りなく終了しました。
60周年表彰なども行われ60周年に相応しい内容となりました。

(2)10/5(土)−7(月) TKK60周年旅行終了報告(八神)
13社18名で第12回台北国際儀器展視察団を構成して展示会を中心に台湾のIT産業などを見学しました。

(3)10/8(火)日科協第2回技術委員会報告
サイエンスエキスポ関西などについての講演会の開催。計測安全標準化委員会(TC66)などの中間報告がされました。

(4)9/28、10/12(土) 第52回野球大会終了報告(伊丹)
開催日はいずれも晴天となり、参加10チームで開催しました。優勝はマイセックチーム、準優勝は理科研チームとなりました。

(5)10/31(木)−11/1(金) HOKT会(水野)
北陸5、大阪6、京都6、東海9の合計26名にて開催しました。内容も充実したものとなり、懇親を深めました。
コンペは名古屋を代表する涼仙GCで開催され優勝は、大阪山崎理事長となりました。

(6)11/13(水)-15(金)サイエンスエキスポ関西(岡野)
開会式に岡野理事長が出席をする予定です。講演会ではiPS細胞の講演が予定されています。

(7)11/26(火) 見学会開催の件
米原風洞見学会は、14社20名の申込みを受け予定通り開催の運びとなっています。

(8)12/10(火) H25年反省会(高木)
12/10 17:00から第8回役員会を開催し、延長会で18:00から開催します。また、その日までに会報新年号の役員新年挨拶の原稿をお願いいたします。

(9)1/9(木)日科協 賀詞交換会(岡野)
岡野理事長・八神副理事長が出席し賀詞交換を行うこととなっています。

(10)1/14(火)TKK新春懇親会(米田)
12月初旬に開催案内を作成し募集を開始します。詳細については内容をこれから検討します。

(11)1/24(金)-25(土) 第66回新春大懇親会(岡野)
東京科学機器協会主催の新春懇親会という認識もあり、今後の各地区対応も 様々となりますが、TKKとしては景品の提供と出席をすることとしました。

(12)2/21(金) TKKボウリング大会(中野)
会場については、昨年開催のスポルト名古屋を予約をしており、前回同様の規模で行う準備を検討しています。

(13)3/29(土)−30(日) 経営研究会(高木)
鹿児島のプランを提示していますが、詳細については今後も検討して内容を詰めることとしています。

(14)60周年予算 
行事については記念誌を残し概ね終了しました。全体の予算確認を行うこととしています。

No.348 2013 冬号

東海科学機器協会 2013年度第7回役員会議事録

日 時 2013年12月10日(火) 
場 所 焼肉の炎園 (錦三グルメビル4F) 
出席者 岡野理事長、八神副理事長、木下副理事長、各務理事、水野理事、高木理事、小澤理事、宮木理事、
    米田理事、田中理事、伊丹理事、林監事、中野監事、伊藤監事
欠席者 八代理事 
    

議 題
(1)11/13(水)-15(金)サイエンスエキスポ関西 報告(岡野)
118社 202小間を集めてインテックス大阪にて開催しました。3日間で6,223名が来場。京都大学iPS細胞研究所の戸口田教授の特別講演も聴講者283名を集めて開催し好調の結果となりました。

(2)11/26(火) 見学会開催 報告
14社 20名を集め、JR鉄道総研風洞技術センターの見学会を開催しました。当日は新幹線車輌の天井部の風洞実験が見学できました。270km走行を擬似していても騒音は低く近くでの人の会話も充分できました。

(3)12/10(火) H25年反省会(高木)
本年もTKKの事業活動推進にご協力いただきましてありがとうございました。本年はTKK60周年の行事も滞りなく終了しました。

(4)1/9(木)日科協 賀詞交換会(岡野)
TKKから岡野理事長、八神副理事長が出席する予定です。他会員も自由に出席できるので是非ともご出席ください。

(5)1/14(火)TKK新春懇親会(米田)
12/2に会員へ開催案内を送付完了。来賓にビジネスアイ様を迎えて開催します。前回同様多数のご来場が予想されます。

(6)1/24(金)-25(土) 第66回新春大懇親会(岡野)
TKKから岡野理事長が出席します。景品に昨年同様松阪牛を提供する予定です。

(7)2/21(金) TKKボウリング大会(中野)
本日、開催案内を会員へ送付しました。160名近くの参加者を集めるように準備を進めていきたいです。

(8)3/29(土)−30(日) 経営研究会(高木)
大まかな日程と参加者は決定しましたので総予算などを詰めて内容について検討を進めることとしています。

(9)平成26年度 年間計画等策定について(岡野)
H26年度役員会日程を提示しましたのでご確認をお願いします。

No.348 2013 冬号

東海科学機器協会 2013年度第6回編集委員会議事録

日 時 2013年12月17日(火) 
場 所 名古屋BK協会 407会議室 
出席者 高木委員長、伊丹副委員長、伊藤委員、齋場委員、吉田事務局 

議 題
(1)冬号(12/25発行)について
表紙 60周年式典 第52回野球大会 15年ぶりマイセック優勝 TKK見学会 鉄道総研風洞見学会 会員だより
60周年行事(本年5月からの事業が、10/7の記念旅行を最後に終了) 野球大会も順調に終了

(2)60周年 記念誌について
過去のTKK記念誌では、類を見ないカラー版も含めた重厚なものになりTKKの記録がより増すものになります。

(3)新年号(1/25発行予定) 
冬号校正に続き、新年号に並行して取り掛かっています。
名古屋のグルメなども永く続いているが継続などにまた工夫が必要なのではないか?

No.348 2013 冬号

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No.348 2013 冬号

編集後記

◎今年も一年過ぎるのが早かった気がします。何だかドタバタしているうちに年末を迎えてしまいました。皆さんにとって2013年とは、どういう一年でしたでしょうか。TKKにとっては60周年と言う大変記念になる一年になりました。60周年記念ゴルフ大会に始まり記念式典、記念講演会、そして記念台湾視察会と立て続けに行事が行なわれましたが、皆様方のお力添えにより成功裡に終了することが出来ました。誠に有難うございました。ところで来年の干支は「甲午(きのえ・うま)」です。字義は“古い殻を破り、新たな成長の礎を築く年”だそうです。TKKは還暦を過ぎ新たな一年目を迎えます。来年が科学機器業界の将来の成長に向けた礎を築く年になるよう願っております。(H.T)

◎暮れも押し迫り、日に日に寒さが増してきました。冬の到来とともに今年の一文字「輪」が選ばれました。思えば昨年の一文字は「金」。もちろんこれはロンドン五輪の金メダルが連想され、今年の「輪」と共にオリンピック繋がりと言ったところでしょうか。それだけ東京五輪招致決定が今年の話題として重要であることの表れかも知れません。皆さんにとっての今年の一文字は如何だったでしょうか。(K.I)

◎今年も残り少なくなりましたが、今年は皆さんにとってどんな年でしたか。
昨年の編集後記で書かさせて頂きましたが毎年12月12日は「いい字一字」が語呂合わせになることにちなみ、その年の世相を象徴する漢字を京都市の清水寺で発表することになっています。昨年は「絆」でしたが、今年はどんな漢字でしょうか?私の推測は、富士山の世界遺産登録の「登」です。(K.ITO)

◎いよいよ冬本番。身を刺すような冷たい木枯らしの吹く日が多くなり、寒がりの私はマフラーを手放せなくなりました。こんな時こそバランスの良い食事と十分な睡眠をとり、風邪に負けないだけの体力を保つのが大切だと思います。年末年始はクリスマスやお正月など、ご友人やご家族で楽しく過ごせる機会もたくさんあります。気忙しさと楽しさが入り混じるこの時期ですが、皆様におかれましても健康にご留意され、素晴らしい新年をお迎えください。(M.S)

◎今年は、これまでの流れを変える努力の年だったと思います。政治経済など特にそうでしたが、景気をよくしていこう、世の中をよくしていこう・・ということで、結果の評価はまだこれからですが、吉となることを願います。TKKも60周年行事を進め、記念誌を刊行し会員の評価をいただくことになります。(M.Y)


会報編集委員
委員長  高木 裕明:伊勢久㈱
委  員  伊藤弘一郎:㈱三 弘
事務局  吉田 実:名古屋科学機器㈱
副委員長  伊丹勝司:壽工業㈱
委  員  齋場三高:㈱島津製作所