東海科学機器協会の会報

No.281 2000 4-6月号

第18回最新科学機器展レポート

同時開催で、見事に実った相乗効果


「第18回最新科学機器展」「第6回計量計測総合展」
「第1回名古屋粉体工業展」 同時開催で大盛況!


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  第18回最新科学機器展は、当協会の3年に1度の最大イベントです。
 展示会実行委員会は、昨今の厳しい経済状況の中でのイベントとなり、どのように実効ある演出した展示会をデザインしていくかということを、最大のテーマとして取り組みました。
 展示会開催理念として、
1.会場は、吹上ホールにて開催する。
2.当協会会員及び出展会社の利益と感動を共有する。
 この開催理念を達成するために、先ず、大変困難な仕事は会場を確保することでした。この件については、何度も何度も事務局を訪ねて当協会の今までの実績と実情を詳しく説明することによって、事務局の担当者に理解を得て、幸いにもクリアーすることができました。
 次に、出展会社の募集については、前回と違った形にて「展示会関係者の利益に貢献できる」演出をして吹上ホールを満杯にし、多くの来場者を迎えたい一心にて、名古屋粉体工業展と同時開催することとなりました。
 この度の展示会は、幸いにも開催中は天候にも恵まれ、多くの来場者を迎えることができました。出展者の方々のご意見を伺っても、中身のある引き合いもあり展示会に出展して良かったというご意見が大勢を占めていました。実行委員一同、一応の達成感を味わってホッとしているところです。
<開会式>
 イベントを効果的に盛り上げるために、名古屋市消防音楽隊のご協力をいただきました。軽快なマーチとテープカットの時のファンファーレ、そして会場内をブラスバンドが行進して、場内が一気に華やかな雰囲気に包まれました。セレモニーは、主催者代表津坂理事長、天野会長挨拶、来賓挨拶、通産省、愛知県、名古屋市、入江会長の挨拶に続き、テープカットで開幕の運びとなりました。

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<レセプション>
 レセプション会場は展望ホールに準備。開会式とテープカットを終えて、この日のために全国各地区から参加いただきました関係者の方々と出展者をお迎えしてのレセプションです。女性アナの司会によって、主催者挨拶、愛知県計量連合会志知会長の挨拶、日本工業新聞社山下社長の乾杯のご発声をいただき祝杯を挙げました。中締めは、岡野副理事長のお礼の言葉でなごやかな雰囲気の中にて散会しました。
<開催記念講演>
 開催期間中、3日間3テーマの講演を行いました。
「微粒子による結晶、セラミックスの精密加工技術」熊本大学大学院 渡辺純二氏
「バイオ産業の情報化とJBIC」バイオ産業情報化コンソーシアム部長 松浦幸男氏
「環境会計」㈱リコー販売事業本部事業統括センター環境推進室 成田輝夫氏
 どの会場も熱心な聴講者で一杯でした。
<新製品新技術説明会>
 出展メーカーが26テーマを3日間にて開催しました。この会場は、説明メーカー側としては、重要な役割を果たす会場です。自社の重点商品のPRを含むビジネスチャンスの絶好の場所であるため、説明員の方も自然に熱気がみなぎっておられました。
 どのテーマ会場も盛況でした。特に2~3の会場は、50名満席のところ100名近くの聴講者があり、急きょ会場を拡幅して対応しました。この説明会は、もう一つの目的として、実りある来場者を集客することも兼ね合わせ、その成果を達成することができました。

最新科学機器展
出品者懇親会インタビュー

『ヒトコトお願いします』
 3日間にわたる展示会の中日(なかび)となった4月13日(木)、会場近くにあるサッポロ浩養園にて、出品者同士の親睦を図る立食パーティーが夕刻から催されました。お酒もほどよくまわった皆さんに対し、出品者・主催者それぞれの立場から今回の展示会に対する率直な感想をお伺いしました。
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「(参加者は)結構入っていたんじゃないですか?初日の出足はイマイチでしたが、今日(2日目)はだいぶ具体的な話もありました。(展示会全体の成否は)明日が大きいんじゃないですか?最終日の入り具合で前回を上回るかどうかも決まってくると思うので、特に明日は期待したいですね。
(景気は)底を打った感じがします。製薬・食品関係など活気のあるお客様のおかげで4月以降、特に動き始めている感じがします。今後もこうした展示会などを利用して、(この傾向に)拍車をかけていきたいですね。
<東京理化器械さん(出品者)>

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「最新科学機器展への出展は最近ごぶさたでした(苦笑)。今回は粉体工業展も併設だったので、これまで科学機器展に出してもあまり反響の出なかった商品も、粉体関係の方から注目してもらえて逆にありがたかったです。研究分野以外のいろんな方がみえていたのが良かったですね」
<濁川理化工業さん(出品者)>


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「このパーティー会場も新装開店だそうで、なかなかいい感じですね(笑い)。展示会の方も今日は非常によく入っていただいて、そのぶん、中の熱気もムンムンしていました。(最新科学機器展は)3年に一回のことですから、一人でも多くの皆さんに足を運んでもらいたいですね」
<TKK 木下理事>


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「来場者も初日だけで8,500名以上あり、主催者の目から見るといいスタートがきれたと思っています。中でも、作業着を着た現場の方々が会場にかなり見受けられ、展示会として非常に良い形になりました。粉体さんとの相乗効果ですね。今回は今まで以上に幅広く来場誘致を行ってきましたので、最終的には前回の25,000人を上回る26,000~27,000人の来場を目標にしています」
<日本工業新聞社 大島部長>


開催概要


名  称 第18回最新科学機器展 第6回計量計測総合展
同時開催 名古屋粉体工業展2000
主  催 東海科学機器協会、社団法人愛知県測量連合会、日本工業新聞社
共  催 社団法人日本測量協会、社団法人日本計量機器工業連合会
後  援 科学技術庁、中部通商産業局、愛知県、名古屋市、東海地域研究学園都市構想推進連絡会議、名古屋商工会議所、日本化学会、日本分析化学会、日本科学機器団体連合会、日本理科学硝子機器工業会、東海テレビ放送、産経新聞社(順不同)
協  賛 日本試験機工業会、日本電気計測器工業会、日本光学測定機工業会、日本分析機器工業会、日本真空工業会、日本薬科機器協会、日本顕微鏡工業会、日本精密測定聴き工業会、日本試薬連合会、日本粉体工業技術協会、日本環境技術協会、次世代センサ協議会、日本環境測定分析協会、日本水道メーター工業会、日本ガスメーター工業会(順不同)

名  称 名古屋粉体工業展2000
同時開催 第18回最新科学機器展 第6回計量計測総合展
主  催 社団法人日本粉体工業技術協会
共  催 日本工業新聞社
後  援 科学技術庁、中部通商産業局、愛知県、名古屋市、東海地域研究学園都市構想推進連絡会議、名古屋商工会議所、粉体工学会、化学工学会、日本化学会、日本分析化学会、日本科学機器団体連合会、東海テレビ放送、山系新聞社(順不同)

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会  期平成12年度4月12日(水)~4月14日(金) 3日間
開催時間 10:00~17:00(最終日は16時まで)
入場料金 1,000円(税込) ※3展示会共通、招待券持参者は無料
会  場 吹上ホール(名古屋市中小企業振興会館)
開催規模 〒464-0856 名古屋市千種区吹上2-6-3
168社 313小間
来場者数 27,280名

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式典関係


【開会式】

日 時 : 平成12年4月12日(水)午前9時30分~午前10時
会 場 : 名古屋市中小企業振興会館め吹上ホール 特設会場
式次第 : 開会の辞
  主催者挨拶
東海科学機器協会理事長 津坂武昌
社団法人日本粉体工業技術協会会長 天野牧男
  来賓祝辞
通商産業省中部通商産業局局長 松島 茂 殿
(代読 産業振興部機械基礎産業課長 木村輝久 殿)
愛知県知事 神田真秋 殿
(代読 産業労働部次長 村瀬良久 殿)
名古屋市長 松原武久 殿
(代読 市民経済局産業部長 大井治夫 殿)
日本科学機器団体連合会会長 入江照四 殿
  テープカット
上記6名及び
社団法人愛知県計量連合会 志知賢二会長、
日本工業新聞社 山下幸秀代表取締役社長
の計8名にて実施

会場一巡  
  ※司会 東海テレビ放送 アナウンサー 今井由実子

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出品会社名一覧


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来場者分析


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