東海科学機器協会の会報

No.351 2014 夏号

東海科学機器協会 理事長就任のご挨拶

東海科学機器協会理事長 八神 基

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 このたび、東海科学機器協会の理事長に推挙され、先ほど就任いたしました八神でございます。ひと言ご挨拶申し上げます。 

 東海科学機器協会は昨年で創立60周年を迎えました。その折には、一般社団法人・日本科学機器協会の会長さま始め、傘下の各地区協会の皆さま、関連友好団体、また関係諸官庁やマスメディアの皆さまには、行事へのご参加、重ねてのお祝いや励ましをいただきました。このように永年に亘る皆さまからのご支援があったればこその60年であると心して、TKKの理事長職に就かせていただきます。日本理化学機器商工会東海支部長から数えますと、私で第8代目となります。

 ここで、協会の歴史を振り返りますと、61年前の昨日、昭和28年5月12日が当協会の誕生日です。日本理化学機器商工会東海支部として発足しました。会員20名でのスタートでした。初代支部長は島津製作所名古屋営業所の樋口仙一さんでした。
 その7年後、全国単一組から地区毎の組織へと変わり、今日の東海科学機器協会となりました。会長は島津製作所の吉永支店長でした。

 その2年後の昭和39年、東京・大阪間の新幹線開通、愛知県一宮インターチェンジから西宮間の名神高速道路の完成、10月には東京オリンピックが開かれた年です。当協会ではその年の5月の総会以来、地元企業が会長職を受ける慣行となり、八神順一が第4代目として、以後20年間に亘って会長を務めておりました。

 その後、伊丹寛一さんが会長を受けられ、その任期12年間の途中で、会長から理事長へと代表者の呼称変更がありました。第6代は現在も相談役をお受けいただいています津坂武昌さんの4年間へと続きます。
 そして、岡野さんがその後を引き継がれ、以後7期14年に亘って協会をリードしていただきました。

 また、協会の歴史で特に強調したい点は、展示会の開催であります。東京科学機器協会が「全国科学機器展」を始めたのが昭和35年(1960年)です。5年後の昭和40年(1965年)には東京を除く各地区協会で最初に展示会の開催へ漕ぎ着けました。現在の「最新科学機器展」で、今から49年前の事です。来年で23回目となり、我が協会の誇るべき歴史です。

岡野相談役へ贈る言葉

岡野相談役へ贈る言葉

 さて、このような協会の歴史を踏まえ、このたび理事長職を受けるにあたり、2年間の任期中に行なうべき重点は、第一に先ほど触れました“第23回最新科学機器展”の開催です。期日は、来年6月10日から12日の3日間で、会場は名古屋国際会議場です。今回、会場を変更した理由は、展示効果と説明効果の相乗力で集客動員を強化することにあります。

 ここ東海地区は工業製品出荷額連続日本一の愛知県を中心とした“ものづくりの集積地”です。従来から最新科学展への来場者も、このものづくりに直接係わっているエンドユーザーが多いといった特徴がございます。この点を強調して、当協会会員はもとより東西のメーカー各社の皆さまの展示会・説明会へのご出展とご参加、また来場者呼びかけへのご協力をお願いしてまいります。

 重点の第二は、当協会運営の次世代への引渡しです。岡野前理事長の声掛けにより、数年前から各務さんを委員長とした事業改革委員会でアレやコレやを検討して、理事長・理事会へ答申してまいりました。その結果これまでに、協会諸行事の改革とあわせ、運営態勢の改革も進めてまいりましたが、このソフトランディングが私に与えられた仕事と思っています。この面でも皆さま方のご助力をお願い申し上げます。

八神新理事長と小島新事務局長

  八神新理事長と小島新事務局長

以下もお願いです。私の会社は現在では、いわゆる“科学機器”会社ではございません。主たる事業分野は、わが国の将来の科学技術を育む“教育用理科学機器”です。社業の一部で工業用の熱管理用機器も取り扱ってはいます。このように科学機器の主流から外れていることから、当業界の事情に疎いなあと、お感じになることもあろうかと存じますが、この1期2年間に亘り、協会役員一同と共に精一杯努めて参りますので、皆さまからの温かいご支援を、切にお願い申し上げます。

 以上、あれもこれもと、お願い事ばかりとなってしまいましたが、理事長就任に当たり、ひと言ご挨拶申し上げました。