東海科学機器協会の会報

No.375 2020 夏号

かきゃあ あんたも 散歩

コフロック株式会社 中日本営業課 大塚 章弘

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 コロナウイルスの影響で外出する機会が減り、家で引きこもる事が多くなってきた。最初はテレビ、映画鑑賞など趣味の時間に使えれば良いと前向きに考えてきたが時間が経つにつれ家にいる事自体が億劫になってきた。このままでは駄目だと分かっていたが、何をすれば良いのか趣味の少ない私には分からなかった。ニュース番組はコロナ関連ばかりで見るのも辛い、心が少し病んできている事に気付いた。
 いつも通り、ニュース番組を何となく見ていると「散歩」が特集されていた。散歩は運動になる事は勿論だが、ストレス解消などリフレッシュ効果があり、人との距離も取れるので感染リスクも低いと報道していた。あまり運動が好きでなかった私だったが、今の状況を少しでも変えたいと思い散歩をしてみる事にした。最初は少しの距離で疲れ余裕がなかったが毎日繰り返す事によって歩ける距離も次第に伸びていった。
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 散歩をしていると新しい発見が多くある。いつもは何気なく車で通っていた道沿いに新しいカフェがオープンしていたり、昔よく行った公園が舗装され散歩コースが出来ていたなど多くの気付きがあった。特に私が感じたこと、それは「四季の変わり」である。公園を歩いていると春の花が咲いていた。一日一日の成長を見る事が出来、そして散っていく姿も見る事が出来たのである。春の花が散って少し寂しかったがそれは春の終わりそして夏の訪れを教えてくれる。そういった姿を見ていると今の状況に少し気が滅入ってしまった心が癒されていく事に気付いた。
 運動をする事によって身体の健康を保てることはもちろんだが心も癒され、心身共に健康を維持するが出来る。花など興味がなかった私だったが、花の成長過程を見る事によって心にも変化があったのだと思う。春から夏を感じつつ今後も春夏秋冬を感じる為に散歩は継続していきたいと思う。追伸、散歩により15㎏減量に成功。
 この記事が載った頃にはコロナウイルスも落ち着いている頃だと信じ、そして今も散歩によって多くの事に気付かされている私だったら良いと思う。