東海科学機器協会の会報

No.364 2017 秋号

「JASIS 2017」を訪問して

東海科学機器協会副理事長 伊藤 弘一郎
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 (一社)日本科学機器協会と(一社)日本分析機器工業会との共催による展示会は、2010年から「分析展/科学機器展」合同展示会と始まりました。
 2012年から展示会名称を「JASIS」と改め、今回で8回目となりました今年の展示会は、平成29年9月6日から9月8日まで、幕張メッセ国際展示場で開催されました。
 第1回全日本科学機器展を1960年(昭和35年)に開催して以来半世紀にわたり歴史を積み重ね、JASISはアジア最大級の分析機器・科学機器における展示会として、研究開発や生産技術を支援してきました。

 今年も昨年より多く出展企業が増え、506社の1,478小間という結果になり昨年と同様に展示スペースも5ホールを使用され、また講演会や新技術セミナーも約500テーマを実現されました。今年のキャッチフレーズも昨年に引き続き「未来発見。Discover the Future.」を掲げて、2つの特別企画に加えて新企画を始動されました。特別企画は、今回が5回目となる「ライフサイエンスイノベーションゾーン」と昨年からスタートした「オープンソリューションフォーラムーテーマ別新技術説明会ー」の2本を企画されました。

 新企画としては、「JASIS Web Expo 2017」を会期に先駆けて7月から会期終了後の11月末まで開催されています。会期中のセミナーや講演会の中から30本程度をWEBで閲覧可能となります。さらに、次世代を担う研究者の育成を願いサイエンスセミナーでは、東京大学宇宙線研究所教授川村静児氏をお招きして「アインシュタインの奏でる宇宙からのメロディー」が開催されました。川村静児氏は、日本で建設中の重力波望遠鏡KAGRAの中心的人物として、重力波天文学を牽引している研究者です。

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 初日の9月6日の開会式は、9時40分から始まりTKKからは高木理事長、岡野相談役、私も臨席しました。主催者挨拶として(一社)日本分析機器工業会の会長栗原権右衛門様と(一社)日本科学機器協会の会長矢澤英人様から頂き、また来賓ご挨拶として経済産業省大臣官房審議官田中茂明様から頂きました。その後テープカットをされ、無事にJASIS 2017が開会されました。

 開場後、毎年同様に来賓・役員巡回は限定20名で行われました。その後、フジサンケイビジネスアイの荒井部長とTKK事務局の木部様と合流し、来年の第24回最新科学機器展の募集要項を持参して各出展企業様を回り出展依頼のお願いをして参りました。またその間、岡野相談役には、第17回ASIC(AsiaScientificInstruments Conference = 第17回アジア科学機器業界団体会議)に参加していただきました。そして初日の最後は、17時30分より場所をホテルニューオータニ幕張 鶴の間に移し、祝賀パーティが盛大に行われたことをご報告させていただきます。