東海科学機器協会の会報

No.345 2013 春号

会員だより ランニングの効用とすすめ

日陶科学㈱ 佐宗 康浩

三国山から御嶽 最近、つくづく考えされられますが、私どもの立場や年代になると日々、仕事に追われ、早朝から深夜まで仕事仕事仕事で明け暮れる毎日。そしてたまの休みも仕事のことが頭から離れず、気の休まる時間も場所もない…長年、景気の低迷が続く今の我国ではこのような方は多く存在するのではないでしょうか?かく言う私も決して心に余裕を持って毎日を送っているわけではありません。仕事の質及び量のみでなく、会社の存続にも影響を及ぼしかねない業務上の判断など肩にのしかかる責任に押しつぶされそうに感じることもしばしばあります。しかし、このような厳しい現実の中でも心が折れず、平常心を保って毎日を充実した気持ちで過ごすことができているのは私が日課として、ほぼ毎日欠かさず行っているランニングのお蔭であると実感しております。一般にランニングの効用としてよく言われるのは体力増強、健康増進、脂肪を消費してダイエット効果、新陳代謝の促進、ストレス解消、快便快眠、脳の活性化、集中力の促進など数々の効能効果が上げられます。他のスポーツでも同様の効果は得られると思いますが、何と言ってもランニングは体一つでできて、なおかつ大きな効果が得られるところに他にはない特長があると思います。

三国山から中央アルプスランニングはただひたすら走るという一見、単純なスポーツに思われがちですが、私も長年続けてきて、ランニングは奥が深いスポーツであると思えるようになりました。ただ、ひたすら足を前へ繰り出すだけの単純な動作の中に、多くのバリエーションが詰まっているのです。たとえば、筋肉痛や足首、膝などの違和感が感じられる場合は、ピッチを小さくして様子を見ながら走ります。私がいつも走る際に考えることはその時の私の体調です。常に、自分の体と相談しながら走るのですが、状況によっては中止する勇気も必要です。また、足が軽く体調も良い場合は、ストライドを大きく取り、モチベーションを高めるための一環として決まったコースでタイムトライアルを行ったりもします。
 また便秘気味の時は、着地の際、少し強めに足に体重をかけるようにして便通を促します。時には途中でもよおしてきて困ることもありますが…さらに、足に負担をかけないで、大きなエネルギーを消費するために、上り坂をゆっくりと走ります。

三国山から南アルプス 名古屋には何キロも続くような坂はありませんので、休みの日にはよく実家のある瀬戸へ行き、標高701mの三国山往復ランニングを行います。頂上に到達し展望台からの360度遮るもののない見晴らしは最高で、遠く御嶽山、中央アルプス、南アルプス、年に数回は雪をかぶった白山も見ることができます。このような景色を見ているとすべてを忘れて頭の中を空っぽにすることができます。そして明日への活力を醸成することができるのです。これからもマイペースで楽しみながらランニングを続けていきたいと思います。