東海科学機器協会の会報

No.353 2015 新年号

最新科学機器展の年を迎えて

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東海科学機器協会理事長 八神 基

 明けましておめでとうございます。 
 会員の皆さまには年明けに当たって、今年は「何をどう変えるか、またどんな新しい目標にチャレンジするか」などを思い描いていらっしゃることと存じます。
 当協会は今年6月10日から12日の3日間に亘り「第23回最新科学機器展・第11回計量計測総合展および最新技術セミナー」を開催いたします。

 当協会にとりまして今年の最大の事業目標はこの成功にあります。
昨今、科学機器の展示会は幕張でのJASISに一極集中のきらいがございます。
しかしながら、当地区はわが国のモノづくりで最大の規模を誇っています。
また基礎研究〜研究開発に関しても、近年のノーベル物理学・化学賞の受賞者がご当地絡みであるように強固な基盤がございます。
また、将来推計人口の予測に依れば、東京を中心とする関東地区と並びこの東海地区だけがこの先も人口増加が見込まれている地域です。
さらに2027年のリニア中央新幹線の開通と相まって、いよいよ日本の要となる地域であります。
当地区でのモノづくりの基盤である科学機器・計量計測機器の需要は増えることこそあれ、減っていくことは想定できません。

 当協会会員の皆さまには、東京へ東京へとの一極集中現象は異常なのであって“現地・現物”を重視すべきだとの姿勢を堅持されて、お取引先・ご関係先へは今回の最新科学機器展への出展・最新技術セミナーへのエントリーを、またユーザーさまにはご来場とご登録を強くお奨めくださいますよう切にお願い申し上げます。
 以上の展示会の成功が今年前半の目標であります。

 今年後半からの目標は当協会内部の課題です。それは昨年の定時総会においての役員選任から始めました協会事業運営体制の若返りです。
次の世代への円滑な移行の準備であります。
私が理事長に就任いたしました折にもお伝えいたしましたように、「理事は役員改選時において70歳を超えない」とのTKK理事定年制を遵守し、事業運営のバトンを次世代へ渡すことが私の宿題であります。
今年の後半から徐々に、強固にして柔軟な新しい執行部体制の構築準備に取り掛かる所存でございます。どうか会員の皆さまには力強いご指導と温かいご支援をいただけますようお願い申し上げます。

 最後に「会員増強」に関しまして。当面は110社を目標としております。
現在、木下副理事長の旗振りの下で入会候補先さまへの勧誘を積極的に行なっています。
しかし、この会員増強活動は皆さまのお力を頂きませんと成し得ません。
皆さまのお取引先やご関係先で当協会加入の候補先さまがいらっしゃいましたら、是非とも理事あるいは事務局までお声をお寄せくださいますようお願い申し上げます。 

 以上、お願い事ばかりとなりましたが、平成27年新年に当たってのご挨拶といたします。