東海科学機器協会の会報

No.353 2015 新年号

TKK 野球大会優勝 2年ぶり3回目の優勝!

理科研㈱ 河嶋 力

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 このたび第53回TKK野球大会において理科研は2年ぶり3回目の優勝を果たす事ができました。
私がキャプテンとして5年間で優勝2回、準優勝1回という結果を出すことができました。これもひとえに弊社野球部に対して、会社からの毎々の厚いご支援や、また理科研社員の温かいご声援があったからこそと心より思っております。

 社長はじめ幹部の方々、理科研社員の皆様にこの場をお借りして心から感謝申し上げます。
大変有難う御座いました。

 前回大会は準優勝で悔しい思いをした時から「いかに普段の試合から勝つ為の野球を徹底するか」という事に重点を置きました。
普段の野球部の活動は大森野球連盟でリーグ戦を戦っております。
私達のチームは学生時代に野球経験の無いメンバーが多く、彼等に「勝つ野球を浸透させること」が大変でした。
しかし、そんなメンバー構成でも勝てばチームの雰囲気が良くなり普段あまり会話をしない選手同士でも「次は自分が活躍する」などと会話が弾み良い方向に向きます。
なのでチームが勝つ事を最優先してきました。

 そんな中、今大会に臨みましたが、優勝はしたもののやはり「TKKで優勝する事は並大抵な事では無い」とつくづく感じました。
準決勝のイソワテックさんとの試合では最終回まで追いかける苦しい展開でした。
終盤一死2・3塁の大ピンチ、チーム1強心臓の鏑木を捕手から投手に、その速球を唯一捕る事のできるサードの桑江を捕手にして見事に0点に抑えてくれました。鏑木は準決勝の朝、私と顔を合わせるなり右肩を回しながら「もうそろそろ出番でしょうかね」と言っていたのが頼もしかったです。

 決勝のカークさんとの試合は4回裏を終了した時点で6-0と大差をつけられました。
時に野球は実力差がさほど無くても一方的な展開になるので常々野球は恐ろしいと感じます。
同時に「このままでは会社に帰れない」と恐怖心が襲ってきました。
またチームがヘコまないように声を掛けようとベンチを見たら自分が一番ヘコんでいました。
意外と元気だったみんなを見て、この時不思議と負ける気がしませんでした。

 その矢先、レフトの今井がレフトフェンス際に3ランを打ち勝負の流れが大きく変わりました。
以前、今井は「バットが届く所は全部危ないですよ」と冗談交じりに言っていましたが内角低めの誰も手を出しそうにないボール球をホームランにしたのは見事でした。

 今大会もまた度重なる逆転にチーム全員が肩を叩きあって喜び合う姿が何度かありました。
普段の会社生活では味わう事の無い素晴らしい体験なんだと改めて感じました。
会社野球部の良さは野球を通じて年齢も立場も関係なく一丸となれる事だと思います。あとファーストの森、サードの勘里に感謝したいと思います。
彼らは野球の腕も有り、試合前に相談をした事で自分自身のプレッシャーや不安が和らいでいたと思います。

 最後に大会役員の方々に厚く御礼申し上げます。このような素晴らしい大会の元、プレーできる事を毎回感謝しております。
今後も大会が続いて行く事を心より願っております。