東海科学機器協会の会報

No.360 2016 秋号

かきゃああんたも ホノルルマラソンへの初参加について

㈱タイコウサイエンス 代表取締役社長 鹿野 義一

 ハワイには何度か来ていて、ホノルルマラソンは一度出てみたいと思っていましたが、42,195㎞フルマラソンなんてとても、とても無理で考えもしていませんでした。
 しかし、私ども夫婦は5,6年間前からスロージョギング(心臓に負担が掛からない程度のジョギング)を行っておりまして、ある時妻が、ホノルルマラソンに参加してスロージョギングで完走しようと言いだしました。私も簡単にOKを出し、2013年12月のホノルルマラソンに怖さも知らず初エントリーしました。

 さて、当日深夜2時30分起床。簡単な朝食をすませバスにてアラモアナビーチパークのスタータ地点まで移動。スタート時間まで準備運動などをこなし、いよいよ5時のスタートと同時に花火が豪快に打ち上がって、いざ出発!スタート直後は涼しく、ダウンタウンや公園のクリスマスイルミネーションを見ながら楽しく走ったり、歩いたり。しかし約2時間過ぎた頃、だんだん足がつらくなり、3時間で自分の考えの甘さに気付き、これは「完走は無理かな」と、妻に言うと「走らなくても歩けばいい」とのこと。簡単に言うな!こちらは歩くだけでも自信なし。妻は?と見れば元気にスロージョギング。負けてたまるか!!走り出して約4、5時間(現地時間9~10時)、28~29℃の灼熱の気温のもと、いよいよ殺風景なハイウェーに上がる。沿道では、地元の方が応援してくれているが耳に入らず、はるか彼方まで見渡せるのが、本当につらい。やっとの思いでハイウェーを抜け、カハラの高級住宅街を歩く。ここで20分休憩(その前でも5分、10分の休憩は何回も)。時は13時15分、救急車が頻繁に走っていく。熱中症でしょうか、私も乗せてもらいたいくらいだ。妻を見れば前方の救護テントで、この大会の協賛社であるサトウハップ軟膏を足に塗ってもらっている。私も塗ってもらうと気持ちの良いこと!まだ歩けるぞ、ここからは夫婦揃って、足を引きずりながらゴールを目指しました。ダイヤモンドヘッドを回ればゴールは近い。ここから少しの間、登りがきつい。あとほんのちょっと頑張れと自分に言い聞かせ、最後の直線に。しかし、これが長いのなんの。あと100m、走りたいが足がゆうこときかない。「ゼッケンナンバー***の鹿野さん後少しです。頑張って下さい」と拡声器の声。前を見ればゴール前の審判席から女性が手を振ってくれいる。最後の力を振り絞り夫婦同時のゴールイン。完走しました。

 これで少し自信がついた私たちは、翌年の大会にもエントリーしたのでした。申し遅れましたが、私74歳、妻6?歳。あと2回は、走ろうと思っています。

(完走時間)
1回目:10時間05分 私と同タイム
2回目:9時間25分(本人) 8時間35分(妻) 
3回目:8時間37分(本人) 7時間35分(妻)

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