東海科学機器協会の会報

No.363 2017 夏号

かきゃあ あんたも スポーツとの距離感(我が家の!)

中部科学機器㈱ 管理部 佐野 啓子

 (暑い時期ではありますが、)北陸生まれ・北陸育ちにもかかわらず、ウインタースポーツと言われるものには、社会人になるまで一切かかわったことがありませんでした。理由の一つは、北陸といえども海側エリア(家の2階から水平線が見える)は積雪量が多くなく、また、寒い季節にわざわざ寒いことをするの?という地域的環境も影響しています。スキーに出会ったのは社会人1年目の時。たまたま会社にスキー部があって、視野を広げたい意欲が一番、加えて当時、スキーが流行っていたこともあります。大人になってからの挑戦は怖さが先立ち、へっぴり腰は長年抜けず、「楽しむ」には程遠いものでした。

 その意識が大きく変わったのは、息子たちが活動するようになってからです。私の場合、下手なりに回数はこなしていたので、彼らが初めてスキー体験した時(初級よりちょっと上あたりのコースから、しかもナイターで)、父親の指導のもと、直滑降の彼らが崖から滑り落ちないよう追いかけて止めることに必死でした。さすがに子供の習得は早く、「もう嫌だ!」と言っていた初心者も5・6年もすれば中級クラス程。今では3人(父親と息子2人)が競って滑るので、リフトに10分かけても滑降は3分ほど。そのローテーションの速さは、ちょっとした自慢です。「母さん大丈夫?」と気を遣われる立場になりましたが、彼らの成長に伴って、「スキー」を囲むそれぞれが、違う目線・違う役割で一つのものを築いている、そんな風に感じる様になりました。スキーに限ることなく、我が家ではスポーツが重要なポジションにあるんだな~と、つくづく思います。

●親の動きを真似ながら、少しずつ出来るように なっていく
●少し上手くなると、自我も出てくる(当然衝突も あります)
●上手くなったところで、壁にぶち当たる
●それを越えると、お互いに創意工夫をディスカッションしだす
☆楽しい時間を共にするには、準備・手配にも加わる。手を差し伸べるべし!(母からの要望)

 私自身はスポーツに長けているわけではなく、大人しく育ったはずなのですが、こういう環境にあると、知らず知らずに知識も増え、分かりだすと観戦にも楽しさが加わります。これから更に年を重ねるわけなので体力維持・身体のケアも考えつつ、スポーツに関わる機会・環境を与えて貰えたことに感謝しています。