東海科学機器協会の会報

No.317 2007 秋号

[ 会員だより ] 白球を追う

三洋電機(株)メディカル・ヘルスケア事業本部バイオメディカ事業部中部営業所
田中 浩之


会員だよりの依頼を受け、8月末の締切と余裕をかましていたら、もうお盆休みも終わり。昨日は多治見で日本最高気温を更新したとか。異常な暑さを感じていたのは少々メタボリックな私だけではないはず・・・。おりしも夏の甲子園真っ盛り。筆が進まないのは熱戦に次ぐ熱戦でTVから目が離せないことも原因のようだ。私も子供の頃、日が暮れるまでたんぼで野球ばかりしていたくちであり、野球のことを書こうとたった今決めた次第である。さてさてどんな話になることやら・・・。

近年、サッカー、バスケット、バレー、テニス等々スポーツも色々選べるようになった。或る調査会社のレポートによると、青少年のスポーツ人口はその時代に流行ったアニメに左右されるらしい。有名なところではサッカーでは『キャプテン翼』、バスケでは『スラムダンク』、テニスでは『テニスの王子様』・・・。最近はまた野球アニメが流行っている。『メジャー』というアニメがその流行のはしりだが、少年紙では野球漫画が目白押しなのである。(『メジャー』はNHK教育で土曜夕方6時からやっているので時間があれば見てください。大人でも結構楽しめますよ。)家のだんご3兄弟も全員野球少年で、眼を輝かせてTVに釘付けである。この熱心さを野球の練習でも見せてくれていたら、将来はチチローならぬ左団扇の生活が確定していたろうに、残念至極である。まあ鳶が鷹を産まないので期待する方が間違いと達観している次第である。今の時代は子供の好奇心をくすぐるものが多すぎるのが、ひとつのことに没頭できない理由のひとつであるともそのレポートでは言っていた。

私が小さい頃は球技といえば野球だった。初めて買ってもらったグローブを宝物のように枕元において寝ていた記憶がある。自分で言うのもなんだが、大事にしていたなー。

少年野球の子供たちにも道具を大事に管理すること、手入れすることを教えているが、なかなかできないのが現状である。でも、根気良く言い続けていたら低学年でもしっかりやれるようになる。やはり鉄は熱いうちに・・・である!練習においても、キャッチボールという基本動作がきちんとやれている・いないでその後の伸びがまったく違うものになる。何事も基本が大切と子供を教えながら実感する今日此の頃である。

小さい頃、日が暮れるまで汚れた白球を追いかけていた自分を懐かしむのは齢を重ねた証拠だろうか?!

甲子園では大垣日大が順調に勝ち進んでいる。きっと真紅の優勝旗を東海地区に持って返ってくれているだろう。

01_016