東海科学機器協会の会報

No.300 2004 春号

[ 名古屋のグルメ ] 庄庵 いろり料理

gourmet5『庄庵(ショウアン)いろり料理』
案内人 (株)堀場製作所 名古屋セールスオフィス 多聞講一


今回の場所は四日市。タイトルの「名古屋のグルメ」からすると本来の案内からは外れるかもしれないが、当協会には三重県の会員の方もおられるので、たまには郊外のお店の案内もまた楽しとお許しを!!
なかなか探し難いお店と心得よ。暖簾も出していないし、看板も案内も出ていない。お店の作りもとても食事を出すような門構えではない。従って一見客が訪れる事はかなり難解である。
しかし、中に入ってしまえば家族的な雰囲気で充分に満足するお店である事は、リピータが必ず訪れる事でも証明できる。(いまだに潰れていない事でも証明できる)
お店の中は、座敷に囲炉裏が二つ。カウンターに八人の椅子席のみ。一つの囲炉裏は八人で囲む。料理は主人にお任せ。こちらの予算を連絡しておけば、適当に美味いものを見繕って出してくれる。過日のメニューは、お通しに「生ワカメと烏賊腸の宝楽焼き」(ワカメに焦げ目が付き、烏賊リングで巻いた下足と腸が蕩けてきたら食べ頃)、次は「お造りの盛合わせ」(その日の魚からの品々)、焼き物は「鰤のカマ・車海老・帆立貝・牛の塊等」、口直しには「鮪のとろろ掛け」、次々に出てくる料理には、お酒が必需品。最初はビール、次からは「焼酎」。この店は、知る人ぞ知る「焼酎」の店でもある。
日本全国の「焼酎」が飲める店で、有名な「魔王」「森 伊蔵」「十四代」も一升瓶で並んでいる。どれからいこうかと迷っているなら、主人に問い合わせてみる事をお勧めする。こちらの飲みたいものを注文すれば、的確に銘柄を指示してくれる。ソムリエという風貌でなく(そんな事の似合う主人ではないが)居酒屋のオッサンながら「明石家さんま」に似た語り口で教えてくれる。過日は、珍しいものをとの注文に「酒粕の焼酎」を教えてくれた。呑みやすい味ではないが、呑んでいるうちにクセになる味である。
さて、主人の名は「片山庄平」。店名の「庄庵」も勿論名前かららしい。もとは四日市周辺の化学プラント会社の勤め人とかで、我々の業界にも無関係ではないらしい。ゴルフの腕前もさることながら、美味いものを焼きながらの会話の楽しい主人でもある。奥で料理の材料を次々に丹念に支度されている奥さん(?)との息も良く、食事の進み具合で酒と料理が進行し、知らぬうちに夜が更けていく。
更にもうチョット呑みたい方には、主人の経営する「スナック エンジェル」(西新地)で朝までバカ騒ぎするのも、日頃のストレス解消にたまには良い。
住所は下記、眼を皿にしてお探しください。電話してからの訪問が安心。
「ホリバの多聞に聞いた」と言えば、さてどうなることやら……お楽しみください。

【お店の場所・電話】
四日市市中部7-11(Tel:0593-51-6169)

私今度4月から、6年半の名古屋生活を卒業し、東京支店に転勤となります。
今回の執筆が最後のTKK(東海科学機器協会)での仕事になりますが、誠にお世話になりました。尚、後任の所長 米田篤司もよろしくご支援くださいますようお願いいたします。