東海科学機器協会の会報

No.352 2014 秋号

会員だより 老体にも健全な精神の持ち方の再発見

㈱イビコーポレーション 安福 俊郎

9_1 現在、私の年齢は70歳を半年ほど経過した老体ではありますが、仕事をこなしていくうちに健全な精神を維持しなければならないということを、改めて再発見したことに関して述べてみたいと思います。

 当社は80年の歴史を持ち、西濃地域を活動基盤としたケミカルカンパニーであり、地域密着型に特色を持ち工業薬品並びに、分析機器等の代理店として事業展開させて頂いております。
 その当社に縁がありまして、40数年の長きにわたり居りました東京から本社があります大垣に来ましたのは、4年半前でした。前社長が病に倒れ、是非とも手伝ってほしいということが理由でした。

 当初、相談役として会社をお手伝いするつもりでしたが、数か月が経ってから営業の総責任者としての命を受け、自身体調面において足を患っていましたので先頭に立って引っ張っていくだけの体力に懸念をいだいておりました。
 以前、東京で営業及び管理職を38年近くやっていましたので、販売に関しては精通しているつもりで、異業種ではありますが何とかなるだろうと思い、引き受けた次第です。

 当時66歳でしたから、体力は気力でカバーできるであろうと安易に考えておりましたが、精神力の持続つまり集中力に息切れし、若いときと比べ粘りにかけることに気づきました。まさにこの粘り不足は体力に起因することがわかったのです。

 しかしながら、ある日営業デビューした20歳前半を思い出し、自らが先頭に立つことで不安を忘れること以外ないと思ったのです。つまり体力の衰えは如何ともしがたいものとあきらめ、精神を若返らせることでカバーするしかないと気付いた時に、自身いい意味で開き直れたような気が致します。

 現在は、若手営業マンの育成と会社後継者の育成も兼ね、元気よく会社をリードしていくことが、最大の使命だと思い頑張っております。

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