東海科学機器協会の会報

No.354 2015 春号

会員だより 文鳥

㈱木下理化 業務部 長野美由紀

18_01 我が家には、昔から手乗りのセキセイインコや文鳥がいます。

 現在は白文鳥の雄(シロ)、並文鳥の雌(クロ)2羽なのですが、残念ながら相性が悪く、別々のカゴに入れています。

 油断をすると同じ餌を入れてあっても、シロは、クロのカゴの餌が美味しそうに見えるのか、はたまた自分の分を減らしたくないのか、私達やクロの目を盗んでは、ちゃっかり食事をしています。見つかってしまって、慌てて出てくる様子はもう人間と同じで面白くてたまりません。決して物の区別がつかない訳ではありません。水浴びの容器を並べて置く際に、左右を間違えても(傷の多少で区別しています)、必ず回り込んで自分の容器に入ります。

 また、犬や猫の食事の内容に好みがあるように、小鳥にも好みはそれぞれに有ります。例えば、野菜では「白菜」が好きな子がいると思えば「豆苗」以外は目もくれない子とか。

 小鳥の話をして一番驚かれるのは、顔に表情がある事でしょうか。機嫌がいい時にはまん丸な目が、機嫌が悪くなると三角になります。思い込みでは?と言われますが、小さな鳥にも感情はちゃんと有るのです。うっかり機嫌を損ねてしまい、その後一生懸命機嫌をとっても一日無視された事もあります。

 今の子は最初から体がかなり小さく、掌に2羽並んで座れたのが、今では左右に1羽ずつ、窮屈そうに座るまでに育ちました。年齢も人間で例えるなら80才以上です。クロは、右目が白内障になり、体調もかなり悪い様子。長生きして欲しいと願っています。

 今までの小鳥達を思い返せば、みんな全く違う性格をしていました。

 先代の文鳥も、獣医さんも驚くほど頭がよく、「待て」が10分以上、トイレもゴミ箱の中へ(時々向きを間違えて外にしてしまうのはご愛嬌)出来ましたが、今の鳥達は何も出来ません。でも比較して嘆く事は有りません。

 どんな生き物にも個性があり、人間同様に感情が有ると教えてくれます。それぞれが違うから楽しい、可愛い。違って当然ですよね。

 我が家の家族になったからには、絶対に幸せな一生を送ってもらいたい。エゴかも知れませんが、後悔のない一生を送って貰えるよう毎日、掃除や水浴び度等の世話をしています。
 シロ、クロ。これからも元気で宜しく!