東海科学機器協会の会報

No.374 2020 春号

初夢金賞

株式会社堀場アドバンスドテクノ ラボ・フィールド計測営業部 セールスアプリケーションチーム  山本 陽太
 
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 拝啓 春風のさわやかな季節を迎え、皆様ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
「1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。」という言葉がありますが、みなさまどのような年度末を過ごされましたでしょうか?この原稿を寄せております2月末、まだまだ三寒四温が続く中で体調管理に気を遣いつつ目に見えぬ花粉との戦いにも気を揉む季節となりました。当稿が春号に掲載される頃には花粉との戦いを制して、うららかな春の日差しを楽しんでいたいと願う今日この頃でございます。
 さて、この度の東海科学機器協会 新春懇親会では「初夢金賞」を賜り誠に有難うございました。新春懇親会へは本年が初参加でありながら、栄えある金賞を賜ることができ大変光栄に存じます。賜りました宿泊券は、普段より支えてくれている家族と共に、東伊豆の景勝と壮大な相模湾の潮騒に包まれながら日頃の疲れと花粉を温泉で洗い流し、英気を養ってまいりたいと思います。
 この度の新春懇親会に於いては、ご祝辞並びにご挨拶を拝聴し、そしてご列席の皆様とご挨拶をさせていただく中で、東海地域がものづくり立国・日本において大変重要な地域であること、また、その発展を科学技術で支える東海科学機器協会の存在意義について改めて認識する貴重な機会となりました。
 このアイデンティティを保つために我々は何を
すべきか。を考えたとき、これからのものづくりと
科学技術発展のキーとなるのは、「ユーザ体験(user experience:UX)」であると考えます。我々を取り巻く環境はデジタル化の加速、IoTや人工知能(AI)といった新技術の進展が進み急速なパラダイムシフトが起きています。仕様面においてはコモディティ化が進む中で、科学機器ユーザにとっては快適なユーザビリティと高い汎用性が選択の基準となり、その期待値を満たすことで初めて価値が生まれ、ユーザの研究・開発を支えることに繋がると感じております。
 堀場グループおよび堀場アドバンスドテクノにおいても、分析・計測装置の総合メーカとして「感度高く」時代の潮流を見極めて、急速に変化する時代に最適な提案と価値を提供することで、東海地区、そして日本の科学技術に寄与してまいりたいと改めて感じることができた懇親会となりました。
 末筆になりましたが、2020年の東海科学機器協会および会員の皆様のご健勝お祈り申し上
げて、私からの御礼の言葉とさせていただきます。
本年度もよろしくお願い申し上げます。