東海科学機器協会の会報

No.295 2003 春号

名古屋のグルメ 手打ちそば処 谷屋

gourmet110-12
案内人  (株)三弘 伊藤政弘


10-21 春は近いようですが、まだ小寒い日が続きます。こんな日は炬燵に入って『おでん』で燗酒もよいのですが、そば屋さんで焼酎をそば湯で割って飲む、『そば酎』は如何でしょうか。
 今回は民家を利用したお店ではなく、昔の材木屋さんか綿屋さんの倉庫を改装して『蕎麦懐石』を食べさせてくれるお店をご紹介します。
 堀川を北へ上って景雲橋を過ぎ、名古屋城のお掘りにつく手前の所に、手打ちそば処『谷屋』があります。この地方でそば打ち名人といわれている服部師匠の所で修行して、一年程前に開店したそば屋です。
 服部師匠は、自分の店を持たず、文化センター等でそば打ちを教えたり、家庭へ出張して目の前でそばを打ち、蕎麦懐石を食べさせたり、そば屋を演出したりしている人です。『谷屋』は若い夫婦が朝から二・八そばを打ち、11時半ごろ暖簾を出すと、アッという間に席が埋まってしまう程の人気店になってしまいました。
 お昼はそば好きの人にはたまらないお店になりましたが、そばがなくなればそれで閉店です。
 夜はお昼と雰囲気が違って、ゆっくりとそば味噌やそばがきをつまみながら、焼酎のそば湯割を飲むのも乙なものです。小生は焼酎が大好きで、ありとあらゆる種類の焼酎を飲んでみましたが、安い焼酎でもそば湯で割って飲むと、これが焼酎と思われないくらいほのかに甘く、本当においしくて飲み過ぎてしまいます。
 その他に鴨の柚しょうが焼き、天ぷら等も旬のものが出てきます。言葉でうまく表現できませんので、下記のような要領で『焼酎のそば湯割』を飲む会を開催し、小生のこの役目を終わらせていただきます。