東海科学機器協会の会報

No.310 2006 春号

[ 会員だより ] 初めてのルアー釣り体験

アドバンテック東洋(株) 仙石大樹


11_016先日、先輩に誘われ、静岡県沼津港にシイラ釣りに行きました。船で沖に出て釣りをするのは初めてだったのですが、サーフィンが趣味で海が好きだった私は、先輩に誘われた時、迷わず行くことにしました。
 当日は、まだ日も昇る前に15人乗りの船に乗り込み、沖に向かって出港しました。時間が経つにつれて、水平線からは太陽が顔を出し、海の上から見る日の出は、最高の気分でした。釣りのポイントに着く前に、初めてルアー(擬餌鉤で魚を釣る方法)の投げ方を教えてもらい、早く釣りたい気持ちを抑えながら、皆との会話を楽しんでいました。
何も知らない私はどんな所がポイントになるか聞いてみると、「鳥山ができている所に魚の群れがある」とのこと。いざポイントに着いてみると、本当に鳥が群がって、海に向かってアタックしている光景を見てびっくりしました。船長の掛け声で、鳥山目がけてルアーを投げ込むと、最初の魚の群れは、体が黄色のシイラでした。シイラの群れは、ほんの数分でなくなってしまうため、皆いっせいにその群れ目がけてルアーを投げ込みました。すると、すぐに海の中で綺麗な黄色の魚が私のルアーを目がけて追ってくるのが見え、グググィーッと私の釣竿がしなり、想像以上の引きに全身鳥肌が立ったことを今でも鮮明に覚えています。船に釣り上げると、またそこでも魚の大きさと変な顔にびっくり。初めて釣り上げたシイラは、なんと75cm位の大きさで、今までにない体験を味わいました。その後、何匹もシイラを釣り上げ、楽しい一日が「アッ」という間に終わってしまいました。
これまで釣りと言えば、浮きを垂らして、ゆっくり待つことしか知らなかった私ですが、
私たち人間が魚に向かって行くルアー釣りは、ハードでスリリングなスポーツをしている感覚でした。