東海科学機器協会の会報

No.315 2007 春号

[ 会員だより ] 地球温暖化説の疑問

(株)佐藤計量器製作所 市川 太朗


地球史を長い期間で見てみると、冷間期と温暖期があります。私の拙い知識ですが江戸時代に飢饉が短い期間の間に数回起こりました。大変多くの住人が飢えのため亡くなったという歴史があります。その時代は地球の平均気温が現在よりも低い時期でしたので、凶作も起こりやすかったのではないでしょうか。今ではその時代より地球の平均気温が上昇しています。一体なぜなのでしょうか。原因と考えられるケースは

(1)CO2の影響も多少あるが冷間期から温暖期に単純に向けっているだけの自然現象

(2)CO2をはじめとする温室効果ガスの影響

(3)ヒートアイランド+氷河や北極の氷の減少により太陽光線の反射が少なくなったから熱が篭る

私が資料を調べて……ただ読んで興味を持っただけと言えますが、上について以下に書きます。

(1)過去のデータで明らかになっている通り、周期的に交代しますので現在は間氷期の温暖期に当てはまります。        

(2)温室効果ガスがない場合、地球の平均気温は-15℃程度のようです。温室効果ガスがある影響で平均気温は約15℃に保たれています。その中でも効果絶大なのは水蒸気であり、赤外線の吸収範囲が広く空気中に大量に存在する為、水蒸気の影響が90%以上を占めているようです。約27℃も平均気温を上げているのです。残りの約3℃をその他の温室効果ガスが占めており、CO2は又その一部の存在です。本当にCO2が悪者なのでしょうか。

(3)計算が出来ないので解りませんが山勘でとなります。地球上のヒートアイランドで上昇した気温の合計値を地球規模の平均値に直したところで、あまり大きな影響はないのではないでしょうか。

今までの観測データより地球の平均気温が低下すると一定期間を置いてCO2の濃度が低くなり、平均気温が上昇するとCO2の濃度が高くなるという結果になっています。又、気温が何らかの影響で上昇すると海水温度も上昇してCO2が海水に溶け込む量も減少し、さらに海面から蒸発する水蒸気が増加するので水蒸気とCO2による更なる気温上昇となります。よって気温上昇が先なのか、どんどん人為的に排出されて絶対量が増加しているCO2濃度上昇が先なのか私には全く判断できません。

さて、石油や石炭をどんどん燃やしてCO2を無制限に排出した場合、今まで通り寒冷期に戻るのか、そのまま気温上昇が続くのか、結果は不明だと私は思います。しかし大多数の方々が温暖化に向かっているとの判断をされています。私は上記の元となった資料を拝見させていただきまして疑問を持つこととなり、CO2起源の温暖化なのか自然現象として温暖期に向かっているのかわからない状態です。

調べていく内に現代は間氷期という時代に属しており、氷河期の中でも暖かい時代だそうです。氷河期とは両極(南極、北極)に氷床がある時代なので、氷河期が終わってしまうと両極の氷は溶けてしまうそうです。私たち人間が住んでいる時代は暑い寒いはありますが、大きな地球環境の変化の中で特に暮らしやすい時代に存在しているといえます。とにかくなぜ気温が上昇しているのか、自然現象なのか、人間によってなのか議論していくことだと思います。

先日、手紙が届きましたが差出人はあの方?
おいらは46億歳、誕生したときは数千度、今でも中身は数千度、表面だけが冷えて固まり平均15℃、暑い寒いは気持ちの持ちよう。前回は少し痛かったよ、何せ隕石を呼び寄せて、おまけに火山噴火も大盤振る舞い。よし、今度は恐竜よりも少し賢そうだから太陽から少し離れて目標マイナス150℃。温暖化なんていわせないぞ、すべておいらがコントロールしているんだ。十万年ぐらい経ったら元の軌道に戻って昼寝をしよう、2・3億年したら新たなドラマが見られそうだ……。