東海科学機器協会の会報

No.315 2007 春号

07年TKK新年親睦会にて 初夢賞を受賞して

愛知電子工業(株)松本悦夫


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  30年程前に寿工業の故伊丹会長にご推挙いただき東海科学機器協会に入会させていただき、右も左も解らない若輩がこうして大過なく還暦を迎えることが出来ましたのも、ひとえに伊丹会長はじめ諸先輩のご助力ご助言があったからこそと、心より感謝いたしております。

 数年前より還暦になりましたら社長を交代することを社内外に明言してまいりましたので、今年はただ60歳になっただけでなく私の人生にとって大きな節目の年となりました。

 新年会が岡野理事長の優しいお人柄が滲み出る五行歌から始まり、皆様方との楽しい歓談とユーモア溢れるマジックショーで会が盛り上がる中、新趣向の抽選会が始まりました。

 数年前のビンゴゲームでも確か1等になったことがありましたが、実はその時も覚えたての易経の64卦の中で開運につながる「地天泰」の卦をビンゴカードに面白半分で掛けた覚えがあります。その後も何度かビンゴカードに「地天泰」の卦を掛けて1等になったことがありましたが、我欲のために易経を使うことは良くないのではないかと思いやらなくなりました。

 お酒の勢いなのか、賞品が私が食べない牛肉だったからかは定かでありませんが、禁を破って抽選箱の当社の葉書を伊丹理事が最初に手にするイメージを頭の中に焼き付けていました。反面どこかではまさかという思いもありましたが、伊丹さんが抽選箱から最初の葉書を取り出されて社名を読まれた時の戸惑いと驚きの表情を見た瞬間、なぜか当社の葉書だと確信したことを今でもはっきりと覚えております。
 私にとって節目の年の新年懇親会の初夢賞は、色々な意味でとても考えさせられる初夢賞となりました。