東海科学機器協会の会報

No.330 2010 春号

〔会員だより〕名古屋での生活


アドバンテック東洋㈱名古屋営業所 村瀬摩紀


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 2006年4月に、アドバンテック東洋株式会社に入社し、名古屋営業所に配属され、私の名古屋での一人暮らしがスタートしました。
 当初は、大阪で生まれ育った私にとって、電車や人混みの中で聞こえてくる話し声が関西弁ではないことが落ち着かなく感じました。しかし今では、多くの人と接する機会の多い営業の仕事の中で、日々おもしろい発見がたくさんあります。休日は、本を読み耽るのも好きですが、名古屋に来ることになったのも何かのご縁だと思い、できるだけ外に出て、色々な経験をすることも大事にしています。
 名古屋に移り住んで一番驚いたことは、食べ物です。あまから味噌がべったりついた味噌カツ、かたくて「こんなのうどんじゃない」と思った味噌煮込みうどん、味噌つけ放題のサービスがあるコンビニのおでん。こってり濃い味付けにも知らぬ間に慣れてきたのか、今では、時々無性に食べたくなるようになります。喫茶店でコーヒーを注文すれば、おまけが出てくることにも驚きました。ピーナツにフルーツみつ豆、みかんが丸ごと出てきたこともありました。
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 また、名古屋といえば、司馬遼太郎の「国盗り物語」。最近は歴史ブームですが、私も歴史小説が大好きです。名古屋近辺だけでなく岐阜県まで足を延ばして、名古屋城・清洲城・岐阜城・墨俣一夜城などの歴史小説でなじみのお城や史跡巡りも楽しみのひとつです。お城の天守閣から当時はどのような風景が見えたのか、どのように戦の戦略をたてたのか、織田信長も濃い味が好みだったのかなどと想像を膨らませながら訪ねると飽きることはありません。また昨年には、偶然名古屋まつりの大名行列に出会いました。大名によって、鎧や兜といった武具や旗印にもそれぞれ違いがあり、どのような意味があるのか、また鎧や兜、衣裳も重そうだなぁなどと考えながら、見入ってしまいました。
 名古屋に住んでもう4年になりますが、仕事と私生活の両方で、まだまだ私の知らない新しい発見があるばずと胸躍らせながら毎日を過ごしています。