東海科学機器協会の会報

No.336 2011 夏号

〔会員だより〕 我が子の成長記


(株)サンコウ電子研究所 藤 立 浩


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 ㈱サンコウ電子研究所 藤立と申します。このたび初めて寄稿させていただきます。なにぶん経験がないもので気の利いたテーマすら思い浮かばず、私個人のことで大変恐縮ですが、この場を借りて身近な我が子の成長の記録を書いてみたいと思います。
 今年5才になる長男は、妻の実家である大阪の病院にて、3850gの今時珍しい超健康児で生まれました。その大きさ故、陣痛が始まってから何時間経っても出て来ず、仕舞には途中で止まって仮死状態になったため、急遽吸引してようやく産声を上げることが出来ました。男でも女でもどちらでも最初は良いと思いながらも、いざ生まれてみるとやっぱり、男の子の方が大きくなった時男同士酒を酌み交わせるなぁとか、古い考えですが跡継ぎが出来て先祖代々の名字が途絶えずに済んだとか、赤ちゃんルーム越しに自分の子供がやけに愛おしく思えた記憶が蘇ります。
 次に長女の方は今年2才で、名古屋の病院にて女の子としては大きい3200gで生まれました。女の子は力が弱いせいか、またしても産道の最初の方で止まってしまい、今度は吸引まで行かなかったため、急遽帝王切開の手術となりました。妻曰く産んだ気がしないと思うほど、あっさりと胎児がお腹から出て来てすぐに赤ちゃんを抱くことが出来、そのあまりの細さに男の子と違い気を遣ったように思います。
 生まれ立ての頃は想像していた以上に手がかかりました。数時間ごとに目が覚めては寝ての繰り返しで、夫婦共々寝不足の毎日でした。それも今思えばまだあちこち動かないだけましで、這い這いや掴まり立ちをし出すと目が離せず、今度は体力勝負となります。子供と一緒に付いて回りますが、ついうっかり目を離すと、転んで頭をぶつけたり簞笥の引き出しを引っ張りだしたり、テレビに掴まって倒したりと悪さのし放題です。まるで動物でも飼っているかのような状況が3才ぐらいまで続き、それからは言葉も分かるようになり、耳にすることをすべて覚えて生意気に話すようになります。最近は、買い物へ行ったりすると、大きなショッピングモールとかだとゲームセンターがあり、どうしても立ち寄ってしまうせいかメダルゲームにはまっております。また、幼稚園の同級生が近くにいるので、毎日遅くまで遊び家に帰らせるのが大変なようです。
 長男は母親に長女は父親に懐いて、今のところ上手い具合に分散しており助かっております。これから成長するに従いさまざまな紆余曲折があると思われますが、温かく見守って行ければと時に考えたりします。家から近いこともあり天気の良い休日には家族でよく名城公園へ名古屋城を見に行く日々を過ごしております。私自身特に趣味があるわけでもありませんが、幸い長男は日本地図に興味を示しており、小学生ぐらいになれば全国の名所旧跡を回れれば親子の絆も深まるのでは、と頭に思い巡らせております。