東海科学機器協会の会報

No.299 2004 新年号

かきゃ~あんたも 当社のISO取得

kakyah1当社のISO取得
株式会社テクノ西村 西村幸洋17-12


 環境に対する意識の向上が叫ばれる昨今、当社も以前より計画しておりましたISOの取得に関しての事項をご紹介させていただきます。
 もともと、ISO・ISOと叫ばれ始めた以前(10年程前)に社長があるセミナーに参加した事から始まりました。まだ、環境に関して一般的に意識が低く、やっとオゾン問題に国民が「なんだ?なんだ?」と関心を持ち、ごみに対しても名古屋市の場合「可燃と不燃」しか分別の方法が無かった頃でした。そこでの話の中に「何」が遭ったのかは不明ですが「何か」を感じ、「何か」に感銘を受けたと聞きました。そして、何かのきっかけを期に会社の利益の追求と共に地球に対する配慮と言うものを行っていければと聞きました。そこから、なんとなく時間が過ぎ、昨年度の当社の期の始め(2002年8月)に自分が総務部への配置転換もありISOの取得に動き始めました。ご存知の通り「ISO」も大きく2種類のものがありまして9000シリーズと14000シリーズ。どちらを先行して取得するかは上記のこともあり14000シリーズを当社は選びました。
 まず、推進委員会(グリーン会:以降G会)を経営者を筆頭に社内の各業務のキーパーソンから任命し発足させました。当社の場合、コンサルタントにお願いし打合せ(システム構築)をして行く訳ですが、ここで1つ目の壁を感じました。「ISOって何?!」。環境に対して配慮した会社の体制に対して認証を受けるという事までは理解したのですが、「そこまでやらなければならないのか」「余分な業務ではないのか」といろいろな箇所でひっかかり理解しがたい状況が出て来ました。これに対して理解していかなくては取得できるものではないので頭の回転モードの切り替えが必要となって当社ではこの切り替えを「ISOモード」への切り替えと呼んでいました。打合せの中でこのモードへの切り替えの迅速さも必要となってくるのですが、今度は通常モードへの切り替えに時間がかかる事も出てきました。
 2つ目の問題として当社従業員40名の中でG会のメンバーが12名。それも各部署でキーパーソンとなっている事でした。(ISO構築にはあたりまえの事ですが。)
 さらに、仕入先様各位に対してのアンケートを2003年1月に行ったのですがその中の文面に不適切な表現、一方的な依頼があり皆々様に対してご迷惑をおかけしたこともありました。そして、お叱りやご助言を頂きました。本当に申し訳ございませんでした。
 この様にいろいろな問題・壁を感じたことはありましたが2003年7月取得に至り、「取得」以外にいろいろな効果も出てきました。何よりも会社の団結力・コミュニケーションが良くなった事。ISOを話題に営業、営業外でも話ができるようになった事。逆に声を掛けてもらえるようになった事。営業・通常業務以外にも会社の為に「何か」ができた事。この喜びを忘れずに今後も『地球環境浄化』をキーワードとして地球環境問題への深い認識を持ち環境に配慮した企業活動を進めるよう教育啓発活動を行っていきたいと思います。

会員だより
お悔やみ
東海科学機器協会理事 柿坂嘉則氏の実父 柿坂芳雄様が平成16年1月9日、ご逝去されました(享年91才)。ここに謹んでお悔やみを申し上げます。