東海科学機器協会の会報

No.355 2015 夏号

最新科学機器展  開催レセプション挨拶

3_1東海科学機器協会理事長 八神 基

 本日を迎えることが出来、ご来賓の皆さま始め、お集まりの皆さまに先ずもって感謝申し上げます。最新科学機器展、計量計測総合展および最新技術セミナーを、ここ名古屋国際展示場にて、今日から三日間の会期で開催する運びとなりました。ここに至る間、ご出展いただきましたお会社さま、開催への準備で裏方をお勤めいただいたフジサンケイビジネスアイの皆さま、また共催いただいた団体さま、とりわけ特別協力いただきました日本科学機器協会さま、などなど皆さま方に深く感謝申し上げます。

 さて、今回で23回を数えます最新科学機器展は、その第一回を昭和40年=1965年に、旧愛知県中小企業センターにて開催いたしました。これは東京での「全日本科学機器展」に遅れること5年、他地区の科学機器協会に先駆けての開催でした。ちょうど50年前=半世紀前のことです。爾来、当初は隔年で、途中からは開催地区間での調整に従い、3年毎での開催を重ね、今回が第23回となります。

 会場はこれまで長く“吹上ホール”を展示会場としてきましたが、変えました。理由は、新たに加えました「最新技術セミナー」を開くのに相応しいスペースを設けるためです。この「最新技術セミナー」は、ユーザー様へのお役立ち情報のご提供にスポットを当て、商品の展示と併せての相乗効果を狙った企画です。お陰様にて、展示小間は満杯、セミナー枠も埋まりました。今回の展示会の目玉として、トヨタ自動車さまから、燃料電池車=MIRAIの出展をいただきました。私どもからの我儘なお願いを叶えていただき、感謝に堪えません。きっと、来場者の皆さまの興味関心は高いものと存じます。

 当地区は愛知県が我が国の製造品出荷額で断トツのトップで、自動車関連産業を先頭にモノづくりで国内最大規模を誇っています。また、基礎研究~研究開発に関しましても、本日の記念講演をお願いしています石川先生のナショナル・コンポジットセンターなど、多くの先端的研究開発機関が立地し、近年のノーベル物理学賞・化学賞の受賞者が当地絡みであるように、強固な基盤がございます。

 さらに「将来推計人口」の予測に依りますと、東京を中心とする関東地区と並び、東海地区だけが、今後とも人口の増加が見込まれる地域です。2027年のリニア中央新幹線の開通と相まって、愈々我が国の要となる地域です。究極エコカーである燃料電池車(FCV)では、トヨタさんのMIRAIが陸を走り始め、空では三菱さんのMRJが飛び始めます。当地区から生まれたこれらリード役が、我が国産業の裾野をさらに広く・深くして行くでしょう。

 本日からの三日間、ご来場されますお客様を多くお迎えするよう、また、充分にご満足いただけますよう、ご出展いただきました皆さまにお願い申し上げまして、主催者からのご挨拶といたします。ありがとうございました。

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