東海科学機器協会の会報

No.282 2000 7-9月号

JET7月定例研究会

日 時●2000年7月27日(木) 18:30~20:30
場 所●コンパル御器所店 会議室
講 師●愛知県心身障害者コロニー 平野千晶先生
演 題●職場でのメンタルケアー

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 本年度の定時総会後、最初の研究会を開催しました。
最初に、中野会長より5月26日九若会主催のYES交流会、および6月16日全日本科学機器連合会創立55周年記念式典への出席報告がありました。
また7月22日にはJET会員の青山さんの結婚披露が四日市都ホテルにて業界より多数出席され、盛大に行われました報告もありました。
恒例の9月度例会・親睦旅行は9月30日~10月1日に行いますので、多数出席されますことを依頼されました。
今回は参与の中村さんが出席され、名古屋理化学硝子工業協同組合の現状と将来についての話題を提供していただきました。
種々の連絡事項を終え、7月の定例研究会に入りました。
今回は、精神科医師であります愛知県心身障害者コロニーに勤務されている平野千晶先生をお招きし、「職場でのメンタルケアー」の演題のもと、中高年からのうつ病の危険についての講演をしていただきました。15-21
うつ病は、若年齢層から高年齢層まで現代社会において非常に増えている病気であり、だれしも内面に抱えているものである。
うつ病になりやすい性格(病前性格)として①まじめ②几帳面③責任感が強い④他者配慮性⑤自責傾向⑥新しい環境への適応が不器用⑦抱え込みやすい性格があり、中年・初老期いわゆる中間管理職の年齢で自分のこと以外で苦労することがあげられる。
典型的な経過として、①環境の変化(新しい責任感、今までの努力のパターンでは通用しなくなる)②過剰適応(無理に頑張る)③疲労(空回り)④発症(焦燥感と抑制で判断がつかなくなる)⑤ますます抱え込んで悪循環⑥日内変動で自責的に⑦些細なきっかけで絶望感(家族とのトラブル、仕事の失敗、飲酒問題)⑧ 希死念慮、自殺企図となります。何事も早期治療が必要です。大半の人は内科医の検診に頼ることが多いと思われますが、精神科の門をノックする勇気も必要ではないでしょうか。
(当番監事:伊丹、木下)