東海科学機器協会の会報

No.282 2000 7-9月号

東海科学機器協会副理事長を拝命して

(株)ヤガミ 八 神  基


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 当協会の第47回定時総会にて選出の役員間の互選により副理事長を仰せつかりました。 弊社は現在では所謂“科学機器”の取り扱いは少なく、その源流もしくは傍流あるいは隣接分野での事業を営んでおり、平生、大方の皆様とのおつき合いも薄い会社であります。 しかし“業界の垣根”は、益々低くなってきているのも一方の事実であります。
 金融業界にあっても、銀行業、信託銀行業、証券業、生保業、損保業などが混沌となり、個別企業の生き残りを賭けた業界の再編成が急ピッチで進行しています。
 日本科学機器団体連合会の現会長も、世界の中での今後の日本の当業界のあるべき姿を想定され、連合会組織の求心力を高めて“業界”の地位を強化し、国の立法府、行政府に対し、科学技術政策に関して堂々と発言ができる実力を備えようと考えておられるのではないかと拝察します。
 この“業界”もメーカーとディーラー、大企業と零細企業、ハイテク機器とローテク機器、生産管理用機器と学校用実験観察機器etc.と多岐・種々雑多な企業の集合体であり、業界団体として一つの方向、方針へ絞り切れない弱みを有しているのは実態ではありましょうが、その中でも纏め方、括り方を工夫すれば、全体のパワーをいわば串ざしのように一本化することも可能ではないかと愚考します。
 与えられた2年間を会員の皆様にとりまして“楽しくて、ためになるTKK ”作りを旨とし務めて参ります。宜しくお願いいたします。