東海科学機器協会の会報

No.359 2016 夏号

北陸科学機器協会 創立30周年記念祝賀会

東海科学機器協会副理事長 伊藤 弘一郎

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平成28年6月3日(金)ホテル日航金沢鶴の間に於いて北陸科学機器協会創立30周年記念祝賀会が盛大に執り行われました。

 まず初めに第1部では、北陸科学機器協会 勝木繁新理事長からご挨拶がありました。北陸三県の富山、石川、福井のそれぞれの県の喩えを交えて以下のように紹介して頂きました。

 「富山は越中強盗と喩えられ、越中富山の薬屋を代表されるように商売が上手できっちり儲ける事ができる喩えとなっています。また教育熱心な県で、ノーベル賞を受賞された田中耕一さんも富山県出身です。石川は加賀乞食と言われており、徳川時代に百万石を維持するために、あえて事を荒げずに大人しくしている喩えです。石川の県民は、まじめで、大人しく、頑張り屋が多いです。福井は越前詐欺師と言われています。人を騙すと言う意味ではなく、感心するほど商売上手で、がっちり利益を確保するという喩えです。そのDNAを受けついて福井県は社長の輩出率が高いことでも有名です。

 越中強盗、加賀乞食、越前詐欺と喩えや聞こえは悪いですが、北陸三県の県民性は仕事を一生懸命に行い、顧客や仕入先、社員、社員の家族を大切にする土地柄です。市場においても、自然に恵まれ、まじめな労働力もあり、古くから産業が栄え、大学などの教育機関も充実し工業立県、教育立県を目指す行政にも恵まれ、人口は三県で300万人ほど、工業出荷高は全国の2%と言われボリュームは小さいですが、バリエーション豊かな市場だと思います。

 この恵まれた市場で、県民性を十分に活かし今後の激動の経済環境の中で、真にお役に立てられる業界人を育て、北陸科学機器協会加盟37社と力を合わせて切磋琢磨して、今後40周年、50周年を目指して新たに一歩踏み出していきます。

 組織や人材育成の格言に手を離して目を離さず、目を離して心を離さずという言葉があります。我々北陸科学機器協会は、30周年の歴史を守り、活動を守り、お互い協力してまいります。しかし交通は便利になったとはいえ、地方であることは否めません。今まで通り、心はなさず、温かく見守ってください。」

 その後、一般社団法人 日本科学機器協会 矢澤英人会長より祝辞を頂き、歴代理事長の細川式部様と米田憲司様に記念品が贈呈されました。

 第2部では、記念講演として「出会いを活かす」~私が野球から学んだこと~と題して元プロ野球選手の小早川毅彦様のご講演を聞かせて頂きました。人生において、謙虚で素直になり、継続して行く事が重要で、一番大切な事は、人との関わりを大事にすることと教わりました。

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 最後に第3部の祝宴では、鏡割りの際、当協会からも高木理事長と木下会計理事が参加され、景気よく鏡割りされました。楽しい祝宴もあっと言う間に時間も経ち、最後の中締めに当協会の岡野忠弘相談役がされ、素晴らしい五行歌のもとで閉会となりました。
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