東海科学機器協会の会報

No.362 2017 春号

TKK講演研修会レポート

㈱サンメック 青山 英資
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 2月15日(水)ウインクあいちにて、東海科学機器協会主催による講演研修会を開催致しました。募集定員100名に対し102名のご応募をいただき、当日は95名のご来場でほぼ満席となりました。

 今回、講師にお迎えしたのは、社員研修、人事労務コンタルタントを強みにされている、有限会社エファ菊池理恵先生です。演題『今さら聞けない こっそりマナー講座』を約60分間ご講演いただきました。どれも大切なことばかりでしたが、印象に残った内容をいくつかご報告致します。

 まず最初に、『挨拶(あいさつ)』の意味をご説明いただきました。「あい」には、心を開くという意味、「さつ」には、相手にせまるという意味があり、要するに「あいさつ」とは自分の心を開いて相手の心に近づいていく積極的行為であるということです。声が小さかったり、視線を逸らしての消極的な挨拶は、かえって信頼信用を揺るがすことに繋がり、その人の印象に大きな影響を与えてしまいます。また、私たち日本人が苦手とする握手についても相手の目を見て両手で握手することが重要であると教わり、早速、隣の席の方と実践しました。二度三度と繰り返し実践していくうちに、皆さんの表情がとても柔らかく自然な感じになっていくのがとても印象的でした。
 『名刺交換のマナー』では、名刺を渡しながら必要以上にお辞儀をしたり、挨拶をしながら渡す「ながら渡し」に注意することです。わざとではないが、ついついやってしまう方も多いと思います。まずはしっかり挨拶して、そのあと丁寧に名刺交換する。これがスマートに出来れば好印象間違い無しかと思いました。

 次は、ビジネスでよく見かける間違った『携帯電話の使い方』です。商談中、何気なく机の上に携帯電話を置いてしまう人がいますが、これは立派なマナー違反です。商談中に携帯のバイブが作動したりするのは話の腰を折るばかりではなく、流れを断ち切ることになり、まとまる話も破談になりかねません。これは特に親しき間柄で見かける行為ですが、「親しき仲にも礼儀あり」を忘れないことが重要だとお話しいただきました。

 全体を通じて、菊池先生から「価格、技術、品質などライバルと大きな差を付けづらい昨今、ちょっとした気遣いや心配りが信用信頼を生み、選ばれる存在になっていくこと」このことを5つの要点に分けて、分かりやすく、ユーモアと実践を交えてご講演いただき大きな笑いと拍手に包まれ大盛況のうちに終了致しました。

 最後に、本講演研修会に、新人社員の方からベテラン社員の方までご参加くださり、大変嬉しく心から感謝申し上げます。ありがとうございました。