東海科学機器協会の会報

No.311 2006 夏号

[ 会員だより ] サンデー・マーケット

板橋理化工業(株)内山 和宗


17_014僕がタイのバンコクに始めて渡航したのは、今から約16年前の1990年のことでした。当時タイは日本同様バブルの真最中で、あちらこちらで高層ビルの建設ラッシュ、僕は自分が生まれ育った三重県よりも都会だなと、幼いながら感じたことを覚えています。そんなバンコクの中で、僕が小さい頃から最もお気に入りの場所が、チャトゥチャック公園の中にある「サンデー・マーケット」です。毎週末土曜日曜がマーケットの開催日で、10,000店を越すであろう店舗が出店されます。そこでは各地方の食材はもとより、民芸品、衣類、生活雑貨、ペットなどありとあらゆるものが、売られているのです。

今でもタイに渡航し、週末を挟んで滞在する際は必ず足を運びます。そんなサンデー・マーケットで僕のお勧めしたい商品は、各洋裁工場が直販している衣類で、値段も約300円でシャツが買えるのです。

洋服だけでなく、このマーケットで売られているすべての商品がデパートよりも断然安く、開催日になるとこれでもかと言うくらい、バンコクっ子達がショッピングをしに集まってきます。バンコクっ子達はこんな安い商品でも、値段交渉をし、より良い品を少しでもお値打ちな値段で、買って行くのです。こんな売り手とお客の値段交渉もショッピングの醍醐味のひとつじゃないでしょうか?

現在タイ王国は急速な発展をし、最先端の技術を駆使した工場がタイ全土に建設されています。そこでは大量の工業製品が製造されています。一方で、サンデー・マーケットのような家内制手工業的な商品を扱う、タイらしさの残るマーケットが、この先いつまでも続いていってくれることを、願わずにいられません。
皆さんもバンコクに滞在中に土日を挟んだ時には是非サンデー・マーケット足を運ばれてはいかがでしょうか。