東海科学機器協会の会報

No.329 2010 新年号

〔年頭所感2010〕 新年所感と会員増強のお願い

東海科学機器協会理事
各務隆弘(事業改革委員会) 朝日テクニグラス株式会社


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 新年を寿ぎ、TKK会員の皆様には季節の祝辞を申し上げます。
 また繰り返し新たな年の始まりです。この時期昨年を振り返り、新たな計を図るのも新春恒例の事ですが、あまりの教訓の多さに、残念ながら。
又は有難い事に・・・と記すべきか。
皆様にはこの新年の感慨を例年になく多感にお迎えのことと存じます。
 光陰矢の如しで、瞬く間に一年が過ぎ去りましたが、昨年は世界的規模で未曾有の経済環境を甘受する事となりました。国内では政権交代があり、これも政治の行方に一抹の不安を覚えながらの半年でもありました。実に明るい話題の少ない一年でもありました。
 長い歴史を振り返れば、栄華盛衰世の習い、時代の浮沈は常であり、いつの時代も人々が連綿としてその時々を懸命に生きてきた訳で、私達も今まさに生きている実感をするには絶好の時代、と言うのは余りにも逆説的過ぎるのでしょうか。
 日々の生業を立てていく中で、少なくても五感を研ぎ澄まして情報収集を行い、過去には無かった重過重の緊張感が支配する時間が過ごせることには感謝してもいいのかも知れません。夜が来たら、必ず朝がきます。今のうちに夜明けと共に即起動できる戦略を練りこなし、更に鋭気の在庫積み増しに励みたいと思います。
 さて、私ども東海科学機器協会では会員数の暫減傾向を受け、昨秋から事業改革委員会の事業の一環として「会員増強」を図っています。すでにTKK会報などの記事で意義、趣旨はご承知とは思いますが、あらためて会員の皆様方に誌面を借りてご協力をお願いする次第です。
 現況では科学機器団体連合会傘下の会員総数は1123社(2009年末現在)で、東海は京都科学機器協会などと同規模の100社余の構成となっています。この時期は特に同業、競合の種々の垣根も取り去り一層の情報交換の場としての組織の役割が重要となります。他方当然ながら協会からの様々なメール配信や年間行事につきましても、会員の皆様のCSを念頭に精一杯の改革運営を目指していますので、お持ちのネットワークでの業界、業際から新規会員勧奨先を推薦頂ければ幸いです。
 最後に、あらゆる面で昨年よりは今年が少しでも凌駕する事柄を享受できる年になりますように会員の皆様方と共に祈念したいと思います。