東海科学機器協会の会報

No.333 2010 冬号

〔会員だより〕少年は大志を抱いている!?


㈱ケット科学研究所 竹谷一美


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 今から30年位前、私が幼少の頃、近所の公園に友達と集まれば、大抵は野球をしたもので、サッカーは体育の授業でする程度のものでした(そもそもサッカーボールも持っている子供がいなかったような…)。スポーツチームも少年野球のリトルリーグがある位でしたが、1990年初めの「Jリーグ」の発足、W杯初出場を逃した「ドーハの悲劇」、日本代表のW杯初出場となる「ジョホールバルの歓喜」、「W杯日韓共同開催」、「ドイツW杯出場」、そして記憶に新しい「南アフリカW杯」の日本の活躍と続き、昨今は少年サッカーを取り巻く環境が、以前とはかなり変化してきているようです。例にもれず私の小学2年生になる愚息も「サッカーがしたい!」の強い意志?で、1年生から地域のサッカー少年団に通っております。
 このサッカー少年団が中々なものなのです。低学年が主体ですが、土曜・日曜・祝日と練習や試合があり、時には厳しい?コーチの指示の下、子供たちが理解しているのかは、わかりませんが、汗を一杯流しながら、とにかく一生懸命ボールを追いかけております(私の小学2年生の頃なんて、休みの日はその辺で遊んでいるだけだったような…)。ただ、試合中は子供より親が熱くなってしまって、外野からついつい声を出してしまいそうな事がありますが、これは気をつけなければなりません(指示はコーチの仕事です)。
 現在、サッカー選手の育成システムが確立されていて、ジュニアユース、ユースと段階ごとにセレクションが行われ、受験戦争ではありませんが、「サッカーお受験」なるものがあるそうです。いわゆるサッカーエリートの育成です。この育成システムに我が息子が参加できるかどうかは別にしても、練習後のトンボかけ(整理)やグランドへの挨拶(感謝)、試合後の対戦選手一人ひとりとの握手(敬意)など、サッカー以外のところでも人間形成の役に少しは立っていることと思われます(親の願望…)。
 愚息は「大きくなったら、スペインでサッカーがしたい!」などと言っております(スペインがどこにあるのかは知らないでしょう)。「末は博士か大臣か」ではありませんが、もう暫くは「親バカ」を楽しんで、サッカーを通じて子供と一緒に成長の過程を歩んで行きたいと思います。