東海科学機器協会の会報

No.284 2001 1月号

第28回全日本科学機器展レポート 全科展を見て

八神 基(株式会社ヤガミ)


 第28回全日本科学機器展が平成12年11月28日から12月1日にわたり、東京ビッグサイトで開催されました。心配されていた出展コマの減少も数%の減にとどまり、主催者の東京協会・日工の皆様の顔にも安堵の色がうかがえました。私は第一日目にまいりましたが、来場者の出足は例年より幾分少な目とのことでした。
 さすが「全日本」と名打つだけのことはあり、会場の建物の迫力とあいまって、我々の最新科学機器展を凌駕する量 と質を見せつけられました。ゾーン構成も的を得ており、参観しやすい感じがしました。因みに各ゾーンは“理化学”、“分析”、“試験・計測・情報・通 信”の他、“バイオ産業”、“科学情報技術(IT)”、“環境調査分析管理”のコーナーが設けられ、興味深く見学できました。もちろん恒例のシンポジウム・講演会は7テーマ、新技術・新製品説明会も39セッション組まれていました。
 今展示会のタイトルは“研究開発から生産プロセスへのソリューション”と掲げられ、特に21世紀に成長が期待されるバイオ産業、科学IT、環境分析、新エネルギー技術など先端分野にスポットを当てていたのが印象的でした。
 一方、参観者には外国人も数多く(ASICの会議もあって)、夕刻からの開催祝賀パーティ会場にても、英語・中国語があちこちから聞こえ、世界三大科学機器展の一つだと実感いたしました。

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