東海科学機器協会の会報

No.344 2013 新年号

新しい時代の始まり

東海科学機器協会 監事
伊藤弘一郎
 株式会社三弘

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 新年あけましておめでとうございます。
 会員の皆様におかれましては、ご家族と楽しいお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。また、昨年は、当協会の最新科学機器展を初めとする様々な活動にご理解、ご協力を頂きましたことを忠信より御礼申し上げます。
 さて、昨年も景気回復が一番と騒がれていながら、現状の日本経済は、先行き不透明なことばかりで、特に円高の影響で国内企業の多くは製造拠点を海外へと移し、生き残りを掛けて最大限の努力をされております。
しかし、一方で海外進出などにより日本の技術力が海外へ流出されると危惧されているのも現実です。そして、昨年の年末に国民の真意を問う国政選挙も終わり、新しい政治が今年から始まります。
 そんな中、私達の協会も、今年は60周年と言う大きな節目の年を迎えることとなりました。人間でいう還暦の年です。還暦の還は、「かえる」「もどる」という意味で、暦は干支を意味しています。60年で干支が一回りし、「生まれた年の干支に還る」ことから「還暦」と言われるようになったそうです。そう考えると私たちの協会も生まれた年の干支に還るため、巳年(みどし)に還ります。巳年は、新しい誕生を意味する年です。
 そんなことを考えるだけでも楽しくなってきますし、何か期待が持てる新しい時代が始まるような気がします。不景気、不景気と言っていても何も始まりません。皆様と共に科学機器の発展に寄与し、「技術立国、日本を目指して」頑張って参りましょう。