東海科学機器協会の会報

No.356 2015 秋号

かきゃあ あんたも 新入会員

先端真空利用技術の創生に、積極的にチャレンジしていきたい

三弘アルバック㈱ 伊藤裕介
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 今回、東海科学機器協会に入会することになりました、三弘アルバック株式会社です。
 本社は名古屋市名東区にあり、他に各務原(岐阜)・鈴鹿(三重)・豊橋を拠点として東海3県を中心に、真空技術を用いた装置・機器、材料、分析装置の販売、およびメンテナンスサービスなど幅広い総合力を有機的に駆使したソリューションをご提供しています。
 弊社の前身は、1960年に日本真空技術株式会社(現、株式会社アルバック)の東海地区特約店として株式会社三弘の1部門として真空機器の取り扱いを開始したのが始まりです。その後1965年後半から1970年にかけて名古屋大学を始め、各研究所及び一般産業界に広く需要が伸び、1975年7月に両社の協力により、真空の専門販売会社として設立され、おかげさまで今年41年目を迎えることができました。
4_21 社員は全部で28名、「わが社はお客様の要求により生かされている」との経営理念のもと全社一丸となって、お客様へ真空技術のコンサルタントたるべく、日々サポートさせていただいています。
 弊社が主として取り扱っている「真空」ですが、長年にわたり産業の糧として企業の研究開発から生産現場、また大学官公庁に至るまで、広く利用されています。
 取扱商品の一つであるヘリウムリークディテクターは、製品の“漏れ”を検出する機器です。ヘリウム分子がふつうの気体分子に比べて小さい性質を利用して高精度の検出が可能です。“漏れ”は、気密性が必要な製品などで、気体などの流動性のある物質が制限された空間から孔などの欠陥を通して外部へ流出したり、真空容器などで外部から物質が流入する現象で、特に微細な“漏れ”を探し出すときにヘリウムリークディテクターは大変有効です。
 今後は従来の真空技術に加え、成長産業へ変化した新規分野へも足を踏み出し独自の先端真空利用技術の創生に、積極的にチャレンジしていきたいと考えております。
 会員の皆様にはお力添えをいただくことがあるかと思いますが、これからもご指導よろしくお願いいたします。