東海科学機器協会の会報

No.356 2015 秋号

会員だより 道は全てに通じる

㈱三弘 栗本未来

 皆様は弓道という競技をご存知でしょうか?
28メートルの距離にある直径36センチメートルの的に何本の矢を中てることができるかを競う競技です。よくアーチェリーと間違えられるのですが、的の中心に中たると点数が高い…などというのは弓道においてはありません。
中たる矢も一本、はずす矢も一本です。
弓を引き始めて8年と半年…私が生涯かけて極めていきたいと思っている“道”です。
 そんな弓道ですが、最近その経験が仕事に少なからずに影響を与えているのではないかと思うことがあります。昨年4月から、営業として社会人の入り口をくぐりました。受注することもあればもちろん失注することもあります。忙しさ、現実の厳しさに心が折られそうになることもあります。
 しかし、ある瞬間に営業と弓道は実はとてもよく似ているのではないかという考えを持つようになりました。それははずすことを怖がり、弓を引くことをやめてしまうと的中を得ることができないということです。
弓を引きしぼらないと矢は前には飛びません。
営業も同じではないでしょうか。
行動しなければ受注は得られない。
これは弓道も営業も変わらないと私は考えました。
 そうなると今やることは弓道の稽古と変わりません。弓を何度も引き、射の工程を見直し、的中を得るためにしなければいけないことを突き詰めていく…。今でも続けている修練と同じことを営業でも心掛けることにより私は成長していけると考えております。
 私は弓道が趣味なので、このような考え方になりましたが、もちろん他の競技でも同じことは言えるのではないでしょうか。
『道は全てに通じる』
弓道だけでなく、営業道も極めていくことを今後も続けていきたいと思います。

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お詫び
前号(夏号)の会員だより壽工業㈱様投稿に紹介された福岡伸一氏の日経新聞文化欄のコラムは終了しました。