東海科学機器協会の会報

No.356 2015 秋号

東海のグルメ リレーでご案内

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10_2 オザワ科学株式会社の岩根様よりご紹介頂きました、伊勢久株式会社の石原と申します。私から紹介させて頂くお店は、地下鉄東山線終点の藤が丘駅から徒歩1分の場所にある『すし家 山葵』です。ここで食すまぐろ、絶品です。
 これまでの人生で私の胃に収まった寿司といえば、多くは所謂回転寿司や100円寿司の類でした。庶民の味方です。しかし私には昔から、ある憧れがありました。“カウンターで寿司を食べる”です。
 呪縛がありました。カウンターの寿司というと何だか敷居が高く、高貴、値段も高く、自分の様な庶民には取っ付き難い、というものです。それ故に寿司を食べる際は回転寿司に行っていました。言わば逃げていたのです。少し攻めようと思いました。とある食通の知り合いに、カウンターのある回らない寿司屋を一軒教えて頂き、行くことにしました。そこは今池にある寿司屋でした。旨かったことはともかく、客層は庶民と思しき方々で賑わっていました。値段もリーズナブルで、普段飲みに行く居酒屋とさして変わらないという印象でした。長年の呪縛から解き放たれた気がしました。それ以来、他の回らない寿司屋を転々と食べ回ることをしてきました。
 そんな日々の中で、上記『すし家山葵』に出合いました。お店の入口はガラス張りで中が見えるようになっています。まず見えるのはカウンター席と、その中にはモヒカン頭の大将が寿司を握っています。店の奥にはテーブル席もあります。
寿司はどれも美味しいのですが、私のおすすめはまぐろです。まぐろは寿司の王道であるにも拘わらず、私としてはこれまで好んで食べることはありませんでした。薄赤いペラペラの味気ない奴、という位置づけでした。しかし、モヒカン大将が握るまぐろ寿司は、これまでのそれと一線を画していました。肉々しく赤々としているのです。そして、口の中で一噛み二噛みとしていくうちに、舌の上でネタとシャリが心地よくほぐれ、濃厚な風味が広がるのです。まぐろ様を見る目が180°変わりました。
10_3 カウンターで美味しいお寿司を食べることができてしまいます。ネタがいいので、言うまでもなく刺身盛りなんかもいいですね。高級で美味しいお店はごまんとありますが、リーズナブルにプチ贅沢、費用対効果狙いであれば間違いないお店です。
 ダメだと自分で決めつけて壁を作って避けていたことでも、少し攻め入ってみると意外に大丈夫で、得られるものも増えるのだと思います。仕事に対しても何に対しても、普段の自分より少し積極的に行動するだけでも、壁の向こうの新しい世界に出合うことができ成長できるのだと思います。


お店の場所:すし家 山葵
名古屋市名東区藤見が丘7 第2朝日ビル1F 052-760-2233
営業時間/月~日 17:00~翌1:30
定休日/無 年末年始

次回は、ヤマト科学㈱ 岩佐さんがご案内します。