東海科学機器協会の会報

No.365 2018 新年号

TKK講演研修会レポート

㈱サンメック 青山 英資

08_110月17日(火)ウインクあいちにて、東海科学機器協会主催による講演研修会を開催致しました。募集定員の100名以上のご応募をいただき、当日は95名のご来場でほぼ満席となりました。今回、講師にお迎えしたのは、メンタルトレーニングを強みにされている飯山晄朗先生です。演題『自分の可能性の拡げ方』を約60分間ご講演いただきました。どれも大切なことばかりでしたが、印象に残った内容をいくつかご報告致します。

 まず、『潜在意識』についてご説明いただきました。無意識とも表現されるこの潜在能力を上手く使いこなすことがコツであると算数やスポーツなどに例えて始まりました。潜在意識を上手く使いこなせるようになると「出来るまでやる」能力が身に付き、物事を成し遂げる人に繋がると分かりやすく教えていただきました。ではどうしたら上手く使いこなせるのか?それは脳の構造、クセを理解しポジティブ思考に導くことだそうです。意図的に脳を騙すことができれば、不安や恐怖、諦めなどの自分自身で決めつける内的要因が改善され全てがいい方向にイメージ出来るようになるといいます。代表例としてあげますと、声に出した言葉に導かれるという意味の「言霊(ことだま)」という言葉は皆さんご存知かと思います。科学的にも「脳は出力で強化される」ことは証明されており、言葉をはじめとする動作や表情などの出力は脳に大きな影響を与えています。心は辛くともポジティブな発言から自分を変えていけること、そして、いつでもポジティブな状態になるよう一連の動作に当て込むことがスポーツ界でよく聞かれる「ルーティーン」だということを大変分かりやすくご解説いただきました。しかし一方で、前に向きにくい時や心が折れそうになるときもあります。それを克服するヒントとして「わくわくチャレンジ」「自分のためより誰かのため」と付け加えられたことがとても印象に残りました。

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 講演内容とは関係ありませんが飯山先生の姿勢の良さに感心させられました。「凛とした」という言葉が似合うその姿からポジティブ思考であることが強く伝わってくる、そんな視覚からも勉強となった大変貴重なご講演は大きな拍手に包まれ大盛況のうちに終了致しました。

 最後に、本講演研修会に、新人社員の方からベテラン社員の方までご参加くださり、大変嬉しく心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

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