東海科学機器協会の会報

No.368 2018 秋号

「JASIS 2018」を訪問して

東海科学機器協会理事長 高木 裕明

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 2012年から展示会名称を「JASIS」と改めてから今回で第7回目を迎え、平成最後の年である平成30年9月5日から9月7日まで、幕張メッセ国際展示場で開催されました。

 今年のキャッチフレーズも昨年に引き続き「未来発見。Discover the Future.」を掲げて、昨年より多く出展企業が増え、491社の1,459小間という結果になり、また講演会や新技術セミナーも約500テーマを実現されました。

 JASISは最新の理化学機器・分析機器をはじめとする科学機器に関する技術及び製品情報等の発信拠点となる展示会ですが、近年は機器だけではなく関連のソフトウェアを含むシステムやソリューションの情報発信の重要性が高まりを見せております。そのため今回は、一層の深化を目指し、特別企画オープンソリューションフォーラムをはじめとする企画を立てられ、「素材・材料の開発と品質管理が、我が国のものづくり競争力を支える」をコンセプトに、「フタレート規制」「香りとにおい」「次世代電池」をテーマに著名な演者の講演と出展社による発表を4ホール、オープンソリューションフォーラム会場にて開催されました。

 また、ライフサイエンスイノベーションゾーンでは、テーマとして『最先端バイオ医薬・ヘルスケアと分析機器の役割』~ヘルスケア・臨床が近づくバイオメディカルへの道~を取り上げ、分析機器と最先端バイオ創薬の融合領域を知り、また人口知能(AI)や深層学習(Deep Learning)の急速な応用例を交えながら、基調講演および討論会を企画されていました。

 初日の9月5日の開会式は、9時40分から始まりTKKからは岡野相談役、私も出席させていただきました。主催者挨拶として(一社)日本分析機器工業会の会長 栗原権右衛門様と(一社)日本科学機器協会の会長矢沢英人様から頂き、また来賓ご挨拶として経済産業省大臣官房審議官 上田洋二様から頂きました。その後テープカットをされ、無事にJASIS 2018が開会されました。開場後、毎年同様に来賓・役員巡回は限定20名で行われました。そして初日の最後は、17時30分より場所をホテルニューオータニ幕張 鶴の間に移し、祝賀パーティが盛大に行われたことをご報告させていただきます。