東海科学機器協会の会報

No.369 2019 新年号

かきゃあ あんたも 世界の人気スポーツ

アズワン㈱ 田中 太陽

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 この度は錦織圭選手、大坂なおみ選手の活躍が目覚ましい「テニス」というスポーツについてご紹介させて頂きます。私は中学時代、友人に誘われて参加したテニススクールの体験レッスンがきっかけで、テニスにのめり込むようになりました。球を打つ快感が何ともいえず、その後も高校・大学と続けることになりました。実際に球を打つだけでなく観戦もしばしば行っております。

 テニスのルールはシンプルです。4ポイントを先取して、それが1ゲームとなります。そのゲームを先に6つ取った方が勝ちとなります。プロの場合、6ゲームを1セットとして、3セットマッチ(2セット先取で勝利)や5セットマッチ(3セット先取で勝利)が基本になります。そのゲームやセットを取るためのサドンテスのような仕組みもあります。

 テニスの最長試合はなんと11時間5分です。2010年にウィンブルドン1回戦で行われた試合になります。信じられないことに、日没でボールが見えなくなるまで試合を行い、合計3日間試合が続いたようです。しかし、そこまで試合を続けるのも分からなくはありません。なぜなら、大きな大会には多額の賞金が付くからです。

テニスには4大大会というものがあります。全米オープン、全豪オープン、全仏オープン、ウィンブルドンがそれにあたります。優勝賞金は各3~4億円。1回戦で勝つだけでも約500万円です。また、ポイントも桁違いです。プロは試合に勝つとポイント(P)がもらえ、そのポイントが多い人程世界ランキングが高いということになります。一番小さい大会だと優勝しても20P程度ですが、4大大会にもなると2000Pになります。(ちなみに錦織選手は2018年11月現在3330Pで世界9位)。つまり、最も効率よく賞金とポイントを稼ぐには4大大会で勝つことだと言えます。

 私が中学生時代、日本で一番強い選手でランキング100位くらいでした。時折、4大大会の1回戦の本戦に出場するも2回戦には上がれていない状況でした。そんな中、突然現れて今や世界のトップ10。女子にもトップ選手が登場し、これから益々テニスの人気は高まっていくと思われます。

 テニスはコミュニケーションツールでもあります。少人数で行え、場所も野球やサッカー程取りません。ご年配の方もされており老若男女問わずプレイすることが可能です。さらにゴルフなどに比べ費用も安いです。少人数だけあって、その日のメンバ̶の入れ替わりも多く、出会いも多くなります。

様々な方とテニスを通じて仲良くなっていく、それがテニスの醍醐味かと思います。皆様もこの記事で少しでも興味を持って頂けたなら、まずは観戦からでも始めてみてはいかがでしょうか。