東海科学機器協会の会報

No.369 2019 新年号

新年のごあいさつ

東海科学機器協会理事長 高木 裕明

 新年明けましておめでとうございます。
会員の皆様におかれましては、ご家族お揃いで楽しいお正月を迎えられたこととお慶び申し上げます。

 昨年も各地で自然災害が発生しました。6月に大阪府北部地震が発生し、7月には広島県を中心に西日本豪雨災害が発生、多くの方がお亡くなりになりました。又、9月には大型の台風21号が兵庫県に上陸し関西地方に大きな被害をもたらし、その二日後には北海道で最大震度7を記録した北海道胆振東部地震が発生し多くの方が亡くなられました。先ずもって亡くなられた方々にお悔やみ申し上げるとともに被災された方々の一日も早い復興をお祈りしたいと思います。ここ数年はこのような自然災害が毎年のように発生しております。地球温暖化の影響や我が国周辺が地殻変動の時期に来ているということなのでしょうか。明日は我が身と考えて日頃からの防災準備に心掛けなくてはいけないと思います。

 科学機器業界にとって嬉しいニュースも入って参りました。2年振りにノーベル賞を日本人が受賞いたしました。京都大学の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授が「免疫チェックポイント阻害因子の発見とがん治療への応用」でノーベル生理学・医学賞を受賞されました。先生の研究はオプジーボと言う医薬品となり多くのがん患者に福音をもたらしています。今後もこれらの研究応用が進み多くのがん患者が救われることが望まれています。 

 さて、当協会にとりまして昨年は創立65周年の節目の年でありました。5月8日の式典、記念祝宴会には日科協の矢澤会長、フジサンケイビジネスアイの上坂社長にもご出席いただき盛大に開催することが出来ました。準備頂いた関係者に心より感謝申し上げます。又、6月には3年振りに第24回最新科学機器展を開催致しました。こちらも初日のレセプションには特別講演を頂いた中部経済産業局の富吉局長はじめ大村愛知県知事、河村名古屋市長にもご出席いただき華やかに開催することが出来ました。今回は「自動車」「航空機」「ロボット」「医食品」「化学」の五つのテーマで開催し、最新技術セミナーも33テーマで実施したことにより来場者数は前回を上回ることが出来ました。ご出展いただいた各社様、そしてご協力いただきました会員各社の皆様に改めて御礼申しあげたいと思います。

 又、その他の事業につきましても65周年記念事業として例年以上に中身の濃い内容で実施させて頂いております。本年度内の事業としましては新春懇親会、2月のボウリング大会に続きまして3月2日(土)には65周年記念ゴルフコンペがございます。当協会としましても久し振りのゴルフコンペですので是非多くの会員の皆様にご参加いただき盛大に開催出来ればと願っております。

 今年は亥年です。一説には亥年は足元を固めて次の段階を目指す準備をする年だそうです。相場の格言では「亥固まる」と言い、戌年(笑う)、と子年(繁栄)の間の年ですので谷間の一年になると言われております。又、猪肉は栄養価が高く病気予防になることから「無病息災」の象徴とされており、目標に向かって猪突猛進する年とも言われているようですが、余り無理しない方が良いような気がいたします。

 最後になりましたが、本年が会員の皆様にとって素晴らしい一年となりますよう心よりご祈念申し上げ新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。