東海科学機器協会の会報

No.335 2011 春号

〔会員だより〕 日々想々 私とカメラと思い出


日々想々 私とカメラと思い出

㈱栄屋理化 代表取締役会長 宮木 三郎


16-1

 私とカメラの出会いは、自分でよく考えてみても思い出すことが出来ない。昭和24年頃誰かに中古のカメラを譲り受けたのがカメラとの出会いではなかったかと思う。
 そのカメラは、オリンパスの一眼レフ35ミリであったと記憶している。それが今を去る60年位前であり、勿論独身時代のことで、当時の写真を見ると戦後の荒廃した時期で町並みも復興途上で人々の姿も背広ネクタイ姿は殆どなく、軍服などを改良したものが多く当時が偲ばれる。
 20歳過ぎの頃であり小遣いも少なく現像焼付けと費用がかかるのでフイルムを密着焼付けのみのものもある。カメラを手にしてから思いついたのが優秀な作品を撮るというよりも、過ぎし時代を顧みるものにしたく、下手の横好きで始めて以来、撮った写真は全て整理がしてありアルバムが400冊以上になっている。
 折にふれ古いアルバムを見ながら過ぎ去りし時代の移り変わりを思い出す。友人との出会い・時代の移り変わり・楽しかったこと・悲しかったこと等なかでも妻との出会い・そして我が子の誕生・息子たちの嫁や孫と広がりを見せ、時代と共に交友関係も多くなっていく様子をアルバムを見て思い出す。
 また、旅行や催し物の写真にもそれぞれの想い出があるが、我が子の場合は誕生と同時の写真から乳幼児期の成長記録、幼稚園、小中高校、大学入学・卒業と、色々な想い出を残し、成人して結婚、孫との出会いと成長の過程は時代と共に貴重な記録である。昭和20年初頭と現在ではカメラメ−カ−も多くなりハイテク化は著しく、誰でも簡単に撮影ができ、しかもフイルムも不要で撮影後もパソコンで処理できカメラを楽しむことが出来る。これからも記録写真を撮り続ける所存である。
 昨年友人に誘われ6月・7月・11月と河口湖・山中湖・自衛隊北富士演習場から富士山の勇壮を撮りに行き天候にも恵まれ色々な姿の富士山を撮ることが出来ました。2011年も老骨に鞭打ち記録写真に挑む所存です。

追伸

当社会長は、現在82才です。大変元気で現在でもゴルフ・月に2〜3回行っています。庭の手入れも自分でやっています。78才位から急にPCを始めいつの間にかカメラもアナログからデジタル化していました。
現在では、写真の整理もPC化されています。写真だけでなく、カメラも古いものからきちんと保管されています。この原稿も、自分でワードで作成してくれました。
しかし、インターネットはどうも訳が解らないようで使用不可です。

社長談