東海科学機器協会の会報

No.373 2020 新年号

かきゃあ あんたも 私にとってのセブンルール

株式会社木下理化 安藤まり子

 皆さんは生活する上で自分に課しているルールというものはありますか?私は人に自慢できるような趣味や特技がなく、この会報への話を頂いた時に随分悩みました。好きなものといえば毎週火曜日、夜11時から放送されている「セブンルール」。「セブンルール」は毎回様々な分野で、そのキャリアを輝かせている1人の女性にスポットをあて、彼女たちが持っている7つのルールをピックアップして紹介するドキュメント番組です。過去には有名女優やアイドル、海外で活躍するバレエダンサーなど、表舞台で活躍するような方々が出演したり、有名フィギュアスケーターの衣装制作者、LINEゲームの仕掛け人、USJのハロウィーンイベントプロジェクトリーダーなど、誰もが一度は目にしたことがあるようなものの発起人を特集したり、水族館の獣医師や、被災地で街づくりをする建築家、過疎の町で食料を届ける移動販売員など、私の知らない様々な世界を毎週教えてくれます。この番組は、職業という表を知る事も楽しめますが、彼女達の休日や家庭、経歴や生い立ちなど裏の部分も時としてルールとして紹介され、人それぞれの考えや感性、意欲や行動力など、感心させられ、刺激を受けます。
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 海外で活躍するバレエダンサー(当時26歳)は自身が役をもらった時に、親しくしていた仲間が口を利かなくなった経験から、仲間とは普通に会話は交わすが必要以上に親しくなることもなく、「嫉妬して当たり前の世界だから」と言い放ち1人異国の地で戦っています。
 シングルマザーで3人の子育て、37歳で2度のがん発症、次男が2歳で事故死。長男からクリスマスプレゼントはママの笑顔がいいと言われたことをきっかけに、54歳で東大大学院へ行き、低迷していたテーマパークをV字回復させたサンリオ館長は、パレードのキティちゃんのセリフを書き換え、「誰でも暗い気持ちになって光を見たくないときもある。けれど笑顔になれる日がきっと来る。その日を待ちたい。」と過去の自分と同じように辛い思いをしている人に想いを届けています。
 様々な人、様々な職業、様々な思考、様々な選択肢がある中で、どの人もその瞬間をがんばって生きていて、マネはできなくてもこの番組を見ると活力になっているような気がします。
 私にとってのルールは何だろう。1年に1冊家族アルバムを作る事。寝る前には必ず子供たちをハグすること。大きなルールはないけれど、私なりの考えや選択で家庭や会社、世の中の良い歯車となっていけたら良いなと思います。