東海科学機器協会の会報

No.323 2008 冬号

[ 会員だより ] 紅葉真っ盛りの香嵐渓

(有)名古屋三立製作所
水戸利宏


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私は猿投グリーンロードを年間40~50回は往復している関係でどうしても話題はその先の沿線になり、この時期(11月末日)ですと近場では香嵐渓の紅葉の話となります。

紅葉は、植物たちのその年の総決算の姿で気象などに大きく左右されるそうです。毎年とはいきませんが今年は良い紅葉が期待できそうですので出かけることにしました。今まで何回見ても紅の美しさに「すごくきれい」と感動しています。

まず運動不足の体に、おすすめのコース。少しハードですが山の中腹にある香積寺の階段を上り本堂をぬけて、標高254メートル飯盛山の山頂から見渡す景色は「紅葉の山に人の川」。

山道の中を歩くと葉の間からこぼれるキラキラとした光。逆光から見るとカエデの葉の筋がくっきり映しだされ、まるで血液(養分)が隅々まで流れているように見えます。「うわあ、きれい!」歓声ともに、シャッター音が響いていました。

次の私の楽しみですが待月橋から少し先三州足助屋敷にかけて匂い?食を誘う、そうなんです…きつね色に焼きあがった塩焼「アユ」と

「おでん」プラス地酒。これを飲みながらの、ほろ酔い気分で「心も染まる紅葉と赤い橋」。ほんとうに心も癒されます。この時点で車のキーは女房に渡しますのでご安心ください。

日没から午後9時まで飯盛山がライトアップされます。昨年も見ていますが、川沿いのモミジなどを照らし、夜空や水面に紅葉が鮮やかに浮かび上がり、幻想的な光景が広がるライトアップは昼とは別の紅葉も楽しめると思います。ふと巴川対岸沿いを見渡せば、かやぶき屋根の茶屋より、やわらかい煙がまっすぐに立ちのぼっています。「ああ、日が暮れるのが早くなった」と感じながら急いで駐車場へ。

これまたびっくり!他府県の観光バスが5~6台駐車しています。この先、このツアーバスは思い思いの温泉宿に泊まるのだろうと想像しながら、今から家路につく自分には、うらやましくもありました。

今年も心が癒された紅葉狩りの、素晴らしい一日でした。来年も燃える秋!晩秋の雰囲気を今から楽しみにしています。