東海科学機器協会の会報

No.339 2012 新年号

〔会員だより〕 私にとっての釣り


株式会社 島津理化 森 彰平


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釣りといっても色々な釣りがありますが、私がはまっている釣りはルアーフィッシングでブラックバスを狙っています。(ブラックバスは特定外来生物ですが法律に沿って釣りをしていますのでご理解頂けますようお願いします)
釣りには子供の頃から、よく友達や父親などと休みの日に行っていましたが、働き出してからは全く行かなくなっていました。7年前に転勤で名古屋に赴任した頃は名古屋に知人も少なく休みの日は時間を持て余していた時に久しぶりに釣りへ行ってみたところ、気がつけば昔のように、いや昔以上に夢中になりシーズン中には毎週末行くくらいハマっていました。

ブラックバスという魚を皆さんはご存知でしょうか。特定外来生物で問題になることもしばしばですが、釣りの業界ではとてもメジャーな魚でプロトーナメントも行われていたり、ブラックバス専門の釣具メーカーも多数あり釣り業界の中でも大きなビジネス市場となっています。ブラックバスという魚はとても頭がいいといわれており、非常にどう猛な面もあり、またその反面、警戒心の高い魚でもあります。ブラックバスがルアー(疑似餌)に食いつくのは餌を捕食する時だけではなく、怒ったとき、イライラしたとき、威嚇するときなどに反射的に人間で言うと手の代わりに口を使って攻撃します。ただ何度も同じように釣られるとルアーを覚えてしまったり足音だけでも逃げて行ったりします。

私が下手なだけかもしれませんが、そんなブラックバスをルアーではなかなか釣るのが難しいです。周りからは釣れないのによく毎週毎週いくね、と言われますが私からすると簡単に釣れないから楽しいのです。季節によっても、その日の天気によっても、魚のいるポイントが違います。それをどのポイントで、どんなルアーを、どのように使えば釣れるのかなど試行錯誤し釣っていきます。釣りをしながら、下手をすると釣りに行く前の日から明日はどのポイントに行こうか、どんな釣りをしようかと考えている時間や友人と話をしている時が実は一番楽しい時間です。

そして夏場は朝の暗いうちから、真冬もブルブル凍えながら懲りずに行きます。時々、自分でも異常だと思うときもありますが、こうして大物が釣れた時の感動は何ともいえないものです。まさにプライスレスです。その感動が忘れられず、また更にハマっていくのですが…。

釣りを通して得られたこととして、大きな魚を釣ることももちろん楽しいのですが、今は釣り場の環境を守る為にクリーンアップ活動や色々な集まりにも参加するようになり、ただ釣るだけでなく色々な活動を通じて友人や仲間が増え、輪が広がって行くのが楽しい時間です。そして微力ながら環境保護に役立てればと。こんな趣味を一生続けていきたいと思います。