東海科学機器協会の会報

No.370 2019 春号

JET設立40周年記念行事

株式会社栄屋理化 宮木 純

 東海科学機器協会二世会設立40周年記念行事の一貫として、沖縄本島・石垣島を訪問致しました。(二泊三日)
 我々は、沖縄科学技術大学院大学(通称OIST)を訪問しました。こちらは、世界最高水準の研究ができる場所を作ることを目的としております。バスを降りると、自然が非常に豊富な中にとてもデザイン性豊かな建物があり、それらの色も自然と調和のとれたものであり、非常に心地よいものでした。中での生活は英語が中心で、教員や学生の大半は欧米出身者が多く、近年はインドや中国出身者も増えているとのこともあり、非常に国際色豊かでした。予算は年間200億円で、うち190億円は内閣府出資とのことで、共有する機
器等の設備も充実しているだけでなく、それを運営している常駐のオペレーターの人数も整備されておりました。またそれだけでなく、学生へのサポートも充実しており、リサーチアシスタントとして学生一人当たり年間200万円、学会出席の旅費の全額サポートと、通常の国立大学よりかなり充実しておりました。その一方で地元沖縄県への貢献というのも設立理念として掲げており、地元企業や高校生等の交流も盛んで、当日も沖縄県立大学との共同展示会が実施されていました。
まだ、設立後10数年と間もないこともありますが、よい成功事例として発展し、そのノウハウを全国に広めて頂きたいと期待できる内容でした。
 2日目以降は、沖縄本島及び石垣島の様々な部分について、其々の島の概要や近年までの歴史等現地で接しつつ、学びました。また、その時期にちょうどプロ野球の球団キャンプ等も行っており、中でも中日ドラゴンズの投手陣は、守備練習やブルペンでの投球練習等での熱気が素晴らしかったです。
 上記のように、全体的に素晴らしい体験を参加会員全員で体験でき、会員同士の仲もより深まりました。