東海科学機器協会の会報

No.296 2003 夏号

[ TKK創立50周年記念事業レポート ] 祝辞

名古屋市長 松原 武久(代読 名古屋市市民経済局 産業経済課課長 安井 孝治


 本日、東海科学機器協会の創立50周年記念式典が、多数の皆様のご出席のもと、盛大に開催されましたことをまずもってお慶び申し上げます。
 皆様方におかれましては、創立50周年という節目を契機とされ、一層ご発展されますことを心よりお祈り申し上げます。
 さて、昭和28年5月に日本理化学機器商工会東海支部として発足されて以来、半世紀にわたり、わが国の科学技術の成長と歩調を合わせて大きく成長してこられた貴協会の歩みは、決して平坦なものではなく、さまざまな出来事があったものと存じますが、研究開発支援産業の最新の成果を一堂に集めて紹介する「最新科学機器展」をはじめとした貴協会の事業活動により、ものづくりの中枢圏域である当地域産業の発展を支えてきていただいていることに対しまして、歴代の役員を始め、ご関係の皆様方のご尽力とご功績に深く敬意を表する次第でございます。
 また、科学技術創造立国をめざすわが国において、サポーティングインダストリーである貴協会の役割はますます高まっていくものと期待されております。
 本市におきましても、自動車機械関連産業などの製造業の厚い集積と、中部国際空港
の開港や「愛・地球博」の開催など大規模プロジェクトを有するという条件を活かして、既存産業の高度化・活性化や新産業の育成を図るため、守山区志段味地区において「なごやサイエンスパーク」事業を推進し、産学官の連携による研究開発や、先端技術の集大成であるロボット技術、また次世代を担う技術であるマイクロメカトロニクス及びナノテクノロジーなどに関する研究会、シンポジウムの開催、そして地域の産学官が一体となって共同研究に取り組み新技術の開発、事業化を図る「地域結集型共同研究事業」、「知的クラスター」の創生事業など、科学技術の産業、本市産業の活性化に努めてまいる所存でございますので、引き続き皆様のご理解とご支援をお願い申し上げる次第でございます。
 最後に、東海科学機器協会の皆様のますますのご発展と、本日ここにお集まりの皆様のご繁栄を祈念いたしまして、私のお祝いのあいさつにかえさせていただきます。