東海科学機器協会の会報

No.304 2005 新年号

[ かきゃ~あんたも ] テニス日本リーグまでの奇跡

kakyah14テニス日本リーグまでの軌跡

伊勢久(株)テニス部 監督 菅谷哲彦


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私たち伊勢久(株)テニス部は平成16年10月17日、第18回全国実業団対抗テニストーナメントで初優勝、そして「第19回テニス日本リーグ」への切符をようやく手にする事が出来ました。
 テニス日本リーグとは、日本全国の参加実業団、3000社のトップ男子16チーム、女子10チームによる団体戦です。今年の日本リーグより、プロプレイヤーの出場規制が撤廃されたことにより、メンバー全員がトッププロで構成されているチーム、外国人プレイヤーを切り札として出場させるチーム等々、日本リーグに賭ける意気込みは様々です。
 伊勢久テニス部は今から15年前、平成2年1月 テニス経験者2名という小人数で実業団登録チームとして発足いたしました。当初は自分達の練習以外に、未経験者部員へのレッスンもしながら週一回の部活動が上社レンタルテニスコートで始まりました。  この時点で今の伊勢久テニス部を誰が想像出来たでしょうか・・・。
 実業団選手権は全国を7ブロックに分け、各地で春に2部リーグのB級選手権、秋に1部リーグのA級選手権があります。A級の東海大会2位までに入いると晴れて全国大会に出場でき、またその全国大会でベスト4になると夢の日本リーグへ・・・。しかし、B級の愛知県予選でさえ一回戦突破が出来るか否かの伊勢久テニス部にとってA級の全国大会、ましてや日本リーグ出場は夢のまた夢程の遠い存在でした。
 しかし、社長はじめ役員並びに多くの社員から大きな支援を得、またテニス部員を抱える営業所に迷惑をかけながらも、テニス部は永い年月を経て少しずつレベルアップし、平成12年秋に東海大会A級準優勝!ついに全国大会出場権を勝ち取りました。しかし全国の壁は厚く二回戦敗退。その後も全国大会にはなんとか出場出来るものの、初戦敗退が続き、平成15年は全国大会すら出場できず、自分達の力の無さに愕然としました。その悔しさから1年、「東海No.1奪取」をスローガンに日々鍛錬に努めてきました。そして平成16年9月東海大会A級優勝、10月の全国大会も一回戦を勝ち抜き準々決勝、ついに日本リーグ出場権の懸かったシャープ戦。シングルスNo.1船津が勝ち、シングルスNo.2本田、ダブルス日比野・溝口組に勝敗の行方が懸ってきました。あと1勝すれば日本リーグが決まる大一番、一進一退を繰り返す緊迫した試合でしたが、先にダブルスが勝利し、永年の夢でありました日本リーグ出場権を得ることができました。翌日の準決勝三井住友海上戦にも辛勝し、決勝のNTT東日本東京戦にはなんと米寿を迎えた高木明会長が広島まで応援に駆けつけ、
“何が何でも会長に優勝カップを!”との願いのもと、テニス部員が一つになり、遂に全国実業団テニス選手権に優勝出来ました。
 当初、私と草川理、の二名しかいなかったテニス経験者も現在では、

■平成9年
日比野有高 入社 東海学生ベスト16



■平成10年
溝口 裕介 入社 インターハイベスト16



■平成11年
本田 寛和 入社 全日本学生室内ベスト8、
東海学生選手権 三連覇



■平成13年
岡  睦  入社 全日本学生 出場、 
東海学生選手権 優勝



■平成14年
橋本 純一 入社 東海学生ベスト8



■平成16年
船津 大輔 入社 全日本学生ベスト32、
東海学生選手権 四連覇



と、八名になり、部長 高木裕明、マネージャー 岡泰美(エースをねらえ!)の10名で、今年は日本リーグ残留を目標に掲げ、新たなる飛躍の年にしたいと思います。