東海科学機器協会の会報

No.304 2005 新年号

景気の温暖化を期待する

東海科学機器協会理事
伊丹惣三(壽工業株式会社)


info_p10_01明けましておめでとうございます。
 ゴルフを始めて40年になりますが、毎年正月2日には初夢杯というクラブ競技に参加しています。「今年こそはいい成績でスタートを切ろう」との思いから、ついつい力が入り過ぎて、いいスコアで上がった記憶が余りありません。
 冬の早朝のスタートはいろいろの困難が伴います。寒さしのぎに厚着をするのでスイングがしづらい、ティグラウンドが凍っているのでティーがうまく刺せない、極め付きは、凍ったグリーンにうまくオンしたつもりが大きく跳ねてグリーン外に飛び出す、といった具合です。しかし、ここ10年位はこのようなことが非常に少なくなり、冬の早朝でもゴルフがやり易くなって来ました。これは世界的規模で温暖化が進んで平均気温が上昇してきたからだと思われます。
 ところで気象統計上、気温や降水量の平均は30年間の平均値を以て表します。意外に思われるかもしれませんが、平均値というのは10年ごとに更新されます。したがって30年間というのは「直近30年間」というのではありません。例えば、1961年から1990年までの30年間平均を、1991年から 2000年までの10年間にわたって使ってきました。そして、2001年から2010年までの10年間にわたって1971年から2000年までの30年間の平均値を使っています。
 名古屋の1月の日最低気温(毎日の最低気温)は1961年から1990年の平均で-0.2℃でしたが、1971年から2000年の平均は+0.5℃まで上がっています。そして、1981年から2010年までの平均が何度になるのかはわかりませんが、今の気候を考えるとかなり高くなることが憂慮されます。
 地球の温暖化によりいろいろな弊害が予想されていますが、景気の温暖化は大歓迎です。今年の景気が良くなることを期待しています。

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